福岡県内の女性ブリーダー(70歳代)は福岡国税局の税務調査を受け、2021年までの7年間で得た所得のうち約9600万円を申告せず、消費税約1000万円の納税を意図的に逃れていたとして、22年に重加算税を含む計約5300万円を追徴課税された。 関係者によると、ブリーダーとしての年間売上金額が消費税の納税義務が生じる1000万円を超えることが想定されたが、申告がなかったため、同局は調査に着手した。女性は当初、「年間売上高は1000万円以下で消費税の納税義務はない」と説明。出品したペットオークションの運営会社が発行し、犬や猫の売買代金が記された書類などについては「捨てた」と話していた。 このため、同局は女性が出品していたペットオークションやペットショップを運営する会社に対し、女性との取引履歴を確認。その結果、ブリーダー業の年間売上高が1000万円を超えることを把握した。調査結果を基に女性をただし