党勢陰り、危機感強く 公明党・山口那津男代表【党首奮戦記】 2021年10月22日05時33分 衆議院選挙が公示され、第一声を上げた公明党の山口那津男代表=19日午前、川崎市幸区 「勝たせてください。勝たせてください。勝たせてください」。公示日の19日、川崎市のJR川崎駅前。かすれた声で連呼した。必死の形相で訴える光景はおなじみだが、危機感は今まで以上に強い。 「政策実現力」訴える 山口那津男公明党代表【各党インタビュー】 代表に就任して12年。この間、支持母体の創価学会は高齢化などで組織力が低下。比例代表で800万票の獲得を目指すが、直近の国政選挙は2回連続で700万票を下回るなど、退潮傾向に歯止めがかからない。 新型コロナウイルス感染拡大で、得意の人海戦術は制約を受ける状況が続く。8月に党所属の国会議員事務所が東京地検特捜部に家宅捜索され、売りの「クリーンさ」も傷ついた。 それでも、政