ブックマーク / fudemogura.com (2)

  • 【読書】『祇園怪談』森山 東 著 - ふでモグラの気ままな日常

    【あらすじ&ひとりごと】 森山東さんの京都を舞台に繰り広げられる、祇園の芸舞妓をめぐる雅びなホラー作品です。読み進めていくうちに、実はミステリでもありました。 怪異の正体とは、、、徐々に明かされていく驚愕の真実。 『お見世出し』で日ホラー小説大賞短編賞を受賞され、その後に『デスネイル』、そして三作目が作品です。三作品の中でこの作品が一番おもしろかったです。 舞妓を志す恵里花は、祇園南一である老舗のお茶屋「夕月」を訪れる。女将の月春は恵里花の才能を直感し、夕月に置くことを認めるが、恵里花の周囲では不可解な霊現象が起き続ける。 それは夕月に伝わる伝説・梅姫の呪いによるものなのか、華やかな祇園の世界に巻き起こる悪夢と悲劇を描く連作短編集です。 これは祟りというよりも生きた人間の怖さですね。やはり何よりも怖いのは、生きている人間の執念なのかもしれません。 芸舞妓として生きる華やかな世界の裏には

    【読書】『祇園怪談』森山 東 著 - ふでモグラの気ままな日常
  • 【読書】『さようなら、オレンジ』岩城けい 著 - ふでモグラの気ままな日常

    筑摩書房(2013) 【あらすじ&ひとりごと】 岩城けいさんの作品は初読みです。 大学卒業後、単身渡豪された作家さんです。 書は少し前に書かれたものですが、太宰治文学賞などを受賞され、芥川賞候補にもなったとのこと。 在豪中のご自身のご経験から書かれた作品ではないかと思われます。 アフリカ難民の女性が異国の地で夫に逃げられ、精肉作業場で働きながら2人の子を育て、異郷で強く逞しく新しい生活を切り拓いていく物語です。 オーストラリアに移民し生活する主人公・サリマの生活が描かれ、また「S」という女性が綴る手紙でのふたつの視点から物語は進みます。 サリマは、母語の読み書きすらままならず、職業訓練学校で英語を学びはじめ、日人女性「ハリネズミ」と出会うが、ここからふたりの人生が変わっていく。 読み進めるうち、「S」の手紙には「ナキチ」という女性が登場し、これがサリマなのか。 そして「S」とはハリネズ

    【読書】『さようなら、オレンジ』岩城けい 著 - ふでモグラの気ままな日常
    oljikotoushi
    oljikotoushi 2022/07/21
    気になります!!
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