従来の議論では「話し手の意味」が話し手の意図を通して理解されてきたのに対し、本書ではそれを話し手と聞き手の共同体において生じる公共的な現象として捉える。話し手の心理と深く結びつきつつ、自らの意味したことをおおやけに引き受けなければならないという意味で公共的でもあるという両側面を説明しうる新しい理論を構築する。 【電子書籍あり】 紀伊國屋書店 Kindle honto VarsityWave ヨドバシ.com AppleBooks はしがき 序章 話し手の意味の心理性と公共性 1 私たちはコミュニケーションをする 2 話し手の意味の心理性 3 話し手の意味の公共性 4 心理的であり公共的である話し手の意味 Ⅰ 意図基盤意味論 第一章 意図基盤意味論という枠組み――グライスの「意味」論文から はじめに――出発点としての「意味」論文 1 グライスの哲学的方法論 2 「意味」論文における分析 3