5月12日から広がったサイバー攻撃がはおよそ150カ国で、大きな被害をもたらし、コンピューターネットワークに依存している現代社会のもろさを私たちに突きつけました。今夜は、そのもろさの原因を検証するとともに、その原因をどのようにしたら取り除くことができるのか考えます。 イギリスでは20以上の国営の病院が診療の予約をキャンセルしたり、救急搬送の患者を受けられられなくなったりしました。 フランスでは自動車メーカー・ルノーの国内最大の工場が生産停止に追い込まれ、国内では日立製作所がシステム障害を引き起こしました。 このサイバー攻撃は、コンピューターウイルス「WannaCry(ワナクライ)」のばらまきです。パソコンに感染すると内部に保存されている、ワープロの文書、データベース、画像などさまざまなデータを勝手に暗号化して、利用できなくします。 そして「元に戻してほしかったら、金を支払え」と、身元が特定