すすきのにブラブラと飲みに行って見かける、路上で歌う若者たち。 ほろ酔い気分のまま通り過ぎたり、ふと彼らの歌を聞いたり。 がしかしよく考えると、冬のすすきのは余裕でマイナスの気温。 ギターかき鳴らす手は冷たくないのか。 その座っているコンクリートの床は寒くないのか。 それとも若さと音楽への情熱で、そんなものはヘでもないのか。 寒空の下、狸小路(たぬきこうじ)商店街に、歌う若者たちを観察しに行ってきました。 (text by 加藤 和美) ■狸小路をブラブラ歩く 狸小路商店街は、大通とすすきのの間に伸びる約900メートルのアーケード街。 1丁目から7丁目まであり、1丁目から6丁目が屋根でつながっていて、雪の多い札幌では便利な場所。 路上ライブをするのにも、屋根があるとないとでは大違いだろう。 とはいえ、狸小路で路上ライブをやっている若者をよく見かけたのは夏場だし、狸小路は夜が更けると店が閉ま