世界一高いエレベーター研究塔。左隣の塔が従来の塔=15日午後、茨城県ひたちなか市、朝日新聞社ヘリから、葛谷晋吾撮影 茨城県ひたちなか市にこのほど、白い塔がそびえ立った。何かと思えば日立製作所のエレベーター研究施設。高さは213メートルで、エレベーターの研究塔としては、世界一高いという。世界各地で超高層ビルの需要が高まるなか、速くてたくさんの人が乗れる機種を開発するため、43年ぶりに新設した。 総工費約60億円をかけ、2年がかりで完成させ、15日に関係者向けのお披露目式を開いた。オフィスビルでいえば50階建て程度の高さで、9基のエレベーターを設置。世界最高速となる分速1080メートルで、人が快適に乗れる技術などを検証する。昇降時の力を活用した発電などの実験も行う。 同じ事業所内には、高さ約90メートルの塔も。こちらは日本初の超高層ビル、東京・霞が関ビルへのエレベーター納入にあわせて、1