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ウェブ小説の検索結果1 - 32 件 / 32件

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ウェブ小説に関するエントリは32件あります。 ライトノベル小説Web小説 などが関連タグです。 人気エントリには 『ウェブ小説を書いている者だが、予測系のコメントに苦慮している』などがあります。
  • ウェブ小説を書いている者だが、予測系のコメントに苦慮している

    「この後○○するんですね、分かります」 「ここまで来るともう○○みたいな展開もありそう」 「これは絶対次回○○だわ」 ……このように、小説を書いてウェブ上で公表すると今後の展開を予測するコメントが書かれることがある。 作者としての率直な意見を言わせてもらうと、めっちゃ困ってる。その理由は以下の通り。 ・パクリ認定や権利主張をされる恐れがある ・予測コメントに従うのは自分の作品じゃないみたいで嫌 ・「予想されたうえで、それでも面白い物を作れるのか?」という不安がある ・読者が「俺の予測を採用した! 希望通りの展開にできるぞ!」と判断して調子に乗り、どんどん予測コメントを書いて負担になる可能性がある 俺は、どうしたらいい? 【追記】 様々なご意見、ありがとうございました。やはり、完全な解決は難しいですよね……。 どうしても起こってしまう事象と割り切り、こちら側での対策が必要であるとして、今後は

      ウェブ小説を書いている者だが、予測系のコメントに苦慮している
    • 90年代ウェブ小説の書籍化|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

      オンライン小説の歴史は、パソコン通信やインターネットなどオンライン通信の歴史と同じくらいの長さがある。 たとえば1981年元旦に発足した小田原マイコンクラブのBBS「マイコンセンター」上に原田えりかによって85年8月頃から約3年にわたって毎日、全1038回書かれたSFファンタジー「シシャノミルユメ」がおそらく日本初のオンライン連載小説だろうと目されている(小口覺『パソコン通信開拓者伝説』小学館、98年、48-52p)。 本来ならばストレートにオンライン小説、なかでもWWW(ワールドワイドウェブ)上に書かれたウェブ小説の歴史自体を辿っていきたいところだが、サイトや作品は時代とともに消えていくことが多く、のちの世の人間が整理することは難しい。 そこで、この連載では奥付が刻印される「本」を軸に確実に辿ることのできる「ウェブ小説書籍化の歴史」、つまりウェブに書かれた小説はいかにして本になってきたの

        90年代ウェブ小説の書籍化|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
      • 韓国でも「異世界転生」が流行している? 韓国ウェブ小説の衝撃(飯田 一史) @gendai_biz

        『82年生まれ、キム・ジヨン』以来、韓国文学が日本でブームになっている。 一方、韓国のウェブ小説はカカオジャパンが運営するマンガアプリ「ピッコマ」上で『俺だけレベルアップな件』『捨てられた皇妃』など数作が翻訳配信されているものの、一般的な知名度はまだない。 しかし、韓国コンテンツ振興院によると韓国ウェブ小説市場は、2018年には推計4300億ウォン(約430億円)を突破し、いまだ拡大を続けている(KOCCA JAPAN BUSINESS CENTER「KCBニュース」「vol.18」,2019.10.18)。 日本のウェブ小説市場の統計はないが、たとえば文庫本のライトノベルの推定販売金額は2019年で143億円(『出版指標年報2020年版』出版科学研究所)。ウェブ小説書籍化の主戦場は文庫ではなく単行本だが、文庫のラノベと足しても430億円もないのではないか。 2018年の韓国のGDPは1.

          韓国でも「異世界転生」が流行している? 韓国ウェブ小説の衝撃(飯田 一史) @gendai_biz
        • 2000年代後半のウェブ小説書籍化(後編) ケータイ小説以外の動向|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

          メディア上ではケータイ小説に注目が集まっていた2000年代後半には、ようやくファンタジーのウェブ小説書籍化からヒットが登場し、異世界「転移」の書籍化作品もついに現れた――異世界「転生」はおそらくまだだったが。 今回はケータイ小説以外の2000年代後半のウェブ小説書籍化の動きについてまとめてみていく。 2000年代後半のアルファポリス 『レイン』『虹色ほたる』『THE QUIZ』 05年には吉野匠の代表作『レイン』がアルファポリスのドリームブッククラブを通じて書籍化され、最終的にはシリーズ累計100万部に達する。 黒衣の剣士レインが無双するファンタジー小説である。 吉野はラノベ新人賞に投稿していたがなかなか通らず、自分の楽しみのために書いたという。これが吉野のデビュー作にして最大のヒット作となる――が、四六判単行本で刊行された『レイン』を当時「ライトノベル」とみなしている業界関係者は少なかっ

            2000年代後半のウェブ小説書籍化(後編) ケータイ小説以外の動向|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
          • 2016-2018年のウェブ小説書籍化④ 軌道に乗ったカクヨムと他出版社系投稿サイトとの違い、ウェブ小説に対する「語り」の変化|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

            2016-2018年のウェブ小説書籍化④ 軌道に乗ったカクヨムと他出版社系投稿サイトとの違い、ウェブ小説に対する「語り」の変化|飯田一史 カクヨムと明暗を分けたピクシブ文芸、NOVEL DAYS、セルバンテス カクヨム以外にも2016年から2018年の間に出版社が投稿サイト運営に乗り出した例はあった。 たとえば幻冬舎とpixivが組んだ文芸小説投稿サイト「ピクシブ文芸」だ。これは2016年10月にスタートし、小説誌「小説幻冬」とのコラボレーションを行い、山形市で三浦しをんらを講師に小説講座を実施した。また、両社にテレビ朝日を加えて「ピクシブ文芸大賞」(2016年10月~2017年3月募集)を開催。pixivで行った小説コンテストの中でも史上最多の応募数となる3600以上の投稿を集め、大賞受賞作・小林大輝『Q&A』を書籍化、同作品はテレビ朝日系列にて2018年3月にTVドラマ化(ただし深夜帯

              2016-2018年のウェブ小説書籍化④ 軌道に乗ったカクヨムと他出版社系投稿サイトとの違い、ウェブ小説に対する「語り」の変化|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
            • ウェブ小説から読み解くポストモダンの問題 - Laborify

              こんにちは。北海道大学大学院、文学院所属の酒井駿太郎です。 私はいわゆるオタク文化を研究しており、その中でも特に、投稿サイトなどを使ってインターネット上で発表される小説、「ウェブ小説」を研究対象としています。 ウェブ小説はまだ生まれたばかりの、興味深い研究対象です。 全文が無料で公開されていながら、人気を博して商業出版までされる作品も多い一方、よく見てみると、いわゆる「二次創作」――あるオリジナル作品のキャラクターなどを借りて行う、非公式な創作行為でありファン活動――に似ているところが沢山あります。 オリジナル作品として流通していながら、二次創作という「非公式」な文化――肩肘張らず好きなように遊ぶ文化の血を、色濃く受け継いでいる。 それは同時に、「非公式」の楽しみだけでなく、その裏面として抱える問題を、ウェブ小説が受け継いでいるということでもあります。 詳しくは後述しますが、それは一言でい

                ウェブ小説から読み解くポストモダンの問題 - Laborify
              • 2013年のウェブ小説書籍化① ラノベの転換点となった一年、KADOKAWAとその周辺の動向|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                2013年のウェブ小説書籍化① ラノベの転換点となった一年、KADOKAWAとその周辺の動向|飯田一史 2010年代に入ってウェブ小説書籍化およびその源泉となるウェブサービスの動きは加速し、多様化してきたが、2013年は2012年以上に大きな出来事がいくつもあった。 KADOKAWA周辺に限っただけでも、なろう系単行本レーベルであるMFブックスの創刊、ニコニコ連載小説(ドワンゴとの提携)、STORYS.JP発の『ビリギャル』、エブリスタ発の『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』刊行が同時並行的に展開されていた。 もちろん、KADOKAWA以外でも大人の女性向けロマンスに関してなど、語るべきことは多い。ただ、KADOKAWAとそれ以外で分けた方が「まとまり」として理解しやすいから、この回は2013年のKADOKAWA周辺で見られたウェブ小説書籍化の動きを見ていきたい。 2010年代のKAD

                  2013年のウェブ小説書籍化① ラノベの転換点となった一年、KADOKAWAとその周辺の動向|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                • ウェブ小説とそれに近似する漫画の動向について(書きかけ)|白江幸司

                  書きかけながら、途中でお蔵出し。 「これ雑誌パッケージが壊れたことと関係あるのかもですけど、やたら一つのジャンルだけが極端に隆盛して、そればっかりになるのがなんだかなーと。なぜあんなに異世界転生と悪役令嬢ばかりなんだ……。」という言葉をみて、自分だと多角的な説明が可能かもなーと思い、いろいろ書き出してみることにしました。 その瞬間は「ざっと言うと、昔なら、男性向け時代小説、女性向けレディコミの枠がこれだからなのと、ウェブ小説ほど男女それぞれのジャンルコードが狭くなりやすい(客の目を引くノウハウが定番になってそこにみんなすがるから)のと、あとは安価で生産できるコミカライズ企画に漫画媒体が依存しているのもありますね…」と返答したんだけど、もっと論点を増やしたり絡み合ってる状態を書くこともできるだろうし。 というわけで長く書いてみることにしましょう。前の雑まとめと重複しますが、まずは客層とジャン

                    ウェブ小説とそれに近似する漫画の動向について(書きかけ)|白江幸司
                  • 「ウェブ小説は似たような作品ばかり」|秋永真琴

                    2024/01/08(月・祝) 小説家になろうやカクヨムに代表される投稿サイトの小説……いわゆるウェブ小説は、似たような作品ばかりが人気になり、書き手も読み手も進取の気性に欠けていて不満だという意見がTwitterで定期的に話題になる。 この日記を書いている現在のウェブ小説は令嬢もの、勇者もの、配信者ものなどのライトノベルが主流であり、それ以外の作品はなかなかPV数が上位にならないという事実はある。そこに、Twitterで問題提起したくなるほどの悩みと怒りを感じる原因とは。 一番多いのは、やはり、ぶっちゃけ、自分の書いた(あるいは応援している)小説が大きな人気を獲得できず、コンテストに入賞したり、書籍化されたりしにくいからか。 圧倒的なクオリティの作品を発表して大きな支持を集め、流行を変えるほどの影響力を発揮すればいい……んですけど、書いていて自分で具合が悪くなってきた。それができてるなら

                      「ウェブ小説は似たような作品ばかり」|秋永真琴
                    • 2012年のウェブ小説書籍化 「なろう」系文庫レーベルと複数のテキスト系サービスの出現|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                      「なろう」系専門の「ライトノベル」文庫レーベル・ヒーロー文庫の衝撃 2012年最大の出来事は、「小説家になろう」系専門の「レーベル」が誕生し、しかもその判型が「文庫」だったこと、さらにそれが「ライトノベル」として認識されたことである。 9月末に主婦の友社インフォスからヒーロー文庫が創刊され、第1弾として渡辺恒彦『理想のヒモ生活』、赤雪トナ『竜殺しの過ごす日々』を刊行。ヒーロー文庫は創刊から数年にわたって重版率100%を達成し(もっとも、初版部数の読み間違え自体は褒められるべきことではないが)、新刊の初版部数が漸減傾向にあった既存のライトノベルレーベルを尻目に、同レーベルの作品は創刊当初いずれも数万部は平気で売り上げ、ラノベ編集者と読者に少なからず「なろう」系の存在を意識させることになった。 それまで「なろう」や「Arcadia」発の異世界ファンタジー作品だけを集めて刊行する「レーベル」は、

                        2012年のウェブ小説書籍化 「なろう」系文庫レーベルと複数のテキスト系サービスの出現|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                      • 谷川嘉浩 異世界系ウェブ小説と「透明な言葉」の時代(中央公論) - Yahoo!ニュース

                        異世界ものコンテンツに見られる長くて特殊なタイトルは今、冷凍食品やコンビニ商品にも浸透しつつある。その特徴は、「看板」の役割を果たすだけでなく、内容をも語り示す「透明性」にあるという。京都市立芸術大学特任講師の谷川嘉浩さんが論じる。 (『中央公論』2022年2月号より抜粋) 国民文学としての「異世界もの」? ゼネコン勤めの37歳独身男性の三上悟は通り魔に刺され、薄れゆく意識の中で無機質な声を聞く。次に意識を取り戻したとき、自分が異世界でスライムという魔物に生まれ変わっていることに気づいた。 カタリナは、家柄のよさと親の溺愛で高慢な少女となったが、転倒した際に現代社会で女子高生だったときの記憶を思い出し、今生きているのが、当時遊んだ乙女ゲームの世界であり、ゲーム内で破滅へと向かう悪役が自分であることを悟る。 それぞれ、2013年と14年に小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた『転生した

                          谷川嘉浩 異世界系ウェブ小説と「透明な言葉」の時代(中央公論) - Yahoo!ニュース
                        • 「韓国ウェブ小説原作・日本制作ウェブトゥーン・中国でアニメ化」の新方式に勝算はあるのか?(飯田 一史) @moneygendai

                          中国の動画配信サービス大手bilibili(哔哩哔哩)は、ライブ配信やアニメの製作・制作やゲーム事業、そしてマンガ/ウェブトゥーンも手がけ、今では日本法人も4事業部100人体制で展開している。そして目下、新規事業として取り組んでいるのが、日本や韓国で作った新作ウェブトゥーンを中国で二次展開(とくにアニメ開発)する、というものだ。 この新規事業の室長が、中国東北地方出身の朝鮮族で、2010年から日本コンテンツの中華圏流通業務を行い、2015年から電子書籍取次大手メディアドゥで中国ビリビリ、韓国カカオページおよび北米の六大電子書店に日本コンテンツの配信と海外コンテンツの輸入業務担当を経て2022年にビリビリにジョインした、中国語、韓国語、日本語のトリリンガルである金春成(きんしゅんせい)氏だ。 金氏に中国企業のマンガ・アニメ業界動向と、それを踏まえてなぜ「日本産ウェブトゥーンの中国アニメ化」な

                            「韓国ウェブ小説原作・日本制作ウェブトゥーン・中国でアニメ化」の新方式に勝算はあるのか?(飯田 一史) @moneygendai
                          • カカオピッコマがヨーロッパ市場進出拠点である「ピッコマヨーロッパ」法人撤収カードを取り出したのは主力である日本市場に集中するという意味と解説される。カカオピッコマは日本でウェブトゥーン·ウェブ小説プラ.. - MK

                            カカオピッコマがヨーロッパ市場進出拠点である「ピッコマヨーロッパ」法人撤収カードを取り出したのは主力である日本市場に集中するという意味と解説される。 カカオピッコマは日本でウェブトゥーン·ウェブ小説プラットフォームを運営しているカカオの子会社だ。 カカオ共同体の未来の食べ物の核心軸であるカカオピッコマのグローバル事業戦略が「多角化」から「選択と集中」に再編されたという分析だ。 カカオピッコマが欧州事業の全面撤退という強手を置いた最大の理由は、市場性だ。 2021年、カカオピッコマがヨーロッパ法人を設立した当時、フランスはヨーロッパコンテンツ市場の中心地として全世界のプラットフォーム企業の注目を集めた。 欧州の出版漫画市場も同様に、デジタル漫画へと転換する傾向にあった。 フランスを足場に欧州全域を攻略するというのが会社側の構想だった。 カカオピッコマが日本での成功をフランスでも再現するなら、

                              カカオピッコマがヨーロッパ市場進出拠点である「ピッコマヨーロッパ」法人撤収カードを取り出したのは主力である日本市場に集中するという意味と解説される。カカオピッコマは日本でウェブトゥーン·ウェブ小説プラ.. - MK
                            • 2019-2022年のウェブ小説書籍化③ 日本式の「ウェブ小説書籍化」は終わらない|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                              ピッコマノベルによる韓国ウェブ小説翻訳配信と中国BL『魔道祖師』のヒット 日本市場の特徴を踏まえた上でのローカライズ成功という意味では2020年、2021年に個別の作品レベルでは新たな展開がふたつあった。 ひとつは2020年2月からピッコマ上で『俺だけレベルアップな件』(以下『俺レベ』)や『捨てられた皇妃』をはじめとする韓国ウェブ小説の翻訳配信が始まったことだ。 韓国ではこれらのウェブ小説が人気になったあとでウェブトゥーン化されたのだが、日本ではピッコマ上でまずウェブトゥーン版を小説よりも先行して配信した。ピッコマノベルの本格スタ-トは2018年11月だから、その1年3ヶ月後から韓国ウェブ小説の翻訳配信が始まった。つまり、ノベルサービスの反響を見てから原作ウェブ小説の翻訳を進めたことになる。 なぜウェブトゥーンから先に翻訳したのか。ピッコマがマンガアプリとして始まったからだ。日本ではマンガ

                                2019-2022年のウェブ小説書籍化③ 日本式の「ウェブ小説書籍化」は終わらない|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                              • 2019-2022年のウェブ小説書籍化① 第二次ボカロ小説ブーム、ウェブ小説書籍化の歴史において一貫して重要なプレイヤーであり続けてきたスターツ出版の姿勢|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                2019-2022年のウェブ小説書籍化① 第二次ボカロ小説ブーム、ウェブ小説書籍化の歴史において一貫して重要なプレイヤーであり続けてきたスターツ出版の姿勢|飯田一史 2019年から2022年までの時期の流れをひとことで言えば、有料販売に力を入れた広義のウェブ小説投稿サービスの登場が相次いだが、いまだ成功した事例は登場していない、ということになる。 とはいえ、この間の動きは、ひとことに集約できないほど多様なものだ。それらを紹介しながら、なぜ日本では有料ウェブ小説がなかなか根付かないのか、一般文芸系ウェブ小説が成功する見込みはあるのか、といったことも考えていこう。 なろう系ラノベの動き、「やる夫スレ」の書籍化 2016年には出版社主催の公募小説新人賞とウェブ小説書籍化の比較がされ、後者の勢いが語られていた。それが2019年にはウェブ発の書籍に対する語りが「どうなんですかね」「出すぎちゃったから

                                  2019-2022年のウェブ小説書籍化① 第二次ボカロ小説ブーム、ウェブ小説書籍化の歴史において一貫して重要なプレイヤーであり続けてきたスターツ出版の姿勢|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                • ウェブ小説プラットフォーム・ノベルピア日本上陸 | アニメイトタイムズ

                                  生計を維持できる、いわゆる"稼げる"作家になるとは、どういうことだろうか。昨今の小説業界、特にサブカルチャー業界では"書籍化"という単語が"稼げる"を意味するだろう。それは言い換えれば、書籍化できない作品では稼げない、稼げる作家になれないという過酷な表現にもなるだろう。 しかし今夏、新たに登場した『ノベルピア』はそうではないと話す。ノベルピアは、韓国からやって来た、現地ではサブスク型ウェブ小説サービスを先導する中・大型ウェブ小説プラットフォームだ。ノベルピアは日本進出と同時に、書籍化のみを"成功"と見なす日本のウェブ小説業界に挑戦状を突き付けた。ずばりネット上で連載した小説のPV(Page View)、つまり照会数に比例して、作家の収益を保障するということだ。 ウェブ小説は無料で読むのが当然である日本では、これまで見ることのできなかった独特な構造である。果たしてこのプラットフォームは成功で

                                    ウェブ小説プラットフォーム・ノベルピア日本上陸 | アニメイトタイムズ
                                  • 文字半減、チャット形式も スマホが変えるウェブ小説 - 日本経済新聞

                                    パソコンからスマートフォンへ。デジタル機器の主役の交代が、ウェブ小説の世界にも変革を巻き起こしている。その大波は物語の構造から出版ビジネスにまで及ぶ。「1話当たりの文字数が半減している」。投稿サイト「小説家になろう」のアクセス解析をしている医師で作家の津田彷徨氏は指摘する。上位100作品を比較すると、13年が5千~1万字、18年は2千~3千字と大きく減っていた。誰もが書けて無料で読める投稿サ

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                                    • なぜYOASOBIはこれほど売れたのか…アーティストを悩ませる”ネタ切れ”問題を分業体制で解決した 実体験ではなくウェブ小説から歌詞をつくる

                                      物事の背景を理解していなければ解決方法にはたどり着けない 海に浮かぶ氷山の一角を想像してほしい。 海面から突き出ている表層だけを見ても、氷山の全体像を正確に捉えていることにはならないことは明白である。 海面の下にも氷山は形を成している。また気候、海水の温度や海流などの「背景」が影響して、氷山の一角という「事象」を作り出している。 氷山の一角だけを見ていても、「氷山の正確な形」や「なぜそのような形になったのか」はわからないが、気候、海水の温度や海流などの「背景」もきちんと押さえれば、全体像を紐解くヒントになる。 ビジネスでも同様で、背景に「なぜそうなったのか」というメカニズムが隠されており、それを見つけることができれば、課題の原因に対処して、打ち手を講じることができる。 コンサルティングでも「なぜこのプロジェクトをするのか」という背景について、プロジェクトオーナーに徹底的にヒアリングするよう

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                                      • 2000年代後半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                        第二次ケータイ小説ブーム 『天使がくれたもの』『恋空』『赤い糸』 今回から全3回にわたって2000年代後半のウェブ小説書籍化の動きを追っていくが、今回と次回は第二次ケータイ小説ブームについて扱う。 おそらく第二次ケータイ小説ブームがなければ、2010年代のウェブ小説書籍化ブームはなかっただろうと思われるほど、実はこのふたつのムーブメントはつながっている――そのつながりについては本稿後半と次回見ていくとして、まずは第二次ケータイ小説ブームの動きを改めて辿ってみよう。 第一次ケータイ小説ブームは、2000年にYoshiが『Deep Love アユの物語』を5月から「iモード」上の自分のサイト「zavn(ザブン)」で連載したことに始まったものだった。 2002年頃から日本ではガラケー(フィーチャーフォン)からアクセスするモバイル・インターネットが急成長しはじめる。 総務省の発表では 2005年に

                                          2000年代後半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                        • 2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                          「楽園」での高評価を受けて新人賞投稿に至った米澤穂信『氷菓』 自費出版やモバイルサイトの有料課金モデルではないウェブ小説書籍化の動きは、2001年から起こっている。 たとえば米澤穂信『氷菓』が第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞して角川スニーカー文庫内「スニーカー・ミステリ倶楽部」の第1回配本として10月に刊行された。 米澤によれば、この作品は「オンライン小説の評価サイトに投稿したミステリーがほかの作品と比べて桁違いに評価が良かったため、リライトして新人賞に応募」したものだった(「米澤穂信バイオグラフィー&作品紹介」、「ダ・ヴィンチ」2015年9月号、160p)。 「ユリイカ」2007年4月号182pの米澤と滝本竜彦との対談「HTML派宣言!ネットが僕らの揺藍だった」を読むかぎり、この「評価サイト」の名前は「楽園」である。 「楽園」はオンライン小説リンク集のひとつ

                                            2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                          • 2014年&2015年のウェブ小説書籍化(前編)なろう系がラノベになり、ライト文芸にウェブ発が合流していった2年|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                            2014年&2015年のウェブ小説書籍化(前編)なろう系がラノベになり、ライト文芸にウェブ発が合流していった2年|飯田一史 なろう系作品のヒットによって大人の読者が顕著に目立つようになった 2014年と2015年はセットで見た方が傾向がつかみやすい。 ひとことで言えば「なろう系がラノベになり、ライト文芸にウェブ発が合流した」のがこの2年の動きだった。まとめてみていこう。 2014年には小峰書店の児童文学総合誌「日本児童文学」7・8月号で初めてライトノベル特集が組まれている。その中で榎本秋「児童文学好きのみなさんのための「ライトノベル」事始」は「「メインの読者ターゲット」を「中学生・高校生」として捉えた上で、そこに様々な事情がついてくるのがライトノベル」(36p)、「「中学生・高校生向け」という軸は変わらないだろう――それがライトノベルの今後に対する私の予測である」(45p)と書く。だがこの

                                              2014年&2015年のウェブ小説書籍化(前編)なろう系がラノベになり、ライト文芸にウェブ発が合流していった2年|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                            • 2019-2022年のウェブ小説書籍化② 日本のウェブ小説における有料販売の歴史、中国・韓国式有料課金モデル導入の夢|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                              2019-2022年のウェブ小説書籍化② 日本のウェブ小説における有料販売の歴史、中国・韓国式有料課金モデル導入の夢|飯田一史 日本のウェブ小説サービスにおける有料販売の歴史 2010年代後半に日本にやってきた「北米型チャット小説」は、書籍化も有料サービス(新しいビジネスモデル)も軌道に乗らなかった。 では「中国・韓国型有料ウェブ小説」はどうだったか。その話に入る前に、ふたつの流れを確認しておく必要がある。 ひとつは日本のウェブ小説サービスにおける有料販売の歴史と作家への利益還元の潮流。 もうひとつは中国と韓国におけるウェブ小説市場の隆盛だ。このふたつの流れが合流したところで、日本における「中国・韓国型有料ウェブ小説」サービスは誕生した。 まずは前者からだ。「日本のウェブ小説は無料」というイメージが強い人も多いだろうが、すべてが無料で提供されてきたわけではない。 1997年6月に村上龍が書

                                                2019-2022年のウェブ小説書籍化② 日本のウェブ小説における有料販売の歴史、中国・韓国式有料課金モデル導入の夢|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                              • 国産Webtoonから世界へ。グローバルIPを生む「ウェブ小説」の可能性|Nobuto Hachiya

                                                『梨泰院クラス』や『女神降臨』『地獄が呼んでいる』など、世界的なヒットを続々と生み出している韓国ドラマ。そのヒットの裏側に、原作としての「Webtoon(ウェブトゥーン)」の存在があることをご存知でしょうか? 『女神降臨』(出典:19 Dramas Of 2020 Based On Webtoon)韓国で生まれた、縦スクロールで読むウェブマンガ「Webtoon」は今、グローバル市場で急速な成長を遂げています。2021年に約6,800億円の市場は、2030年には約7.5兆円規模に達するといいます。 出典:Webtoons Market Report(Jun 2022)国内でも「ピッコマ(Kakao)」や「LINEマンガ(Naver)」を筆頭に、Webtoon市場が伸びてきていますが、紙のマンガ文化が根強い日本では、まだまだ馴染みのない人も多いと思います。ある調査によれば、マンガアプリ利用者の

                                                  国産Webtoonから世界へ。グローバルIPを生む「ウェブ小説」の可能性|Nobuto Hachiya
                                                • 最高益更新中のアルファポリスは「ウェブ小説」の会社か? 代表作『THE NEW GATE』から考察

                                                  アルファポリスとは? 「小説家になろう」とはどちらが大きい? アルファポリスの2020年3月期第3四半期決算が2月13日に発表された。これによると第3四半期累計の売上高は39億7900万円(前年比+12.0%)、経常利益は10億5300万円(前年比+7.6%)でいずれも四半期ベースで過去最高売上・過去最高益を更新した。 アルファはウェブ小説投稿サイトを運営し、かつ自社で書籍化、マンガ化を行っている。売上の内訳を見るとライトノベルは15億2400万円、漫画は21億7800万円、文庫は1億7800万円、その他は9700万円とマンガセグメントの売上がもっとも大きい。 アルファポリス社は同名の小説投稿サイトが「小説家になろう」や「エブリスタ」「カクヨム」などと比較される「ウェブ小説の会社」として見られがちだが、売上的にはすでに「ウェブ小説の会社」ではない。 とはいえ自社サイトに投稿されたウェブ小説

                                                    最高益更新中のアルファポリスは「ウェブ小説」の会社か? 代表作『THE NEW GATE』から考察
                                                  • 谷川嘉浩 異世界系ウェブ小説と「透明な言葉」の時代|文化|中央公論.jp

                                                    異世界ものコンテンツに見られる長くて特殊なタイトルは今、冷凍食品やコンビニ商品にも浸透しつつある。その特徴は、「看板」の役割を果たすだけでなく、内容をも語り示す「透明性」にあるという。京都市立芸術大学特任講師の谷川嘉浩さんが論じる。 (『中央公論』2022年2月号より抜粋) 国民文学としての「異世界もの」? ゼネコン勤めの37歳独身男性の三上悟は通り魔に刺され、薄れゆく意識の中で無機質な声を聞く。次に意識を取り戻したとき、自分が異世界でスライムという魔物に生まれ変わっていることに気づいた。 カタリナは、家柄のよさと親の溺愛で高慢な少女となったが、転倒した際に現代社会で女子高生だったときの記憶を思い出し、今生きているのが、当時遊んだ乙女ゲームの世界であり、ゲーム内で破滅へと向かう悪役が自分であることを悟る。 それぞれ、2013年と14年に小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた『転生した

                                                      谷川嘉浩 異世界系ウェブ小説と「透明な言葉」の時代|文化|中央公論.jp
                                                    • 2016-2018年のウェブ小説書籍化③ SF系ウェブ小説の書籍化と純文学が狙った「足し算」型のウェブ小説|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                                      2016年から2018年にかけては、広い意味での一般文芸に含まれるSFと純文学でもウェブ小説書籍化の動きが見られた。ただ、SFはウェブ小説との折り合いを見つけられたのに対して、純文学は散発的な施行に終わった。「歴史」を事実ベースで辿るに留まらず、今回はその違いがなにゆえだったのかまで考えてみたい。 SF系ウェブ小説書籍化の一般化 前回挙げた北野勇作の100文字SFのように、2016年からはウェブ発のSF小説が書籍化されることが当たり前になっていく。 早川書房が主催する第4回「ハヤカワSFコンテスト」で優秀賞を受賞した吉田エン『世界の終わりの壁際で』と黒石迩守『ヒュレーの海』はウェブが初出の作品だった。 吉田は2014年ころから「小説家になろう」で執筆を開始。黒石は2010年頃から個人サイト「矛盾でふらぐ。」で、2011年末頃から「なろう」で活動を開始。両作品は「なろう」投稿作を元にしている

                                                        2016-2018年のウェブ小説書籍化③ SF系ウェブ小説の書籍化と純文学が狙った「足し算」型のウェブ小説|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                                      • 2016-2018年のウェブ小説書籍化② 児童向けへの広がりとアンソロジー・ショートショート書籍化ブーム|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                                        小学生向けに広がるウェブ発小説 男性向けのエロライトノベルや女性向けのTL、BLでウェブ小説書籍化が本格化していく2015、2016年から、奇しくも小学生向けにもウェブ小説の書籍化が広がっていく。 「2011年のウェブ小説書籍化」で記したように、角川つばさ文庫でエブリスタ発の『オンライン!』が2011年に刊行されているが、児童文庫におけるウェブ小説書籍化が一般化するのは、双葉社ジュニア文庫が創刊タイトルのひとつとして『王様ゲーム』を掲げて創刊した2015年7月以降である。 双葉社ジュニア文庫はアニメやマンガのノベライズ、一般文芸のジュニア文庫版なども刊行しているが、双葉社が刊行してきたウェブ小説書籍化作品のジュニア文庫版が刊行ラインナップで大きな割合を占めている。 たとえば魔法のiらんど発のホラーである日高由香『ゴメンナサイ』を2016年7月、『カラダ探し』を2016年11月、『京都寺町三

                                                          2016-2018年のウェブ小説書籍化② 児童向けへの広がりとアンソロジー・ショートショート書籍化ブーム|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                                        • 2013年のウェブ小説書籍化② 『ビリギャル』『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』を当てたKADOKAWAの躍進|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                                          2013年のウェブ小説書籍化② 『ビリギャル』『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』を当てたKADOKAWAの躍進|飯田一史 (10月25日:記事を一部修正しました) ウェブと出版の連動における試行錯誤 すでに連載で紹介している『ペプシマン』など以外にも、たとえば2013年に刊行された渡辺浩弐『2013年のゲームキッズ』(星海社文庫)がある。同作の収録作のほとんどは星海社のサイト「最前線」上に掲載され、Twitterを使って個々の作品から引用して意見を投稿できるようにしたり、ニコニコ生放送を使って声優の生朗読によって読者に意見を書き込めるようにしながら公開するといった双方向企画などが試みられた。 しかし、たとえばブログを模した形式で書かれるグロテスクなホラーとして700万PV以上を叩き出した渡辺の「謎と旅する女」は、書籍版では、縦書きで基本的には画像もなく一般的な小説形式で綴られていく(

                                                            2013年のウェブ小説書籍化② 『ビリギャル』『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』を当てたKADOKAWAの躍進|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                                          • 2010年のウェブ小説書籍化(前編) 「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」が出そろう|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                                            ↑以前の第六回までの「Web小説書籍化クロニクル」マガジン ウェブコンテンツ、ウェブ文化は日本では90年代中盤以降に勃興し、2000年代前半まではニッチなものだった。『いま会い』や『電車男』のような大ヒット作も生まれたが、それぞれはいわば「単発」のものだった。だが2000年代後半になるとモバイル発のケータイ小説が、無数の作家が参加するひとつの「ジャンル」として社会現象となった。そして2010年前後からは若い女性向け以外の領域でも、多様なジャンルのウェブ発の作品が大衆的な支持を恒常的に得るようになる。 2009年に続き2010年もウェブ小説書籍化の歴史上、重要な出来事があった年だ(2010年代前半には大きな出来事が毎年あった)。 なろう法人化、エブリスタ開設、『ゲート』『まおゆう』がArcadia、2ちゃんねるという異なるプラットフォームから書籍化され、初の異世界転生ものの商業出版『リセット

                                                              2010年のウェブ小説書籍化(前編) 「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」が出そろう|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                                            • ここに”歴史”がある~多くの疑問に答えてくれた『ウェブ小説30年史 』(飯田一史) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                              ウェブ小説30年史 日本の文芸の「半分」 (星海社新書) 作者:飯田 一史星海社Amazon文芸市場の「半分」を占めるまでに成長した、ウェブ小説の歴史。 多くの人がウェブ小説に漠然とした印象を持ってはいる。しかしその歴史を扱った書物はほとんどない。2022年現在、世間的には、ウェブ小説といって真っ先に思い浮かぶものは「なろう系」「異世界転生」というイメージだろう。実際にはウェブ小説は、1990年代には「分岐する物語」「集団創作」志向を持ち、「自費出版」「ケータイ小説」などのかたちでも展開、小説家になろうや他の思想の異なる「ウェブ小説投稿サイト」の隆盛といった数多の試みと多様化を経て現在に至る。本書は「ウェブ小説の書籍化の歴史」を主に扱う。今や日本の文芸市場の「半分」を占めるまでに成長したウェブ小説の歴史を、ネットビジネス史と出版産業史的な視点から紐解く。 以下、本書目次より抜粋 はじめに

                                                                ここに”歴史”がある~多くの疑問に答えてくれた『ウェブ小説30年史 』(飯田一史) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                              • “ウェブトゥーンの原作”として注目集める「ウェブ小説」、600万DL超え「テラーノベル」

                                                                大学在学中&休学中に複数のIT系スタートアップでのインターンやベンチャーキャピタルでのリサーチバイトを経験後、フリーランスとして独立。現在は「TechCrunch Japan」などでスタートアップ企業のプロダクトや資金調達を中心としたインタビュー・執筆活動を行っている。 From DIAMOND SIGNAL スタートアップやDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める大企業など、テクノロジーを武器に新たな産業を生み出さんとする「挑戦者」。彼ら・彼女にフォーカスして情報を届ける媒体「DIAMOND SIGNAL」から、オススメの記事を転載します。※DIAMOND SIGNALは2024年1月をもって、ダイヤモンド・オンラインと統合いたしました。すべての記事は本連載からお読みいただけます。 バックナンバー一覧 縦スクロール型で展開される、スマートフォンでの閲覧に最適化したウェブ漫画のフォ

                                                                  “ウェブトゥーンの原作”として注目集める「ウェブ小説」、600万DL超え「テラーノベル」
                                                                • 2000年代前半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                                                  98年に個人サイト上で連載が始まり、01年12月に自ら制作費を投じて作った同人版刊行を経て、04年6月に講談社ノベルスで刊行された『空の境界』は、ウェブ発ながら実質的に「同人シーン発」として2000年代前半に注目された、という話を前回した。 オンライン発、自費出版のヒット作『オルゴール』 2000年代のウェブ小説書籍化を語る上では、新風舎と文芸社が中心となって巻き起こっていた、やはり作家自身がお金を出す自費出版ブームの存在が切り離せない。 2010年代以降のようにウェブで人気が出るとすぐに出版社から声がかかる環境になかった2000年代前半には、ウェブ小説と自費出版はきわめて距離が近かった。 日本でウェブ小説が最初に書籍化されてから今日までに四半世紀以上経っているが、日本では今も昔も多くの書き手の目標が「本を出すこと」であることを思えば、この近さは当然のことである。 新風舎が「大賞作品は書籍

                                                                    2000年代前半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                                                  1

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