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内田樹の検索結果41 - 80 件 / 99件

  • 複雑な話は複雑なまま扱うことについて - 内田樹の研究室

    「複雑な現実は複雑なまま扱い、焦って単純化しないこと」というのは私が経験的に学んだことの一つである。「その方が話が早い」からである。話は複雑にした方が話が早い。私がそう言うと、多くの人は怪訝な顔をする。でも、そうなのだ。いささか込み入った理路なので、その話をする。 私は人も知る病的な「イラチ」である。「イラチ」というのは関西の言葉で「せっかち」のことである。どこかへ出かける時も、定時になったらメンバーが全員揃っていなくても置いてでかける。宴会でも時刻が来たら来賓が来ていなくても「じゃあ、乾杯の練習をしよう」と言ってみんなに唱和させる(来賓が着いたら「乾杯の儀に粗相があってはならないので、繰り返しリハーサルをしておきました」と言い訳する)。 そういう前のめりの人間なので、当然ながら話をする時も最優先するのは「話を先に進めること」である。ぐずぐずと話が停滞することも、一度論じ終わったことを蒸し

    • 内田樹 on Twitter: "ある通信社から「安倍政権は歴代最長を記録しそうですが、長期政権の理由は何でしょう?」というインタビューの申し出がありました。答えは「あなたがたジャーナリストが知性と徳性を失ったから」以外にないんですけど・・・それを聴くだけのために神戸まで来ますか?"

      ある通信社から「安倍政権は歴代最長を記録しそうですが、長期政権の理由は何でしょう?」というインタビューの申し出がありました。答えは「あなたがたジャーナリストが知性と徳性を失ったから」以外にないんですけど・・・それを聴くだけのために神戸まで来ますか?

        内田樹 on Twitter: "ある通信社から「安倍政権は歴代最長を記録しそうですが、長期政権の理由は何でしょう?」というインタビューの申し出がありました。答えは「あなたがたジャーナリストが知性と徳性を失ったから」以外にないんですけど・・・それを聴くだけのために神戸まで来ますか?"
      • 「サル化する日本人」が見抜けない危機の本質

        ーー「サル化する世界」という挑発的なタイトルに込めた思いを教えてください。 「サル」というのは「朝三暮四」のサルのことです。サルが今の自分さえよければそれでよくて、未来の自分にツケを回しても気にならないのは、ある程度以上の時間の長さにわたっては、自己同一性を保持できないからです。 過去・現在・未来にわたる広々とした時間流の中に自分を位置づけることができない人間には確率、蓋然性、矛盾律、因果といった概念がありません。 「文明史的危機」に際会している 「矛盾」も「守株待兎」も「刻舟求剣」も「鼓腹撃壌」も、いずれも時間意識が痩せ細った愚者についての物語ですが、おそらく、春秋戦国時代には「そういう人」が身の回りに実際にいたのでしょう。だから、荘子や韓非ら賢者たちは「長いタイムスパンの中でものごとの適否を判断できること」を未開からのテイクオフの条件として人々に教えようとした。 それから2000年ほど

          「サル化する日本人」が見抜けない危機の本質
        • 安倍時代が残した最大の負の遺産は「国力が衰微しているという事実が隠蔽されている」こと|安倍時代を総括する

          この10年間で日本の国力は劇的に衰えた。経済力や学術的発信力だけではない。報道の自由度、ジェンダーギャップ指数、教育への公的支出の対GDP比ランキングなどは「先進度」の指標だが、そのほとんどで日本は先進国最下位が久しく定位置になっている。 だが、「国力が衰えている」とい…

            安倍時代が残した最大の負の遺産は「国力が衰微しているという事実が隠蔽されている」こと|安倍時代を総括する
          • 「将来、何になりたい?」聞く親が子を不幸にする訳

            国の豊かさ=公共財の豊かさ ――いまや国民の税負担は、江戸時代の「五公五民」並みと言われるほど増しています。なぜ私たちの国力は落ちつづけ、国民の生活はいっこうに豊かにならないのでしょうか。祝賀的なイベントには多額の公金が注ぎ込まれているのに……。 五輪や万博のような祝賀資本主義が「原因」で日本の劣化を招いているのではありません。そういうものにすがるほかに経済的浮力を得ることができなくなった日本資本主義の衰退がこういうむなしいイベントのかたちに結果しているのです。 国の豊かさというのは、公共財の豊かさのことです。私有財産の総和がどれほどでも、その富が一部の人間に排他的に蓄積されていれば、国は貧しい。問題は公共財なんです。たとえ私財は乏しくても、高等教育まで無償で受けられ、医療も無償で受けられ、住宅も公営のものが無償で提供されるなら、その人はかなり豊かな生活が保障されていることになります。

              「将来、何になりたい?」聞く親が子を不幸にする訳
            • <08>共感での連帯は危険! わかり合えなくても協働できる人間関係の考え方(内田樹×永井陽右) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

              紛争・テロ解決活動家・永井陽右さんが、「共感」の問題点を識者と語り合うシリーズの第三弾。今回のお相手は思想家・内田樹さんです。 内田さんは今年1月、朝日新聞のインタビューで、月刊誌「新潮45」の休刊問題や、東京五輪、大阪万博などの運営方針に触れ、「(現代社会は)共感が暴走している」と指摘。理解も共感もできない人同士が社会で共生するためには、他者に敬意を持つ姿勢が必要と説きます。 今回の対談も、「共感」をテーマに、他者との距離感の考え方、関係性の築き方へと話が広がりました。 【あわせて読みたい】 「感動ポルノの題材にされるのは、いい気はしない」(永井陽右×ロバート・キャンベル) 街中でホームレスを見過ごす行為をどう考えるべきか?(永井陽右×御子柴善之) 「共感する自由/共感しない自由」が生み出す残酷さ――格差拡大を防ぐ“自由の制限”は必要か? 道徳のベースとなる「惻隠の心」 永井 今の日本社

                <08>共感での連帯は危険! わかり合えなくても協働できる人間関係の考え方(内田樹×永井陽右) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
              • 内田樹さん「志賀原発で放射能漏れ?」という陰謀論に「同じ意見、ドーロン規制や自衛隊投入の躊躇はそのせい」とデマを重ねる。

                な @wideangle 許可車両以外通行止め(渋滞回避)とか民間ドローン禁止(救助用途優先)とかを「何かを隠しているぞ!」と騒ぎ立てたりしてる人々、主にSNSで流れる災害映像とかに浮き足立って陰謀論に絡め取られる一歩手前だからな。穴に滑り落ちてから底までは早いですよ。 2024-01-08 06:04:37 内田樹 @levinassien これは僕も同じ意見です。初動があれほど遅かったのも、議員の被災地入り自粛を申し合わせたり、ドローンを禁止したりしたのも「志賀原発の被害状況がわからなかったから」ということならすべて腑に落ちます。総理大臣が「私は被災地には行かない」と言明するなんて、おかしいでしょう? twitter.com/keyaki1117/sta… 2024-01-13 17:32:45 笹山登生 @keyaki1117 能登半島、非常に不謹慎な話になるけど、「放射能が漏れてい

                  内田樹さん「志賀原発で放射能漏れ?」という陰謀論に「同じ意見、ドーロン規制や自衛隊投入の躊躇はそのせい」とデマを重ねる。
                • 内田樹氏が明かす「安倍首相は28日に辞意表明の確率高い」として政権総括の原稿依頼/デイリースポーツ online

                  内田樹氏が明かす「安倍首相は28日に辞意表明の確率高い」として政権総括の原稿依頼 拡大 神戸女学院大学名誉教授で思想家の内田樹氏が26日、ツイッターに新規投稿。健康不安が取り沙汰されている安倍晋三首相が28日に記者会見する予定になっていることを受け、同日にも「辞意表明の確率が高い」として「新聞社二社から原稿を頼まれた」ことを明かした。 内田氏は「新聞社二社から相次いで『安倍政権の総括』原稿を頼まれました。28日に辞意表明の確率が高いということでの予定稿です」とツイート。その上で「村上春樹ノーベル文学賞受賞の予定稿は毎年書いてますけれど、安倍総理辞任の予定稿ははじめてです」とつづった。 リプ欄には「予定稿が無事掲載されますように」「辞めないと思います」「辞任と騒がれているが、実はそうではなく、内閣改造するぞの会見じゃないかと。五輪開催と憲法改正にはもの凄く執着がある御仁ですからね」「いつも重

                    内田樹氏が明かす「安倍首相は28日に辞意表明の確率高い」として政権総括の原稿依頼/デイリースポーツ online
                  • 「週刊ポスト」問題について - 内田樹の研究室

                    週刊ポスト問題についていくつものメディアから電話で取材を受けた。 どれにも同じことを言っているのだけれど、切り取り方はそれぞれである。 同じことを繰り返すのも面倒なので、ブログに「コメント」を上げておく。 ネット上のテクストはすべてコピーフリーなので、ご自由に切り取って使ってくださって結構である。複製許諾も不要。 『週刊ポスト』9月13日号が「『嫌韓』ではなく『断韓』だ 韓国なんて要らない」というタイトルで韓国批判記事を掲載した。新聞に広告が載ると、直後から厳しい批判の声が上がった。 同誌にリレーコラム連載中の作家の深沢潮さんはご両親が在日韓国人だが、執筆拒否を宣言した。続いて、作家の柳美里さんも韓国籍で日本に暮らしているが、「日本で暮らす韓国・朝鮮籍の子どもたち、日本国籍を有しているが朝鮮半島にルーツを持つ人たちが、この新聞広告を目にして何を感じるか、想像してみなかったのだろうか?」と批

                    • 統一教会問題についてのインタビュー - 内田樹の研究室

                      ::: ― 安倍首相と統一教会の関係がクローズアップされていますが、内田さんは旧統一教会とのかかわりはありましたか? 内田 統一教会と勝共連合の名を知ったのは1970年代はじめです。でも、名前だけで実体は知りませんでした。学部の頃は新左翼の時代ですから、原理研の活動する余地なんかありませんでした。院生になった頃にはじめて「原理」という名前を学生たちの口から聞くようになりました。勝共連合が60~70年代の全世界的なベトナム反戦運動や、学生運動・市民運動・労働運動、革新自治体の広がりといった「左傾」に対抗するために日韓の極右が連携して作った組織で、岸信介、笹川良一、児玉誉士夫らが絡んでいるということもその時に知ったと思います。 - 先生と統一教会の接点は? 内田 一度だけあります。75年に大学を卒業する時、統一教会から「3週間無料アメリカ旅行ご招待」という案内が来ました。卒業生全員にばらまいた

                      • 山中伸弥教授が「阿倍野の犬」と揶揄…日本の研究分野が世界に劣る理由を内田樹と岩田健太郎が斬る | AERA dot. (アエラドット)

                        岩田健太郎さん(撮影/水野浩志) 内田樹さん(撮影/水野浩志) 日本の研究分野が世界に遅れを取ることになったのは、「ワンチーム」や「絆」を好み、他人と「ずれる」ことを許さない日本人特有の性質に原因がある。コロナ時代の生き方は、むしろ「ずらす」ことが重要かつ有用だと、思想家の内田樹さんは岩田健太郎さんとの共著『コロナと生きる』(朝日新書)で指摘する。困難な時代だからこそ求められる「生きる」ことに対する価値観とは? 【対談相手の内田樹さんはこちら】 ※第1回対談「医療費削減の先にある恐怖…アメリカのパンデミックが収束しない理由を内田樹と岩田健太郎が指摘」よりつづく *  *  * ■他人とずれてよし 内田:前回の対談で、「誰かが得するなら、みんなで損をしたほうがマシだ」と考える人がいる、というお話をされましたが、そういうふうに「一蓮托生」に持ち込んで、最終的に誰も責任をとらずに終わるというのっ

                          山中伸弥教授が「阿倍野の犬」と揶揄…日本の研究分野が世界に劣る理由を内田樹と岩田健太郎が斬る | AERA dot. (アエラドット)
                        • 安倍暗殺事件とその背景 - 内田樹の研究室

                          この号では参院選の総括を求められている。だが、投票日の二日前に安倍元首相が銃撃を受けて殺害されるという事件が起きた。捜査の過程で容疑者の母親が統一教会の信者であり、犯行動機が統一教会と自民党の久しい癒着にかかわることが分かった。今回はこの事件の意味について書きたいと思う。現在の日本の目を覆うほど悲惨な政治状況の意味も、それでいくらかは明らかになるだろう。 統一教会問題は20年前くらいまではメディアで繰り返し取り上げられた。「霊感商法」や合同結婚式についてのニュースを私は食傷するほどテレビで見せられた。だが、ある時期から「統一教会」という文字列をメディアで目にすることがひどく少なくなった。さすがにこれだけ社会問題になると、教会の社会的影響力も低下し、活動も停滞してきたのだろうと私は漠然と思っていた。私と同じように感じていた人は多いと思う。まさかこれが「統一教会は安全な団体だ」という長期的・組

                          • 暴力について - 内田樹の研究室

                            文春オンラインに「暴力」についての質問に答えた。いま、ネットで公開されているけれど、そのうち新しい記事に埋もれてしまうだろうから、ここに残しておく。 -ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争‥...日々メディアやSNSから凄惨な光景が流れてくる時代を私達は生きています。圧倒的な暴力をまえに、倫理や道徳というものは無力なのでしょうか。 内田「圧倒的な暴力」を前にしたときに私たちがまずなすべきことは「圧倒的な暴力」を「制御可能な暴力」に縮減することです。それは質の転換のことではなく、量の規制のことです。 国際関係論では「危機」を二種類に分別します。danger とriskです。danger は「人知を以ては制御不能の危機」、「黙示録的危機」のことです。それに対してrisk は「コントロール」したり、「マネージ」したり、「ヘッジ」したりすることができる危機のことです。政治外交の要諦は「デインジャ

                            • 【読み放題対象】リベラルは衰退しました ~普段は「国民の声をきけ」「民意は正義!」としている癖に、自分に民意が味方しないと「国民は愚かなり」とするリベラルのみなさんたち~「ゆるふわ愚民論」|丹羽薫ちゃん

                              今日も今日とてリベラルが負けると、まろびでてくる「国民は愚かなり!」という叫び声。毎度の恒例行事でうんざりなのだが、今日は今どきのリベラルな愚民論の解剖をお送りする。どうして愚民論が生まれるのか、そして愚民論がもたらす全体主義について。これから私が書くことは単なる「はいはい、日本のリベラルはすぐ自分たちの正しさが理解されないと、その不快感に耐えきれなくなって、国民は愚かだといい出して、民主主義を奉りながら民主主義のショートカットばかり考えるね」という話ではない。なぜそうなるか根本的な原因だ。 しかし、実は私がうんざりしているのは、「国民が愚かなり!」という叫びそのものではない。むしろ逆だ。というのは――

                                【読み放題対象】リベラルは衰退しました ~普段は「国民の声をきけ」「民意は正義!」としている癖に、自分に民意が味方しないと「国民は愚かなり」とするリベラルのみなさんたち~「ゆるふわ愚民論」|丹羽薫ちゃん
                              • 豊かな社会とは - 内田樹の研究室

                                『診療研究』というコアな雑誌に標記のような原稿を寄稿した。いつもの話ではあるけれども、こういうことは何度繰り返し語っても足りないのである。 これまでずいぶん長く生きてきたけれども、日本の国力がこれほど低下した時期は過去になかった。パンデミック、異常気象、ウクライナ戦争、人口減...など地球的規模での大きな問題が目白押しのところに、国内では、政治とメディアの劣化がとめどなく進行し、経済は衰退局面を転がり落ち、国民生活の最後の支えである教育と医療も気息奄々というありさまである。どこにも希望が見られない。 それでも気を取り直して、よくよく見れば、日本の国力にはまだまだ余力がある。列島には豊かな山河がある。温帯モンスーンの温和な気候と肥沃な土壌と豊かな水資源に恵まれ、植物相・動物相は多様で、温泉や桜や紅葉の名所や神社仏閣のような観光資源はいたるところにあり、食文化もエンターテインメントも伝統芸能も

                                • トルコから見た日本マンガ - 内田樹の研究室

                                  トルコの大学で日本文化を教えている山本直輝さんから日本マンガ論が送られてきた。世界中にマンガの類は存在するが、なぜ日本の少年マンガだけが他を圧する人気を得ているのか、その理由を論じたものである。山本さんの仮説は「師弟関係が主題だから」というものであった。これには私も満腔の同意を表したい。 むろん西欧にも師弟関係をめぐる説話は存在する。だが、映画でもコミックでも、弟子が師から長い時間をかけて知恵や技能を教わるという「修行」プロセスには十分な紙数が割かれない。弟子は多くの場合、たちまち驚異的な能力を会得して、以後ヒーローとして活躍する。 映画『スターウォーズ』は師弟関係を扱った物語のの代表作だが、師ヨーダの下で修行を始めたルークは未熟なまま「私用」で修行を止めてしまう。でも、次作冒頭では堂々たるジェダイの騎士として登場する。「生まれつき高いフォースを備えていたから」でこの不整合は説明される。最

                                  • 成長と統治コスト - 内田樹の研究室

                                    『複雑化の教育論』の中で、高度成長期に最も統治コストが嵩んだことを論じた。統治しにくい状態になると、経済は成長し、文化的発信力も高まる。だから今の日本のように「統治しやすい状態」になると、経済は停滞し、文化も力を失う。その「さわり」のところを少しだけ抜き書きしておく。 この30年間は中産階級の没落と、労働者階級の貧困化として進行しました。それは当然なんです。統治コストの削減は必ず「中産階級の空洞化」をめざすからです。これは世界中あらゆる国の出来事に妥当します。 近代史をひもとけばわかりますけれど、中産階級が勃興すると、民主化闘争が起きます。市民たちがある程度経済的に豊かになると、権利意識が芽生えてくる。言論の自由、思想信教の自由、政治的自由を求めるようになる。やがて、市民革命が起きて、近代市民社会が成立する。これは決まったコースなわけです。王政や帝政に替わって民主制が登場してくる。 革命と

                                    • 内田樹 on Twitter: "古語辞典一つあれば千年前の古典でも読めるという国語教育をしている国ってもう東アジアには日本と台湾くらいしか残ってないんです。中国も韓国もベトナムも、古典はおろか百年前に書かれたものさえ一般人は読めなくなっている。この例外的な文化的… https://t.co/tS1vvLjv43"

                                      古語辞典一つあれば千年前の古典でも読めるという国語教育をしている国ってもう東アジアには日本と台湾くらいしか残ってないんです。中国も韓国もベトナムも、古典はおろか百年前に書かれたものさえ一般人は読めなくなっている。この例外的な文化的… https://t.co/tS1vvLjv43

                                        内田樹 on Twitter: "古語辞典一つあれば千年前の古典でも読めるという国語教育をしている国ってもう東アジアには日本と台湾くらいしか残ってないんです。中国も韓国もベトナムも、古典はおろか百年前に書かれたものさえ一般人は読めなくなっている。この例外的な文化的… https://t.co/tS1vvLjv43"
                                      • 学校図書館は何のためにあるのか? - 内田樹の研究室

                                        こんにちは、今ご紹介いただきました内田でございます。こうやって見回すと、みなさんまだ顔真っ白なのに、講師一人が顔真っ黒に日焼けしておりまして(笑)、誠に申し訳ない。みなさんはまだおそらくギリギリまで学校あって、遊びに行っている暇なんかないと思うんですけど、僕は海水浴に行ってまいりまして、3日間、京丹後。海がきれいなんです。 僕は凱風館という道場をやっているんですけども、毎年凱風館海の家というのをやっておりまして、旅館一棟貸し切りにするんです。10人以上滞在したら一棟貸し切れにしてくれる。そこでみんなで泳いだりご飯食べたりお酒飲んだりおしゃべりしたりということをやってるんです。 武道の道場なんですけれども、作った時のコンセプトは「昭和の会社みたいなもの」です。僕の子どものころ、昭和20年代30年代ぐらいの日本の会社って終身雇用で年功序列だったんで、疑似家族的で穏やかな雰囲気だったんです。いろ

                                        • 書評『新しい封建制がやってくる グローバル中流階級への警告』ジョエル・コトキン著、寺下滝郎訳、東洋経済新報社、 - 内田樹の研究室

                                          標記の書物の書評を東洋経済オンラインから依頼されたので、こんなことを書いた。 タイトルから二つのことがわかる。「新しい封建制」が切迫していること。それによってもっとも大きな負の影響を受けるのがミドルクラスだということである。少し前にこのコラムで紹介した『意識高い資本主義が民主主義を滅ぼす』と問題意識の多くは共通している。超富裕層への富の集中、テックジャイアントの国家化、左右のポピュリズムの興隆、ミドルクラスの没落と民主主義の機能不全・・・どれも最近のアメリカの書物や論文に頻出する文字列である。でも、さすがに「封建制」まで踏み込んだ用例を私は知らない。さて、「新しい封建制」とは何か。 「今日、アメリカその他の国で出現しつつあるのは、新しいかたちの貴族制である。というのも、脱工業経済のもとで、富が少数者の手に集中する傾向がますます強まっているからだ。社会の階層化が進み、多くの人びとにとって社会

                                          • China Scare - 内田樹の研究室

                                            日韓関係が「史上最悪」である一方で、かつて排外主義的なメディアの二枚看板だった「嫌中」記事が姿を消しつつあることにみなさんは気づかれだろうか。 なぜ嫌韓は亢進し、嫌中は抑制されたのか。私はそれについて説得力のある説明を聞いた覚えがない。誰も言ってくれないので、自分で考えた意見を述べる。たぶん読んで怒りだす人がたくさんいると思うが許して欲しい。 Foreign Affairs Report はアメリカの政策決定者たちの「本音」がかなり正直に語られているので、毎月興味深く読んでいるが、ここ一年ほどはアメリカの外交専門家の中に「中国恐怖(China Scare)」が強く浸透していることが実感される。 かつて「赤恐怖(Red Scare)」といわれる現象があった。1950年代のマッカーシズムのことはよく知られているけれど、1910年代の「赤恐怖」についてはそれほど知られていない。 1917年にロシ

                                            • コロナ禍についてのアンケート - 内田樹の研究室

                                              ある媒体からQ&A形式でインタビューがあった。字数に制限があったので、ロング・ヴァージョンをこちらに掲載する。 ■新型コロナウイルスによって引き起こされた日本や世界の状況について、どのように解釈されていますか? 感染症の世界的流行そのものは2002年のSARS、2009年の新型インフルエンザ、2012年のMERSと短い間隔をおいて定期的に起きています。ですからコロナウィルスのパンデミックも別に前代未聞の大事件であるわけではありません。たしかにウィルスそのものはそのつど「未知」ですけれど、「未知のウィルスにどう対処するか」という手順は「既知」です。やることは決まっています。感染症対策のセンターを設置して、そこに情報と権限を集中すること、医療資源を備蓄すること、十分な予算をつけて感染症の臨床と基礎研究の専門家を育てておくこと・・・それくらいでしょう。別に奇跡的な予見能力や超人的な医療技術を求め

                                              • 自由論 - 内田樹の研究室

                                                アメリカにおける自由と統制 アメリカの話をしようと思う。自由を論じるときにどうしてアメリカの話をするのかと言うと、私たち日本人には「自由は取り扱いのむずかしいものだ」という実感に乏しいように思われるからである。私たちは独立戦争や市民革命を経由して市民的自由を獲得したという歴史的経験を持っていない。自由を求めて戦い、多くの犠牲を払って自由を手に入れ、そのあとに、自由がきわめて扱いにくいものであること、うっかりすると得た以上に多くのものを失うかも知れないことに気づいて慄然とするという経験を私たちは集団的にはしたことがない。「自由」はfreedom/Liberté/Freiheitの訳語として、パッケージ済みの概念として近代日本に輸入された。やまとことばのうちには「自由」に相当するものはない。ということは、自由は土着の観念ではないということである。 私たちはややもすると私たちは「自由というのはす

                                                • 内田樹 on Twitter: "東京五輪は歴史的失敗に終わると思います。「失敗したら私が責任を取る」という人間がどこにもいないからです。そういうプロジェクトは必ず失敗します。"

                                                  東京五輪は歴史的失敗に終わると思います。「失敗したら私が責任を取る」という人間がどこにもいないからです。そういうプロジェクトは必ず失敗します。

                                                    内田樹 on Twitter: "東京五輪は歴史的失敗に終わると思います。「失敗したら私が責任を取る」という人間がどこにもいないからです。そういうプロジェクトは必ず失敗します。"
                                                  • 「物語という共感装置」がもたらすダークサイド

                                                    コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕

                                                      「物語という共感装置」がもたらすダークサイド
                                                    • 「それは個人の感想でしょ?」相手を黙らせても問題解決には1ミリも役に立たない…内田樹が反対する“知のアナーキー” | 文春オンライン

                                                      非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国で、〈大人の頭数を増やす〉ために何ができるのか? そんな大テーマに挑んだ新著『街場の成熟論』が話題の内田樹氏が語る、「人を見る目のやしない方」。(全2回の1回目/続きを読む) 内田 いま日本社会では、物事をAll or Nothing、白か黒かの二項対立で雑にカテゴライズして、「だからこれはダメなんだ、間違っている」と切り捨てる単純思考が蔓延しています。そういう議論の立て方で、自説は100%正しくて、相手の議論は100%間違っているというタイプの言葉づかいをする人が非常に多くなっていますが、実際には、そんなことはないんです。「盗人にも三分の理」で、どんな偏頗な主張でも、そこには一抹の理がある。正しさにもグラデーションがあり、間違いにもグラデーションがある。 だいたいは正しいこと言ってるけれど、若干の事実誤認があるということもあるし、ある状況にはよくあては

                                                        「それは個人の感想でしょ?」相手を黙らせても問題解決には1ミリも役に立たない…内田樹が反対する“知のアナーキー” | 文春オンライン
                                                      • 安倍政権を総括する - 内田樹の研究室

                                                        辞任後に『週刊金曜日』に寄稿したもの。 政権の功罪について、私から指摘したいのは一つだけにしておく。それは「道徳的インテグリティ(廉直、誠実、高潔)」の欠如ということである。 政治指導者は道徳的なインテグリティを具えているべきだと私は思っている。少なくとも、そのような人間であると国民に信じ込ませる努力をするべきだと思っている。安倍政権の最大の特徴は、このような努力をまったくしなかったことである。 それどころか、権力者であるということは、道徳的な規範に従う必要がないということだという「新しい判断」をメディアを通じて全国民に刷り込んだ。私はこれ安倍政権のもたらした最大の災禍だったと思う。 私たちは今はもう政治家であれ、官僚であれ、財界人であれ、指導者たちが「国民全体の福利」をめざして行動しているということを信じていない。彼らは自分の仲間、手下、支持者、縁故者、そしてもちろん自分自身の利益のため

                                                        • Onepieceの組織論 - 内田樹の研究室

                                                          集英社に頼まれて、『Onepiece』についての解説を三編書いた。2011年に二つ、2013年に1つ。これから養老孟司先生とマンガ論のつづきを京都ですることになっているので、「予習」のつもりで自分が7年前に書いた解説を読み返してみた。なかなか面白かったので、再録。 『Onepiece』の解説を書く仕事もこれで3回目となりました。今回は61巻から70巻までの物語から撰した「名言」集に解説をつける仕事を承りました。マンガの吹き出しの台詞だけを集めたアンソロジーに解説を付すというのも、考えてみると不思議な仕事ですね。でも、そういう例外的な要請が生じるのは、『Onepiece』の登場人物たちが意を決してきっぱりと口にする言葉がマンガとしては例外的に「強い言葉」だからでしょう。 まず、「強い言葉」とはどういう言葉なのか。それについて少し考えてみたいと思います。 僕は武道と能楽を稽古していますが、その

                                                          • 内田樹 on Twitter: "それにしても、今アメリカの現況について、日本のネットユーザーに向けて最も正確な情報を最も早く発信して、フェイクの蔓延を防いでいるのが町山智浩氏という私人であるということにもっと驚いていいと思います。大手メディアのワシントン支局は何をしているのか。"

                                                            それにしても、今アメリカの現況について、日本のネットユーザーに向けて最も正確な情報を最も早く発信して、フェイクの蔓延を防いでいるのが町山智浩氏という私人であるということにもっと驚いていいと思います。大手メディアのワシントン支局は何をしているのか。

                                                              内田樹 on Twitter: "それにしても、今アメリカの現況について、日本のネットユーザーに向けて最も正確な情報を最も早く発信して、フェイクの蔓延を防いでいるのが町山智浩氏という私人であるということにもっと驚いていいと思います。大手メディアのワシントン支局は何をしているのか。"
                                                            • 【情弱】知の巨人・内田樹大先生、特殊薬剤噴霧器を購入する「これでウイルスも花粉症も大丈夫!!」

                                                              内田樹 @levinassien 神戸市で武道と哲学研究のための学塾・凱風館を主宰している物書き兼業武道家です。2023年4月に右膝の人工関節手術をしたおかげでようやく稽古できるようになりました。今年は正座できるようになるとうれしいです。でも、老骨はそろそろ後事を若い人たちに託して、竹林に端座して琴棋詩酒の余生を楽しみたいです。 blog.tatsuru.com 内田樹 @levinassien Air Mistyという特殊薬剤噴霧器を道場に導入しました。これで空気中のウイルスはほぼ不活性化できるということです。道場内だけは「ウイルスフリー」です。花粉症も大丈夫ですよ。今日の杖道稽古から経験してみてください。 2021-05-07 13:57:20

                                                                【情弱】知の巨人・内田樹大先生、特殊薬剤噴霧器を購入する「これでウイルスも花粉症も大丈夫!!」
                                                              • 日本学術会議問題について - 内田樹の研究室

                                                                神奈川新聞のインタビューで日本学術会議問題についてコメントをしたものを再録。 日本学術会議の新会員任命拒否に対して、多くの学会が次々と抗議の声を上げ、政府と学術団体の対立は収束する気配がありません。 菅政権はなぜ発足早々にこのような政治的緊急性のない事案に手を出したのか。なぜ学術団体からの激しい反発を予測できなかったのか。単に「政治センスが悪い」というのも一つの解ですが、それよりは主観的には合理的な行動のつもりだったと考えたほうが引き出せる知見は多いと思います。 菅政権が最優先する政治課題は「統治コストの最少化」です。どうやって統治コストを最少化するか。前政権の官房長官として首相が学んだのは、反対派の異論をすべて黙殺して、国民の間に政治に対する諦めと無力感を蔓延させるという手でした。 安全保障関連法案でも、特定秘密保護法案でも、国民の過半数が「採決を急ぐべきではない」と意思表示する中、前政

                                                                • 『サル化する世界』についてのインタビュー - 内田樹の研究室

                                                                  いくつかのメディアから新刊『サル化する世界』についてのインタビューがあったので、まとめて再録。 「サル化する世界」というタイトルに込めた思いを教えてください。 「サル化」とは、「朝三暮四」に出て来るサルのように、現在の自分と未来の自分の間に自己同一性を保持できない病態のことです。 もともとヒトは時間意識をゆっくりと拡大することで、他の霊長類から分かれて進化を遂げて来ました。そして、今からおよそ2500年くらい前に、四大文明の発祥地で「世界の起源」と「世界の終わり」という概念を持つところまでたどりつきました。広々とした時間意を持つことができた。そのおかげで人類は宗教を持つことができたし、歴史や物語を持つこともできました。 中国の春秋戦国時代に「矛盾」「守株待兎」「刻舟求剣」「鼓腹撃壌」といった「時間が経過しても自己は同一的である。自己は同一のつもりでも時間は流れる」ということがうまく理解でき

                                                                  • 「韓国なんて要らない」 週刊ポストの特集に作家から「小学館とは今後仕事をしない」との怒りの声 : 痛いニュース(ノ∀`)

                                                                    「韓国なんて要らない」 週刊ポストの特集に作家から「小学館とは今後仕事をしない」との怒りの声 1 名前:アンドロメダ ★:2019/09/02(月) 18:43:03.86 ID:DkvdowkT9 小学館の週刊誌、「週刊ポスト9月13日号」の韓国を扱った特集に対し、「ヘイトスピーチでは」との怒りの声があがっている。週刊ポストに寄稿したり、小学館から本を出版したりしている作家たちからも抗議の声が上がり、小学館とは今後仕事はしないという声も。 週刊ポストは「韓国なんて要らない」という見出しで韓国に関する特集を掲載。「『嫌韓』ではなく『断韓』だ」「厄介な隣人にサヨウナラ」とし、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄した韓国側のデメリットや、輸出管理強化による韓国経済への影響などについて検証している。 この特集の新聞広告の画像などがネットで出回ると、小学館と関わりのある作家たちから抗議の声が

                                                                      「韓国なんて要らない」 週刊ポストの特集に作家から「小学館とは今後仕事をしない」との怒りの声 : 痛いニュース(ノ∀`)
                                                                    • 教育についての「いつもと同じ話」 - 内田樹の研究室

                                                                      ある媒体に教育論を寄稿した。あまり人目に触れることのないマイナーな媒体なので、ブログに採録しておく。 そちらの編集部から教育について寄稿をお願いされたので、「いつも同じ話をしているので、改めて書き下ろすようなことがありません」とお断りしたら、「ありものの使い回しでもいいです」ということだったので引き受けた。でも、さすがに「ありものの使い回し」で原稿料頂くのは良心が咎めて、結局全部書き下ろしてしまった・・・でも、書いている人間は同一人物なので、中身は「いつもと同じ話」である。 教育についての個人的意見を記す。 もう20年近くほとんど同じことを繰り返し訴えている。20年近くほとんど同じことを繰り返し訴えなければならないのは、私の主張が同時代日本人の同意を得ることができないからである。だから、以下に私が書くのは「日本社会のマジョリティによって受け容れられていない主張」である。 私が言い続けてきた

                                                                      • アメリカと中国のこれから『月刊日本』ロングインタビュー - 内田樹の研究室

                                                                        ― アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席がそれぞれ新体制をスタートさせ、米中覇権争いは新たな局面に突入しました。 内田 世界のこれからについては三つのシナリオがあります。「アメリカ一人勝ち」と「米中二極論」と「多極化・カオス化」の三つです。ここ数年は「米中二国が覇権を競う」という二極論が支配的でしたけれど、僕は「多極化しつつ、米中の競争ではアメリカ優位」というシナリオが現実的ではないかと思っています。アメリカが抱えている最大の問題は「国民の分断」ですけれど、これについてはアメリカに過去にいくども分断を克服した「成功体験」がある。この点で言えば、危機に対する「レジリエンス」(復元力)は中国よりアメリカのほうが強いように見えます。 アメリカは建国以来「自由」と「平等」という二つの統治原理の葛藤に苦しんできました。自由と平等はもともと相性が悪い。「水と油」の関係です。個人が最大限の自由

                                                                        • 『アウトサイダー』についての個人的な思い出とささやかな感想 - 内田樹の研究室

                                                                          私が『アウトサイダー』を手に取ったのは、1966年の秋のことである。そのときのことは半世紀近く経った今でもはっきり記憶している。この本の導きによって、私は知的成熟の一つの階段を上ることができたからである。その話をしよう。 その年、私は都立日比谷高校という進学校の雑誌部という超絶ナマイキ高校生たちのたまり場のようなクラブの1年生部員だった。上級生たちはヘーゲルとかマルクスとかフロイトとかサルトルとか、そういう固有名をまるで隣のクラスの友人たちについて語るかのように親しげに口にしていた。私はそこで言及されている人たちについて、かろうじて人名辞典レベルの知識があるのみで、手に取ったこともなかった。ましてやその一節を適切なタイミングで議論の中で引用するというような知的離れ業は夢のまた夢であった。 この圧倒的な知的ビハインドをどう克服すればいいのか、15歳の私はその手立てがわからぬまま呆然としていた

                                                                          • トルコの若者は「心臓を捧げよ」と話しかけてくる…イスラーム圏で日本アニメが愛されている納得の理由 永井豪原作のロボットアニメが「アラビア語の古典」に

                                                                            日本人は「エコノミックアニマル」と嫌われていた 【中田】今、トルコにおける東アジア研究のモデルケースをつくろうという、世界征服の計画を立てているんです。 【内田】世界征服……。文化戦略ですか? 【中田】そうなんです。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われていた時代は、ほんとうに日本が豊かだったんですが、今にして思うと、そのときに日本が世界によいものを残したのかというと、多分何も残ってないと思うんです。 その頃の日本人は実に精力的に世界中で日本製品を売りさばいていました。しかしその実態はというと、下世話な話になりますが、金を積み女を抱かせて現地の腐敗した政権に食い込んで利権を獲得して暴利を貪っていた。そんな日本人はエコノミックアニマルだ、と言われて批判され、まったく尊敬を得ていなかったんです。 唯一尊敬されたものがマンガとアニメ 【中田】もちろん中には例外的にいい人もいたのでしょうが、しか

                                                                              トルコの若者は「心臓を捧げよ」と話しかけてくる…イスラーム圏で日本アニメが愛されている納得の理由 永井豪原作のロボットアニメが「アラビア語の古典」に
                                                                            • https://twitter.com/levinassien/status/1568020884719550464

                                                                                https://twitter.com/levinassien/status/1568020884719550464
                                                                              • 「街場の日韓論」まえがき - 内田樹の研究室

                                                                                みなさん、こんにちは。内田樹です。今回は「日韓関係」をテーマにしてアンソロジーを編みました。その趣旨につきましては、いつものように寄稿者への「寄稿ご依頼」の文章を掲げておきたいと思います。 みなさん、こんにちは。内田樹です。 僕から「みなさん」宛てのメールをこれまで受け取ったことのあるかたはただちにご理解頂けたと思いますけれど、今回もまたアンソロジーへの寄稿のご依頼です。 主題は「日韓関係」です。これがたぶんいまの日本において最も喫緊な論争的主題だと思います。この論件について、みなさんのお考えを伺いたいと思います。 いま日韓関係は僕が知る限り過去最悪です。もっと関係が悪かった時代もあるいは過去のどこかの時点にはあったのかも知れませんけれど、僕の記憶する限りはいまが最悪です。どうして「こんなこと」になったのか。それについて僕自身は誰からも納得のゆく説明を聞いた覚えがありません。 メディアの報

                                                                                • 大学人と職人 - 内田樹の研究室

                                                                                  佐藤学・上野千鶴子のお二人と共編で『学問の自由が危ない』という本を出した。菅政権による日本学術会議の新会員任命拒否問題を論じたもので、多くの学者、ジャーナリストが快く寄稿依頼に応じてくれた。 すでに1400の学会が抗議声明を発表しており、この件については、このあと、どれほど長期戦になろうとも、どのような政治的恫喝が加えられても、日本の学者たちは一歩も譲らないだろうと私は思っている。 だから、問題はどうして官邸はただでさえコロナ対策で忙しいさなかにこんな面倒なトラブルを進んで引き起こしたのかということである。 推理することはそれほどむずかしくない。 彼らは「この程度のこと」が面倒なトラブルになるはずがないと高をくくっていたのである。 6人の新会員はいずれも過去に安倍政権に批判的な発言をした人たちである。菅政権は、その発足時点で「政権批判をする学者にはいかなる公的支援も与えない」ということを宣