シャープの呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)は14日に開いた記者会見で液晶ディスプレー事業を売却すると受け取れる発言をしたが、シャープは会見終了後、正しくはセンサーなど半導体事業の売却方針だったと訂正した。 呉氏が質問を取り違えていた可能性があり、シャープ広報部は「(中小型液晶事業は)他社との協業や工場を最適化し、収益改善を図っていく」とのコメントを出した。 報道各社は、インターネット上でシャープがディスプレー事業を売却するといった内容の記事を速報した。
シャープが液晶ディスプレー事業を巡り、決断を迫られている。3月、堺市の液晶パネル工場を所有・運営する完全子会社「堺ディスプレイプロダクト(SDP)」に関し「生産停止を視野」と一部で報道されたが、同社広報は「業績回復に向けあらゆる可能性を検討しており、現時点で決定したものはない」と説明する。ただ、関係者は「赤字が続く状況は変わらず、電気代の負担も大きい。止血は急がなくてはいけない」と打ち明け、5月にも発表する中期経営計画に何らかの方針を盛り込むとみられる。 成功体験 同社にとって液晶ディスプレー事業は特別な意味がある。昭和48年に液晶表示電卓を発売し、世界に先駆けて液晶技術を実用化。量産化にも成功し、ノートパソコンやビデオカメラなどから採用が広がり、テレビに搭載されてブラウン管に代わるディスプレーに進化させた。 平成10年、町田勝彦社長(当時)は「21世紀には国内でブラウン管を液晶テレビにす
IDC Japanは、2023年第4四半期と2023年通年の日本国内の携帯およびスマートフォンの出荷台数の統計を発表しました。 2023年第4四半期の携帯とスマホの合計出荷台数は、昨年同期と比べ3.5%減の830万台となったとのこと。2023年は4半期すべてで昨年より出荷台数が減少している一方で、10~12月にあたる2023年第4四半期は唯一800万台の出荷を維持したといいます。 メーカー別の出荷台数を確認すると、Appleは突出してシェアトップを維持しています。シェア2位は96万台を出荷したシャープで、そのシェアは11.4%、それに続いて91万台を出荷したGoogleが11.0%のシェアを獲得し3位につきました。 さらに、NTTドコモは去年5月のPixel 7a発表までGoogle Pixel端末を取り扱っていなかったことを考慮すると、来年度のGoogleのシェアは、長らくAndroid
シャープの公式X(旧Twitter)担当者は2月27日、「会ったことのない」同社の呉柏勲(ご・はくくん/ロバート・ウー)社長から「お前のツイート(ポスト)みたぞ」という件名のメールが届いたと明かした。こわごわ開いたところ「月面への出張申請への許可」だったという。 月面を探査中の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM」の太陽電池パネルはシャープ製だ。現在は問題なく動いているが、1月20日の着陸直後は発電できていなかったため、担当者はXに「月面へ出張修理に行くための探査機を作ることで、月面の有人探査も同時に実現できないものか(名案) 」とポストしていた。これが呉社長に伝わったようだ。 SLIMは1月20日に月面に着陸。一時、太陽電池による発電ができず運用を停止していたが、その後、発電に成功して通信を確立。着陸地点が極寒の夜を迎えたため、約2週間運用を一時停止した後、昼になった2月2
シャープは、「CEATEC 2023」(2023年10月17~20日、幕張メッセ)において、開発中のフロー型亜鉛空気電池を披露した。リチウムイオン電池と同程度のエネルギー密度を有するとともに大容量化が容易であり、水系電解液によって発火の可能性が極めて低く安全性が高いことなどから、再生可能エネルギーの蓄電用など定置型蓄電池として提案していく方針である。 正極に空気、負極に亜鉛(Zn)を用いる亜鉛空気電池は、補聴器向けなどの一次電池として利用されているが、充電が可能な二次電池は実用化できていない。これは、充電を繰り返すと電極部に針状結晶(デンドライト)が発生して電池構造を破壊し短絡を引き起こしてしまうためだ。 シャープが開発中のフロー型亜鉛空気電池は、充電反応である酸化亜鉛(ZnO)から亜鉛への化学変化を行う充電セルと、放電反応である亜鉛から酸化亜鉛への化学変化を行う放電セルの間で、亜鉛と酸化
「大幅な当期純損失、無配を深くお詫び申し上げます。まことに申し訳ございません」――。 6月27日午前10時、シャープの株主総会が始まった。冒頭「おはようございます」と日本語で挨拶した呉柏勲(ご・はくくん)CEOは、経営成績の説明に入る前に業績悪化について陳謝した。 シャープは2023年3月期決算で2608億円もの最終赤字を計上した。直接的な原因は2022年6月に“再”連結化した液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP)の業績不振だ。これによってディスプレー事業などで総額2205億円の減損損失を計上した。 巨額の最終赤字について株主にどう説明するのか。また、取締役の選任や報酬の増額、ストックオプションの付与などの議案について、株主がどう判断するかが総会の焦点となっていた。 「いったい誰が責任を取るのか」 160人の株主が出席し、昨年の1.5倍となる98分を費やした株主総会は、批判
SHARP シャープ株式会社 @SHARP_JP シャープ株式会社の公式アカウントです。さまざまな家電から家電とは言い切れない製品まで、あるいは企業の活動、はたまたその他あれこれを発信中。お問い合わせ、とりわけDMにはお答えできないこともありますが、いただいたリプにはできるだけ反応します。 jp.sharp/socialmedia/tw… SHARP シャープ株式会社 @SHARP_JP よく実在の家電をマンガやイラストに描き込んだら、そのメーカーから怒られるんじゃないかと心配される方がいますが、少なくともシャープはそういうことをしないので安心して描いてください。仮に社内で怒る人がいても、私が代わりに怒られるのでだいじょうぶです。 2023-06-20 13:28:35 SHARP シャープ株式会社 @SHARP_JP ひとりでも多く、どうにかして自社製品を知ってもらいたいと願うのが企業で
今秋発売見込みのiPhone16シリーズにおいて、シャープがカメラモジュールサプライヤーから外れる可能性が高いと、著名アナリストが指摘しています。 また同アナリストはiPhone16 Proシリーズが搭載するペリスコープカメラ、そして2025年に量産開始が見込まれる拡張現実(AR)/複合現実(MR)ヘッドセット(第2世代)についても触れています。 iPhone16 Pro/Pro Maxともにペリスコープカメラ搭載 TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、これまでiPhone向けにカメラモジュールを供給してきたシャープがiPhone16ではサプライヤーから外れ、その分LG Innotek、Foxconn、Cowellへの発注が増えるとのことです。 なおシャープのiPhone向けカメラモジュール事業はLuxshare-ICTが買収する可能
インタビュー PR提供:SHARP 言葉を調べるだけじゃない!シャープの電子辞書「Brain」が学生にもシニアにもおすすめできるワケをプロが徹底解説! 新生活が始まる春。進学や進級を機に辞書の購入を検討している学生やその保護者は多いはず。ただ、辞書と言っても、今は「紙の辞書」と「電子辞書」があり、どちらを買うかは迷うところでしょう。 マイナビニュース会員に「これまでに電子辞書または紙の辞書を使用したことがあるか」アンケートを取ってみても、「両方使用したことがある」人が約半数という結果に。 わからない言葉を調べるだけならどちらもツールとして十分に思いますが、最近の電子辞書は進化が著しいのだとか……。中でも、シャープの電子辞書「Brain(ブレーン)」は、その機能性が高く評価され、なんと11年連続※顧客満足度最優秀賞を獲得しているそうです。 ※保護者と教育関係者向け教育情報サイト「リセマム」の
他にもモノクロカメラを2つ搭載しており、装着した人の手の動きを認識してVRコンテンツを操作する「ハンドトトラッキング」に対応。コントローラーを持つ必要がないという。 シャープはVR/AR市場への参入を見据えてCESの自社ブースにHMD試作機や関連デバイスを展示中。実際に動作するHMDを用いてVR表示やハンドトラッキングのデモンストレーションも行う。ただしHMDの市場投入時期や想定する価格帯については「事業化を検討中のため控える」としている。 関連記事 シャープ、VR市場参入か 超軽量ヘッドマウントディスプレイ試作機を1月に公開 シャープは13日、VR/AR市場への参入を検討していることを明らかにした。23年1月の「CES 2023」で「超軽量」をうたうVR用ヘッドマウントディスプレイ試作機を公開する。 量子ドットで自発光の「ナノLEDディスプレイ」実用化へ一歩 シャープと東大、RGB画素の
News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 失敗する組織内には、指導者たちの合理的な判断によって、「やましき沈黙」が生じる。そして、どこかに潜んでいた「黒い空気」が、いつのまにか組織全体を覆ってしまう――。限定合理的で不完全な人間世界では、今の日本でも起きているのであり、何らかの対処を施さない限り、今後も起こりうる現象である。シャープとレナウンをめぐる「黒い空気」支配の事例を、取り上げてみたい。 ※本稿は、菊澤研宗『指導者(リーダー)の不条理』(PHP新書)より抜粋し再編集したものです。 シャープの失敗と「黒い空気」 100年近い歴史をもつシャープは、もともと様々な家電製品を製造・販売し、成功していた会社であった。ところが、液
インタビュー PR提供:SHARP 文化財に触れて楽しむ!シャープの技術が詰まった「超現実体験」ミュージアムがすごい! 近づきたいのに近づけない。触れたいのに触れられない。 美術館や博物館を訪れた際、お目当ての展示物を前にもどかしい気持ちになったことはありませんか? 家電メーカーのシャープは、貴重な国宝や文化財などを8Kディスプレイに表示して展示する「8Kインタラクティブミュージアム」に注力しています。8Kディスプレイに表示される高精細な映像は、まるで本物のようなリアリティがあり、拡大したり回転させたりしながらじっくりと鑑賞することが可能。 2019年の記事でも一度取り上げたこの技術ですが、3年の時を経てさらにパワーアップ。新たに茶碗型のコントローラーを開発し、歴史的に価値が高い「名茶碗」に実際に触れているかのような体験も提供できるようになりました。 「8Kインタラクティブミュージアム」で
シャープは12月13日、米国ラスベガスで2023年1月5日に開幕する世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2023」で「超軽量」をうたうVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)試作機を初めて公開すると発表した。同社は「VR/AR市場への参入を検討している。自社技術を盛り込んだ試作機の展示はその第1弾」と話している。 シャープはVR事業について、法人向け、民生用の両方を想定。デバイスやハードウェアの供給に加え、他社との協業の可能性なども模索する考えという。 試作機の詳細は明らかにしていないが、シャープの最新デバイスである超高解像度ディスプレイや超高速オートフォーカスカメラ、超小型近接センサーを搭載する。 ブースではこれらのデバイスに加え、「世界最薄」(シャープ調べ、12月13日現在)の超小型カメラモジュールやHMD装着者の人や物への衝突を抑制する距離センサーなども展示する。 CES 20
シャープは8月28日、洗濯機を活用した広告配信サービスを開始したと発表した。洗濯機本体からの音声発話と、アプリ上のバナーを組み合わせた広告配信が可能となる。 同サービスでは、同社のAIoTクラウドサービス「COCORO WASH」に対応する洗濯機に対して、音声を用いた広告を配信できる。広告は洗濯機本体のスピーカーから再生される。加えて、「COCORO WASH」アプリ上でもバナー広告を配信できる。 ユーザーの属性の加え、洗濯機の種類や搭載機能など、細かな条件に基づいたターゲティングが可能で、洗濯関連商品などの認知度向上といった広告効果が期待できるという。 同サービスの第1弾として、液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を搭載した同社製の洗濯機に対して、ライオンの液体高濃度洗剤「トップ スーパーNANOX 自動投入洗濯機専用350g」のプレゼントキャンペーンの音声広告を配信する。加えて、COCORO
インタビュー PR提供:SHARP 使用済み家電が新たな家電に生まれ変わる!一歩先行くシャープの家電リサイクル技術 買い替えや故障のために処分した家電。その一部が、実は新たな家電に生まれ変わっています。 一歩先行く家電リサイクル技術にいち早く着目し、牽引しているのが家電メーカーのシャープ。関連会社の関西リサイクルシステムズと共に、金属と比較してもとりわけ高い技術が求められるプラスチックの取り出しや再資源化に取り組んでいます。 今回は、大阪府枚方市にある関西リサイクルシステムズの本社工場で、家電リサイクルに携わる両社のスタッフに話を伺いました。 解体・回収を経て再生。「自己循環型マテリアルリサイクル」とは? 取材を受けてくださったのは、関西リサイクルシステムズの山田順一さんと岡内大輔さん、シャープのSmart Appliances & Solutions事業本部 要素技術開発部に所属する荒井
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