ラブホテルの本質について誰かにできるだけ丁寧に説明しようと思うと、二冊の本を読んでいる必要があるように思える。一冊は「テリー・ピーターソン」が書いた「ラブホテル論」であり、もう一冊は「リサ・リビエラ」が書いた「ラブホテル存在論」だ。 どちらも二回りほど前の時代の本になるし、アメリカでの話になるけれど、ラブホテルで最終的に行われることはいつの時代も、どの国でも変わらないのでぜひ興味がある方は読んでみるといい。専門的な本のため、どこの図書館にもあるということはまずないので、大きな図書館に行くことをお勧めする。 この二冊は偶然にも同じ年に発表された。今となってはどちらが先に出版され、と時に論争が起きるのだけれど、そこまで重要なことではない。著者の二人もインタビューでどちらが先でも問題ないと答えている。 ポイントはこの二冊の本は根本的なことだけが異なる点だ(枝葉の部分は同じようなことを述べている)