暴力について - 内田樹の研究室

文春オンラインに「暴力」についての質問に答えた。いま、ネットで公開されているけれど、そのうち新しい記事に埋もれてしまうだろうから、ここに残しておく。 －ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争‥...日々メディアやSNSから凄惨な光景が流れてくる時代を私達は生きています。圧倒的な暴力をまえに、倫理や道徳というものは無力なのでしょうか。 内田「圧倒的な暴力」を前にしたときに私たちがまずなすべきことは「圧倒的な暴力」を「制御可能な暴力」に縮減することです。それは質の転換のことではなく、量の規制のことです。 国際関係論では「危機」を二種類に分別します。danger とriskです。danger は「人知を以ては制御不能の危機」、「黙示録的危機」のことです。それに対してrisk は「コントロール」したり、「マネージ」したり、「ヘッジ」したりすることができる危機のことです。政治外交の要諦は「デインジャ

[outalaw]

まっとう。最近の内田さんは復活してきている気がする。

[Domino-R]

現実のどうしようもなさに直面すると、最後は彼のような人文的な知？しかなくなる。彼の言い分は全く無力に見えるが（平時なら尚更だろう）、原理だの論理だの現実主義だのこそ現実の困難を前に言葉を失うのよね。

[nononosaki]

現実主義者は眼の前の問題の解決を放棄している時点で非現実的。

[confi]

つまり世界中で堂々として重んじられてる中国やロシアは何も悪い事してないんですね！

[yamadar]

"danger は「人知を以ては制御不能の危機」、「黙示録的危機」、risk は「コントロール」したり、「マネージ」したり、「ヘッジ」したりすることができる危機。政治外交の要諦は「デインジャーをリスクに縮減すること」"

[lbtmplz]

“「そんなのは五十歩百歩だ」と言って、程度を調整する努力を冷笑する人がいますが、そのわずか「五十歩」の差の蓄積によって人類の社会は少しずつ住みやすくなってきている。僕はそう思います。”

[uehaj]

「イスラエルが再び国家としての尊厳と信頼を回復したいと望むなら」望まないなら？何も解決されない。

[nuara]

人類は本当に学習できるんだろうか。わからなくなって来た。高潔な人々で構成されている国際機関や国際裁判所はまともに機能せず、金と暴力に屈する度合いが高まって来ている。

[norinorisan42]

リスクとしてコントロールするためにも対話を続ける努力は大事というか、冷戦時に東西で全くチャネルがなかったかと言えばそうではないこと、戦前の日独伊の連盟脱退は悪手だったこと等、連想することはあるな

[cinefuk]

人権と平和を憎む皆さんの幼稚さ。"でも「戦争にもルールがなければならない」という合意にたどりつくために努力してきた人は別に「ルールを決めたら被害者がいなくなる」と信じてそうしてきたわけではありません。"