建設中の2025年大阪・関西万博会場。海外パビリオンは一つも着工していない=大阪市此花区で2023年7月13日午後6時9分、本社ヘリから中川祐一撮影 2025年大阪・関西万博にパビリオンの出展を表明していた複数の国が、万博から撤退する意向を日本政府に伝達したことが10日、判明した。撤退意向が示されたのは初めてで、撤退ドミノが起きれば、万博の魅力低下につながるのは必至だ。政府関係者によると、うち1カ国はメキシコで、自前での建設に必要な予算確保の見通しが立たないことが理由という。 万博には153カ国・地域が参加を表明している。日本政府関係者によると、パビリオンを自前で建設する「タイプA」での出展を希望していたメキシコは、24年6月に大統領選を控え、建設に必要な予算確保への不透明感が増しているという。日本側はより低コストな参加方法として、日本国際博覧会協会が建てたパビリオンを複数の国・地域で共同