4月23日投開票の東京都世田谷区長選を巡り、3月に世論調査を装った自動音声電話で、立候補予定だった自身に関する虚偽情報を区民に広められたとして、保坂展人区長(67)は17日、公選法違反(虚偽事項の公表)と名誉毀損の疑いで、容疑者不詳で警視庁に刑事告訴した。代理人弁護士への取材で分かった。同日に受理されたという。 告訴状によると、3月20~27日ごろに「世論調査ドットコム」と名乗る団体から区内の多数の世帯に自動音声の女性の声で「区長についての意識調査をしている」と電話があった。 「公用車での別荘への行き来や、区長室に1000万円以上の家具を購入する見積もりをとっていたことが2度も報道された」「秘書を区の外郭団体に縁故採用させた」などと虚偽の事実を伝え、保坂氏の名誉を傷つけた、としている。 保坂氏は弁護士を通じ「虚偽の事実で大量に電話し、悪評を流布したのは許されない。公正な選挙がゆがめられ、あ