大阪・ミナミの古刹(こさつ)、三津寺(大阪市中央区、真言宗御室派)が2023年、ホテルと一体化して生まれ変わる。寺や運営会社などによる「三津寺ホテルプロジェクト」の関係者が14日、計画の詳細と完成イメージ画像を発表した。建物の1~3階部分に本堂がすっぽりと収まった前例のないビルが御堂筋沿いに出現することになる。 三津寺は奈良時代の744年の創建とされ、十一面観音を本尊としてまつる。現在の本堂は1808(文化5)年に建てられ、1945年の大阪大空襲でも被災や類焼を免れた。2019年から本堂と庫裏の改修に取り組んでおり、「貴重な本堂を100年先につないでいくために」とプロジェクトが動き出した。寺は約50年の定期借地契約で地代を得る。