並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

81 - 118 件 / 118件

新着順 人気順

夏目漱石の検索結果81 - 118 件 / 118件

  • 夏目漱石、三島由紀夫ら文豪たちが通い、食べ、書き残した東京の洋食店 | ブルータス| BRUTUS.jp

    西洋から伝わった文明の大きく花開くさまを間近につぶさに見つめた文人たちが、洋食を求め街を行く。明治、大正、昭和から平成を経て令和の今も愛され続ける洋食の店を巡る誌上クルーズ。「想像の舌は長くて何処迄でも届く」(『御馳走帖』)と書いた内田百閒に倣って、いざ! 洋食の歴史を辿ると必ずや目にするだろう3文字が〈煉瓦亭〉だ。東京・銀座で1895年から続く老舗で、北杜夫は「銀座の昼食バンザイ!」と叫び(山本容朗『文人には食あり 文壇食物誌』)、古川緑波は「煉瓦亭のトンカツは、僕に言わせりゃあ、最も本格的な、トンカツだった」(『ロッパ食談 完全版』)と、連載に、日記に、その名を書き残す。 少年時代には驚きをもって、年を経るごとに愛着と懐旧の情を募らせるように、〈煉瓦亭〉とそこから徒歩数分の場所にある〈資生堂パーラー〉に通い続けたのは池波正太郎。小学生の時分から、小遣いを貯めて百貨店の食堂でビフテキを食

      夏目漱石、三島由紀夫ら文豪たちが通い、食べ、書き残した東京の洋食店 | ブルータス| BRUTUS.jp
    • 三四郎 夏目漱石 滅びゆく国 - dalichoko

      きっかけは「新世界秩序と日本の未来」という姜尚中さんと内田樹さんの対談本だ。 三四郎「日本もだんだん発展するのでしょうね。」 広田先生「滅びるね。」 この会話の前に「日露戦争に勝って一等国になっても駄目ですね。」というセリフもある。今の日本はもう一等国ですらない。 このやりとりは第一次世界大戦後の日本。姜尚中さんと内田樹さんの対談で、日本はこのときに行き先を誤ったと解説しています。夏目漱石などはこれまであまり接してきませんでしたが、じかに接してみると彼の哲学が先見性を突いているのがよくわかる。今回の総選挙の結果を見ても、この会話が重なる。日本はこの時代から長い時間をかけて滅びへの道を着々と歩んできたのである。 物語は冒頭で交わされた会話を含む列車の中で始まる。熊本の田舎から東京に出てくる小川三四郎。彼はこの列車の中で何人かの人物と行き交う。一人が髭の男で、実はこれがのちに三四郎の恩師となる

        三四郎 夏目漱石 滅びゆく国 - dalichoko
      • 「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その37(殉死の発見)

        こころをもう久しく読んでいないのだが、最近ぱっと思いつくことがあった。あの先生が殉死ということを思いついたのを「殉死! 殉死!」とはしゃいでいた場面があって、あれというのは本編の中でも唯一といっていい先生がはしゃいだ場面なんじゃないだろうか。じゃあ何がそんなに嬉しかったのかということ。 ・先生の中にある悲観というのは、Kがもしかして自分のせいで死んだのじゃないかということそれ以上に、あんなみじめったらしいやり方でKに抜け駆けしてお嬢さんを手に入れようとしたそのみっともなさと後ろ暗さ、負い目、そうしたものだったのではと思うのだ。それは誰にも分ることではないしお嬢さんにもわからないことなんだけど、そういうことをもうどうしようもないほどに自分というものはわかってしまっているわけであって。そういう自らに対しての醜悪さというものをその後の人生ずっと抱えて生きていかねばならないというその辛さというもの

          「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その37(殉死の発見)
        • 夏目漱石を“国民的作家”にした真因、作品が「音として広まった」深い訳

          ひらた・おりざ/1962年東京都生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部に入学。在学中に劇団「青年団」を結成し、戯曲と演出を担当。卒業後、こまばアゴラ劇場の経営者となる。日本各地の学校において対話劇を実践するなど、演劇の手法を取り入れた教育プログラムの開発にも力を注ぐ。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている自身のワークショップの方法論は、多くの子どもたちが教室で演劇をつくるきっかけとなった。 ニュースな本 ビジネス・経済から、エンタメに教育、政治まで…。世の中には山のように書籍が存在する。その中から「読んでためになる」「成長できる」「思わずうなる」ような書籍を厳選し、その一部をお届けする連載。話題の新刊から埋もれた名著まで、きっと素敵な発見があるはずだ。気になる書籍があれば、ぜひ元の書籍を読んでほしい。 バックナンバー一覧 夏目漱石、太宰治、司馬遼太郎…日本の近代文学史に名を

            夏目漱石を“国民的作家”にした真因、作品が「音として広まった」深い訳
          • 授業16.『こころ』(夏目漱石)は鉛のような話 - tn198403s 高校時代blog

            『こころ』(夏目漱石)を一言で説明するとすれば、「鉛のような話」と答えます。心の奥底に沈む無彩色の鉛がまず連想されるからです。 『こころ』は、高校2年の現代国語(現国)で習いました。教科書に一部の抜粋とその前後のあらすじが載っていました。まだ男女の駆け引きに縁薄かった頃です。男二人と女一人の三角関係の愛憎劇の奥底まで感じ取れるはずもありません。それでも、この作品が印象に残っているのは、感情表現の仕方にあったように思います。 『こころ』について あらすじ(注意:これ以降、ネタバレです) 上 先生と私 中 両親と私 下 先生と遺書 『こころ』から読み取れるもの 『こころ』の中の「鉛」 「鉛」の字を使った描写 1.中の場面、十八 2.下の場面、十二 3.下の場面 三十三 4.下の場面 四十六 「鉛」で描写したかったもの 小説『こころ』の本の装飾 心のある字を考える 心と向き合う難しさ 『こころ』

              授業16.『こころ』(夏目漱石)は鉛のような話 - tn198403s 高校時代blog
            • 夏目漱石『門』~もちろん、寝ると瞑想にならない - 晴天の霹靂

              少し前に読んだ瞑想の入門書で、「瞑想中にどうしても眠くてつらいときは姿勢をただして横になって瞑想してもかまわない」と書いてあったのだ。 夏の暑さになんとなく払いきれない眠気が付きまとう炎昼、 「そういえばどこぞの高僧が、横になってもできるって書いていたし」 と思い出し、いぶかりつつも試しに瞑想中横になってみた。 姿勢と思考というのは不思議なくらい関連する。 今までなんとなく「暑くて眠くてだるいなあ」というところで行き止まりになっていた思考回路の灯火がすーっと遮るものなく遠くまで飛ぶようになる。 「あれ、今まで考えあぐねていたことが全部連絡しあって結実していくのが見えるぞ。悟りとはこのようなものか」 と思ったところでスマートスピーカーがチーンとなり「瞑想が終了しました。お疲れ様でした」と告げた。 正体もなく、ぐっすり寝ていたのである。 夏目漱石の前期三部作の最後『門』は禅寺へ修行へ行くシーン

                夏目漱石『門』~もちろん、寝ると瞑想にならない - 晴天の霹靂
              • 夏目漱石旧居跡~猫の家 - 文学のお散歩

                薮下通りを下り切り、根津裏門坂に突き当たると左右が日本医科大学。 masapn2.hatenablog.jp 右手本郷通に向かって坂を登って行き、日本医大前の信号(一炉庵という和菓子屋がある所)を右折し、進んで行くと日医大同窓会橘桜会の建物の敷地内に、「夏目漱石旧居跡」があります。 ここは、夏目漱石(慶応3.1.5(陰暦)~大正5.12.9 小説家)がイギリス留学から帰国した明治36年の3月から明治39年12月まで暮らした家があった所です。 漱石がこの地に暮らしたのは、わずか3年と10カ月でしたが、この地は漱石の作家デビューの地。あの「猫伝」こと「吾輩は猫である」(明治38.1~39.8 『ホトトギス』)が書かれた場所になります。 そのためこの旧居跡は、別名「猫の家」「我猫庵」とも呼ばれていて、「猫伝」の主人公である猫の「吾輩」と、飼い主である苦沙弥先生の住む家のモデルとなったのも、ここに

                  夏目漱石旧居跡~猫の家 - 文学のお散歩
                • 【読書】「夢十夜・草枕」夏目漱石:著 - 「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側

                  時代は日露戦争の頃、洋画家である主人公が山中の温泉宿に宿泊し、そこで出会った美女「那美」と知り合い「自分の画を描いて欲しい」と頼まれるが、何か物足りない所があり描かなかった(描けなかった)。 那美の従兄弟が戦地へ招集され駅まで見送った時、彼女が見せた表情に、主人公は「それだ、それだ、それが出れば画になりますよ」と告げるのだった。 というのが、「草枕」の大まかなストーリーです。 というか、前半の大部分は主人公の七面倒な内面が難解な表現で描かれています。 まさに冒頭に出てくる有名なフレーズの通り。 智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 とかくに、人の世は住みにくい。 どうも世の中が住みにくいというよりも、急激な西洋化で日本の心象風景が激変していた時代についていけなかったのでは、という印象です。 最後のシーンで、急に全てがつながる感じ(説明が難しい)が、気持ち良かっ

                    【読書】「夢十夜・草枕」夏目漱石:著 - 「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側
                  • 夏目漱石が武者小路実篤に送った手紙について『ヘタな人生論より夏目漱石』より -    桜さくら堂

                    私はたしかにあの文章を見ました。しかし少しも気になりませんでした。 それは自分のものでないからかもしれませんが、ああいう所へ出るものは好加減な出鱈目に近い事が多いというのが大理由かと思います。 ー 略 ー 私もあなたと同じ性格があるので、こんな事によく気を悩ませたㇼ気を腐らせたりしました。しかしこんな事はいつまで経っても続々出て来て際限がないので、近頃は出来るだけこれらに超越する工夫をしております。 私は随分人から悪口やら誹謗を受けました。しかし私は黙然としていました。『猫』を書いた時多くの人は翻案か、または方々から盗んだものを並べたてたのだと解釈しました。そんな主意を発表したものさえあります。 武者小路さん。気に入らない事、癪に障る事、憤慨すべき事は塵芥の如く沢山あります。それを清める事は人間の力で出来ません。それと戦うよりもそれをゆるす事が人間として立派なものならば、出来るだけそちらの

                      夏目漱石が武者小路実篤に送った手紙について『ヘタな人生論より夏目漱石』より -    桜さくら堂
                    • 何のために働いているのか わからなくなった時に響く、夏目漱石の言葉 | YOLO

                      落ちてしまった時に、共感できる言葉がある 明治時代の超エリートであり、文部省命令でイギリスへ留学もした英才・夏目漱石。複雑な生い立ちの漱石は、イギリスで神経衰弱になるなど大いに苦しみました。でも、そこから這い上がって、自分を生かす境地を見出していきます。落ちてしまった自分を応援する漱石の言葉は、今の私達にも響く強さを持っています。 「私はこの自己本位という言葉を 自分の手に握ってからたいへん強くなりました」 学習院大学で行った講演「私の個人主義」の中の言葉。漱石はこうも言っています。 「ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時 あなたがたははじめて 心を安んずることができるのでしょう」 周囲の視線や評価を気にして「他人本位」になりがちな私達に、漱石が教えてくれるのは、自分の進むべき道、自分を生かすスペースはきちんとあること、そして

                        何のために働いているのか わからなくなった時に響く、夏目漱石の言葉 | YOLO
                      • 夏目漱石・宮沢賢治など日本文学“文豪たちの作品”が紅茶に、小説モチーフのコラボカフェオープン

                        日本の文学作品・文豪をイメージしたコラボレーションカフェ「文豪達のティータイム -日本近現代文学の世界へ-|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部×秋葉原和堂」が、2022年4月20日(水)から5月15日(日)まで、東京・秋葉原和堂にオープンする。 近現代日本文学“文豪たちの文学作品”がお茶に宮沢賢治 著「銀河鉄道の夜」×苹果が香る紅茶芥川龍之介、夏目漱石、宮沢賢治、江戸川乱歩、中島敦…など、明治から昭和にかけての近現代日本で生まれた、文学作品にフォーカスしたカフェが限定登場。店内では、フェリシモが手掛けた、文学作品をイメージした香り豊かなティーとともに、文豪たちにインスピレーションを受けた特製スイーツやフードメニューを味わうことができる。 芥川龍之介 著「蜘蛛の糸」×蓮が香る紅茶芥川龍之介『蜘蛛の糸』へオマージュを捧げた紅茶は、蓮の花をイメージした香りが広がる華やかな仕上がり。夏目

                          夏目漱石・宮沢賢治など日本文学“文豪たちの作品”が紅茶に、小説モチーフのコラボカフェオープン
                        • 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 on Twitter: "#ガセ雑学 >夏目漱石はI LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳した 英語の教師だった夏目漱石が「I love you」を「我君を愛す」と訳した教え子に対し「日本人はそんなことは言わない。こう言う場合は”月が綺麗ですね”とで… https://t.co/cn2oXeUHSW"

                          #ガセ雑学 >夏目漱石はI LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳した 英語の教師だった夏目漱石が「I love you」を「我君を愛す」と訳した教え子に対し「日本人はそんなことは言わない。こう言う場合は”月が綺麗ですね”とで… https://t.co/cn2oXeUHSW

                            杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 on Twitter: "#ガセ雑学 >夏目漱石はI LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳した 英語の教師だった夏目漱石が「I love you」を「我君を愛す」と訳した教え子に対し「日本人はそんなことは言わない。こう言う場合は”月が綺麗ですね”とで… https://t.co/cn2oXeUHSW"
                          • こころ【夏目漱石】 - 南南西の風

                            表すならこんなイメージ 日本人の教養! なんて言われるこの1冊 つい面白くて、 何日かで読み終えました。 こころ (新潮文庫) 作者:漱石, 夏目 Shinchosha/Tsai Fong Books Amazon まさか恋愛の絡まるストーリー とは思っておらず、 まずは驚きました! そこには人間の弱さと、 理解不能で説明の難しい心の動きや 人間の側面が描かれ、 100年前の本とは思えないくらい 新鮮で面白かったです! 心情の移り変わりやその様子 が細かく美しく描かれているので、 すごくイメージが湧きやすい。 本当に自分が 当事者のように感じられるほど、 罪悪感や心情を感じてしまいます。 特に、僕は根が暗いので かなり想像が膨らみ、 影響を喰らいました笑 先生の自宅や宿でほとんどストーリーが進むんですが、その家の匂いまで伝わってきます。 恋愛での嫉妬 他人を完全には理解できない歯がゆさ 過

                              こころ【夏目漱石】 - 南南西の風
                            • 「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その1(叔父と先生との一体化)

                              タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より本体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。 ということで成り行きで「こころ」についてある方が書いた文章を読むことになり、じゃあその前に改めて読んでみるかと開いてみたのだが。これが改めて考えてみると高校以来だから20年近く放置していたことになる。手元にあったのに全く読んでいなかった。これってのは非常に怖いことで、「こころ」とくれば「あれか」と思うわけだけどそれがその「こころ」と全然一致してないどころか本編読めばわかるじゃんという話が完全に放置されていて、それを放置したまま「こころ」について考えていた節があると。これは非常に怖いことだなと思った。今となってはわかることだが、「あああれか」として思う「こころ」

                                「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その1(叔父と先生との一体化)
                              • 日本文学の頂点にふさわしいタイトル 「こころ」(夏目漱石) - 読書家になりたい

                                こころ (新潮文庫) 作者:漱石, 夏目 Shinchosha/Tsai Fong Books Amazon おそらく日本で最も売れた本。 大人になってからようやく読み終えました。 あらすじ 書生の「私」は「先生」と出会う。 自らのことを軽蔑する先生。 私はその理由が気になるが、先生は話そうとしない。 しかし、私が帰省している間に先生から一通の手紙が届く。 そこには先生の過去が書かれており、それは遺書だった。 先生には親友「K」を裏切り、結果的にその親友が自殺した過去があった。 感想 この本を読み終えて表紙を見返した時、「あぁ、なんてこの物語にふさわしいタイトルなんだ」と思いました。 この物語の核は「こころ」です。 Kも先生もこころの弱さによって自ら命を絶ちます。 Kは親友に裏切られ、孤独感に苛まれたことによって。 先生は、言ってしまえばKを死に追いやった事実を知るものは他にいないのだから

                                  日本文学の頂点にふさわしいタイトル 「こころ」(夏目漱石) - 読書家になりたい
                                • 「こころ」~教室で読んだ名著を自宅でもう一度~:夏目漱石[感想][あらすじ][解説]

                                  関連記事:「坊ちゃん」の記事はこちら 1「こころ」を読む上で頭に入れて欲しいこと趣味の読書は授業の「国語」とは違い正しい解釈を求められることはないですし、テストもありません。何も考えず読み進めてもそれは個人の自由です。「アンパンマン」をみて「バイキンマンは悪い奴でアンパンマンは良い奴である」 その考えは学校であれば正解ですが、趣味でアンパンマンをみるなら別の解釈をしたっていいわけです。逆に「何度も悪事をしてしまうバイキンマンが悪いのではなく、バイキンマンを生んだ社会に問題があるのではないか。アンパンマン達は太陽が照らされた過ごしやすい環境で暮らしているが、バイキンマンはどうか」 同じ作品でも人によって様々な解釈や感想を持つことは当然の事のように思います。 ただ解釈・感想は自由ですが、作者の作品に対するテーマやキーワードというのは不動であり、読者の思いで変えられるものではありません。 それら

                                    「こころ」~教室で読んだ名著を自宅でもう一度~:夏目漱石[感想][あらすじ][解説]
                                  • 揚輝荘北園に建つ《伴華楼》の再訪記録 - 設計・鈴木禎次は夏目漱石と相婿の関係にあたる|名古屋の近代建築 - chinorandom

                                    前に来たときと同じく季節は冬。けれど、当時の名古屋は雨だった。 確か小雨で、歩きながら傘は差していなかったような気がする。そこかしこに小さな屋根はあっても全身が湿るから、広い庭園に長居するのは憚られて、早々に南園の聴松閣内部へ避難してしまっていたのを思い出した。だから、こうして気の済むまで伴華楼の周囲をうろうろしていられたのは新鮮。1月下旬のとある日はよく晴れていた。 伴華楼(ばんがろう/bungalow)は、揚輝荘の敷地内にある建物のひとつ。大正15年に起工し、昭和4年に完成した。 現存しているのはこれと「聴松閣」「座敷(聴松閣横)」「白雲橋」また敷地内に最初に建造された茶室である「三賞亭」など、有形文化財に登録された5棟くらい。でも、最も栄えていた頃には驚くことに30棟を超える建物が敷地内に存在していた。多くが失われた理由は戦災や、老朽化や、開発による土地の減少。 公式サイトには昭和1

                                      揚輝荘北園に建つ《伴華楼》の再訪記録 - 設計・鈴木禎次は夏目漱石と相婿の関係にあたる|名古屋の近代建築 - chinorandom
                                    • 「構成る」ってどうやって読めばいいんです? 夏目漱石の“あまりにもフリーダムな当て字”

                                      明治を代表する作家・夏目漱石は、作中で「当て字」を多用したことで知られています。漱石が用いた当て字には、当時は一般的な表記だったものから、漱石独自のものまでさまざまです。 今回も、前回に引き続き漱石が用いたいろいろな当て字を、クイズ形式で出題します。読めるかどうか、チャレンジしてみてください。 ライター:ながさわ(Twitter:@kaichosanEX/ブログ:四次元ことばブログ) 数百冊の辞書を保有する辞書コレクター。暇さえあれば辞書を引いている。「四次元ことばブログ」(http://fngsw.hatenablog.com/)で辞書や日本語について発信中。 問題一覧 夏目漱石が使った、次の当て字の読み方は? 空疎もの 画布 糠る海 羞痒たい 冷笑ける 逡巡う 肉匙 構成る 全ての問題&解答はこちら 今回も、音で考えればわかるもの、意味から当てたものとさまざまです。見たことがない表記で

                                        「構成る」ってどうやって読めばいいんです? 夏目漱石の“あまりにもフリーダムな当て字”
                                      • 夏目漱石『吾輩は猫である』 - 紙屋研究所

                                        リモート読書会は夏目漱石『吾輩は猫である』だった。 吾輩は猫である 作者:夏目 漱石 Amazon この超有名な小説、ぼくは読んだことがなかった。 つーか、中学生、高校生時代に何度か読もうとして途中で挫折している。 「面白くなかった」からである。 11章あるけども、1章を終わらないうちにダメになってしまっていた。 ぼくは「自分では読みそうにない・読み終えそうにない、有名な小説」を読みたいというのがこの読書会への参加動機だったので、このセレクトは願ってもないことだった。『ペスト』などもそうである。 そして読み終えた。 なるほど、こういう小説であったか! ぼくは、とにかく「朗読すべき文章」としての心地よさに強い印象を受けた。 例えば、次のような文章(猫のセリフ)は、リズムとしても気持ちがいいし、文章の内容としても「愚行権」の称揚になっていて小気味いい。 何のために、かくまで足繁く金田邸へ通うの

                                          夏目漱石『吾輩は猫である』 - 紙屋研究所
                                        • 文豪・夏目漱石をメンタル不調から立ち直らせた「人生が好転する考え方」 人生の目的は自分自身で決めるべき

                                          表向きは「成績優秀」、実際は「神経衰弱」に 漱石の半生は幼少期から一貫して、精神的に心穏やかに安心して過ごせる環境ではありませんでした。ただ、そのような落ち着かない環境下でも、勉強熱心であった漱石は学校ではほとんどの教科において首席の成績を残し、特に英語において非常に優秀な成績を収めます。 1890年(漱石23歳)には帝国大学(のちの東京大学)の英文科に入学し、本格的に英文学を学びます。しかし、この時期から漱石は悲観主義・神経衰弱に陥り始めます。これは幼少期からの落ち着かない生活環境、そして青年期一歩手前の時期での親族との度重なる死別などが影響していると考えられています。 大学を卒業したのちは、英語教師として働きます。 そして1900年(漱石33歳)、文部省より英語教育法研究のために英国留学を命じられ単身イギリスに向かいます。しかし、国からもらえる生活費は少なく、見知らぬ土地での一人暮らし

                                            文豪・夏目漱石をメンタル不調から立ち直らせた「人生が好転する考え方」 人生の目的は自分自身で決めるべき
                                          • 夏目漱石「坊ちゃん」における坊ちゃんと清の関係についての疑問

                                            子どもの教科書に出てきたので久しぶりに家の本を読み返してみて疑問に思うことがあって。 坊ちゃん家の下女、清というおばあさんと坊ちゃんの関係が、どうも子供のころに読んだときのイメージと違うんだよね。 子供のころに読んだときには、坊ちゃんをかわいがるおばあさん、という印象だった。 坊ちゃんは母親を亡くしていたので、おばあちゃん子がおばあちゃんに懐いているようなものだと思ってた。 でも今改めて読み返してみて、どうもこの二人の関係がそれとは違う、なんだか年の離れたカップルのように思えてきて、当惑している。 例えば、山嵐に一銭五厘返すことを決意するときに、清にかつて三円借りて今だ返済していないことを思い出し、 これは返せないのではなく、返さないのだ、なぜなら 【清は今返すだろうなどと、かりそめにも俺の懐中をあてにしてはいない。おれも今に返そうなどと他人がましい義理立てはしないつもりだ。 こっちがこん

                                              夏目漱石「坊ちゃん」における坊ちゃんと清の関係についての疑問
                                            • 「夏目漱石が "I love you" を『月が綺麗ですね』と訳した」という伝説には典拠となるものがない - 曖昧なまま広まらないでほしい文豪エピソード - chinorandom

                                              読者の方々がすでに知っているように、このブログの管理者は夏目漱石作品を愛読していて、それらを世に送り出した作家本人にも並々ならぬ興味を持っている。とても、好きなのだ。漱石先生が。 だからいつも残念に思っている。 実際に漱石がそのような発言をした、という記録がどこにも残っていないのに、かなりの人々がその根拠を確かめないまま、不確かな情報の拡散に加担してしまっている事柄があることを。 「夏目漱石が "I Love You" を『月が綺麗ですね』と訳した」という伝説には、その典拠となる文献が、ない。 現時点でどこにも見つかっていない。 ・国立国会図書館のレファレンス協同データベース しつこいようだがもう一度書く。 「夏目漱石が、英語における "I love you" を『月が綺麗ですね』と日本語に訳した」という言説には、出典がない。 現時点でどこにも見つかっていない。 彼がいつ、どこで、さらにど

                                                「夏目漱石が "I love you" を『月が綺麗ですね』と訳した」という伝説には典拠となるものがない - 曖昧なまま広まらないでほしい文豪エピソード - chinorandom
                                              • 「それから」~ある男が人生をかけて決断する時何を思い行動するのか:夏目漱石[感想][解説][あらすじ]

                                                「三四郎」についての記事はこちら関連記事:「坊ちゃん」の記事はこちら 「それから」について 「それから」は三四郎・それから・門、所謂前期三部作と言われる作品の2作目にあたります。 話の内容は高等遊民である代助が友人である平岡の奥さんで、元恋人である三千代を奪う略奪愛を書いています。 現代でも不倫・浮気などを行えば社会的信用、立場を失うことになりかねませんが、現代よりもさらに男女のルールが厳しい明治の世において略奪愛というテーマを題材にしているのも「それから」を読むうえでのポイントの1つだと思います。 高等遊民・三角関係という非常に漱石らしい作品ですが単純に略奪愛のみをかいているだけではありません。 お金・労働について作品を通して何度も「お金」「労働」について登場人物が話をしている場面が出てきます。 漱石作品を読む上で大前提として理解して頂きたいのは明治という複雑な時代背景です。 今まで封建

                                                  「それから」~ある男が人生をかけて決断する時何を思い行動するのか:夏目漱石[感想][解説][あらすじ]
                                                • 服部徹也連載「第6回 金之助 対 漱石――理論と創作のデッドヒート(前編)」『夏目漱石はどんな授業をしたのか?』

                                                  受講ボイコットまで受けていた夏目先生は、シェイクスピア講義で一躍人気者に。同時進行していた「文学とは何か?」という根本的な問いに取り組む「文学論」講義にも勢いがついてくる。だが、すべての文学を説明し尽くそうとする文学理論家夏目金之助の前に、やがて強力なライバルが出現するだろう。それは、すさまじい速筆で次々と話題作を生み出し、やがて夏目金之助を大学から立ち去らせてしまう小説家――もちろん夏目漱石である。二人がライバルであるとはどういうことだろうか。そして二人の理論と創作が演じるデッドヒートとは何のことだろうか。 今回は文学理論家夏目金之助と小説家夏目漱石の対決の伏線となる、シェイクスピア講義と「文学論」講義の交点に注目してみよう。 図1 漱石旧蔵書『マクベス』にはさまれていたメモのオモテ (東北大学附属図書館漱石文庫蔵) 図2 漱石旧蔵書『マクベス』にはさまれていたメモのウラ (東北大学附属

                                                    服部徹也連載「第6回 金之助 対 漱石――理論と創作のデッドヒート(前編)」『夏目漱石はどんな授業をしたのか?』
                                                  • 『文学論』序 (夏目 漱石)

                                                    慶応3年1月5日(新暦2月9日)江戸牛込馬場下横町に生まれる。本名は夏目金之助。帝国大学文科大学(東京大学文学部)を卒業後、東京高等師範学校、松山中学、第五高等学校などの教師生活を経て、1900年イギリスに留学する。帰国後、第一高等学校で教鞭をとりながら、1905年処女作「吾輩は猫である」を発表。1906年「坊っちゃん」「草枕」を発表。1907年教職を辞し、朝日新聞社に入社。そして「虞美人草」「三四郎」などを発表するが、胃病に苦しむようになる。1916年12月9日、「明暗」の連載途中に胃潰瘍で永眠。享年50歳であった。 「夏目漱石」

                                                      『文学論』序 (夏目 漱石)
                                                    • 夏目漱石「けいおん!」2期 : SSまにあっくす!

                                                      恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。 ただ氷菓子を貪り人の良い妹に頼って生きる事しかできないのです。 しかし、自分はみつけたのです。 あの階段の上で。 それが生涯の友となるはずであった倶楽部の部員とギタァとの出会いでした。

                                                        夏目漱石「けいおん!」2期 : SSまにあっくす!
                                                      • 考察のお供に!夏目漱石『こころ』の解説本・評論を紹介する! - 日々の栞

                                                        夏目漱石の『こころ』といえば、男女の三角関係を描いた名作小説だ。 高校の国語で扱うことが多いと思うが、『こころ』の解釈は想像以上に多数ある。 そんな時に役に立つのが、研究者や文芸評論家が書いた研究本や解説本だ。数多くある夏目漱石『こころ』の解説本・評論本・研究書の中でおすすめを紹介したい。 こころ 夏目漱石「こゝろ」を読み直す / 水川 隆夫 夏目漱石『こころ』をどう読むか 『反転する漱石』 / 石原 千秋 「こころ」で読みなおす漱石文学 大人になれなかった先生 / 石原 千秋 なぜ漱石は終わらないのか / 石原 千秋、小森陽一 個人主義の運命 近代小説と社会学 / 作田 啓一 現代文学論争 / 小谷野 敦 漱石のリアル / 若林 幹夫 こころ こころ (ちくま文庫) 作者:夏目 漱石 筑摩書房 Amazon まずは、夏目漱石の『こころ』の元本だが、数ある文庫本の中でもちくま文庫版をおすす

                                                          考察のお供に!夏目漱石『こころ』の解説本・評論を紹介する! - 日々の栞
                                                        • 独占インタビュー「ラノベの素」 零余子先生『夏目漱石ファンタジア』

                                                          独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2024年2月20日にファンタジア文庫より『夏目漱石ファンタジア』が発売された零余子先生です。第36回ファンタジア大賞にて「大賞」を受賞し、満を持してデビューされます。何者かに暗殺されてしまった夏目漱石が、森鷗外と野口英世の手によって樋口一葉の体で蘇り、帝都に渦巻く謎や陰謀と対峙することになる本作。夏目漱石を主人公に据えることに対するこだわりや、本作における夏目漱石像など様々にお話をお聞きしました。 【あらすじ】 西暦一九〇六年。夏目漱石、作家の自由を脅かす政府に反逆。西暦一九一〇年。夏目漱石、暗殺。西暦一九一一年。夏目漱石、樋口一葉の身体にて蘇生。「――彼女の肉体に、俺の脳を移植したのか」森鴎外による禁忌の医術を受け夏目漱石は樋口一葉の身体で蘇った。それは帝都に渦巻く闇との戦いの再開を意味していた。誰が自分を殺したのか。どうして鴎外は漱石を蘇らせたの

                                                            独占インタビュー「ラノベの素」 零余子先生『夏目漱石ファンタジア』
                                                          • 『夏目漱石や林芙美子などもご贔屓だった『空也もなか』は予約必須! ネットお取寄せ…配送料の確認を』

                                                            Welcome to kiyo1115's 食彩王国 ジャンルを問わず、美味しさを求め東奔西走。選りすぐりのお店や逸品…特に「身の丈」すなわち、お小遣いで行ける(特徴的な)お店の食べ歩き、ペット同伴可能のお店などを中心にご報告。 日本ブログ村・人気ブログランキング『グルメ』部門全体ランキングTOP10ランクイン

                                                              『夏目漱石や林芙美子などもご贔屓だった『空也もなか』は予約必須! ネットお取寄せ…配送料の確認を』
                                                            • 昭和初期の書物本文組版についての考察 : 夏目漱石『吾輩は猫である』再刊本を中心に | CiNii Research

                                                              JaLC IRDB Crossref DataCite NDL NDL-Digital RUDA JDCat NINJAL CiNii Articles CiNii Books CiNii Dissertations DBpedia Nikkei BP KAKEN Integbio MDR PubMed LSDB Archive 極地研ADS 極地研学術DB 公共データカタログ ムーンショット型研究開発事業

                                                              • 夏目漱石とその妻 - 暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

                                                                夏目漱石は大正5(1916)年12月9日に亡くなりました。 107年前の今日です。 目次 「夏目漱石の妻」 漱石の精神状態は 漱石と猫 漱石とオート―ミール 「夏目漱石の妻」 NHKオンデマンドでドラマ「夏目漱石の妻」を視聴しました。 本放送は2016年。漱石没100年の年です。 主演は尾野真千子さんと長谷川博己さんです。 明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく姿を、夏目漱石の妻。鏡子の視点から描いたドラマです。 ユーモアを交えながら描いているのですが、几帳面で気難し屋の漱石には、現代人の私にはまったく共感できない。 朝寝坊でズボラな鏡子もどうかと思うけど。 それでも時に家族に暴力を振るう漱石は、自分が親の愛情を知らずに生きてきたとはいえ、それが素晴らしい小説を世に残す天才ゆえの狂気だとしても、幼い娘までに手をあげるというのは、許せませんでした。 長谷川博己さんも尾野真千子

                                                                  夏目漱石とその妻 - 暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ
                                                                • ジャムに和菓子…「超」甘党だった夏目漱石の嗜好と死因について - Plenty of quality

                                                                  ジャムに和菓子…「超」甘党だった夏目漱石の嗜好と死因について | ライフスタイル - Japaaan

                                                                    ジャムに和菓子…「超」甘党だった夏目漱石の嗜好と死因について - Plenty of quality 
                                                                  • 夏目漱石さんの千円札😊 - 白い砂浜、波の音

                                                                    どうも。うきうきなです。 いつもありがとうございま〜す😆 今日はビックリでした。 最近コンビニはセルフレジになっていますよね。 お会計のときは画面をタッチしてお金を投入。 今日は子供に頼まれていたアイチューンズカードを買いました。 ちょうど千円札も欲しかったので、一万円札でお支払い。 お釣りが出てきたので普通に受け取りました。 その足で近所のスーパーへ。 そこでお支払いのときに、お財布を開けると、 一枚だけ微妙に色がちがうお札が……。 あらっ!!漱石さん!! 😆😆😆 ビックリしました!! そして、このお金は使えるのかしら?と頭をよぎりました。 セルフレジから出てきたお金だから使えるに決まっているけれど、 でも、念の為ネットで調べました。 大丈夫、使えますよ😆 そして、今も私のお財布の中に。 漱石さん、私のお財布へようこそ😊 ゆっくりしていってくださいね。 レシートは入れないので

                                                                      夏目漱石さんの千円札😊 - 白い砂浜、波の音
                                                                    • 台東区に住まいを持った3人の文豪「森鴎外/夏目漱石/樋口一葉」の生い立ちや晩年について - いろはめぐり

                                                                      台東区には、今も昔も多くの文化人が居住しています。 落語家や演劇作家、芸人や画家、小説家など、幅広い文化人の住まいとなってきたのです。 今回は、かつて台東区に住んでいたことのある小説家「森鴎外」「夏目漱石」「樋口一葉」を紹介します。 森鴎外 森鴎外はかつて金杉村(現在の根岸二丁目)、上野花園町(現在の池之端三丁目)に住んでいました。 現在では、その住居は「水月ホテル鷗外荘」として、一般に公開され宿泊することができます。 さて、台東区に居を構えた小説家森鴎外とはいったいどのような人物だったのでしょうか。 <生い立ち> 森鴎外は、1862年2月17日、現在の島根県で生まれ、本名は本名は森林太郎と言います。 森家は代々津和野藩の典医を務める医師の家系で、嫡男として生まれた鴎外は、幼いころから論語や孟子、オランダ語などを学んでいました。 島根県で生まれた鴎外がどのような理由で東京までやってきたので

                                                                        台東区に住まいを持った3人の文豪「森鴎外/夏目漱石/樋口一葉」の生い立ちや晩年について - いろはめぐり
                                                                      • 声優・内海賢二さん、没後10年の節目にAI音声化 夏目漱石など名作文学を朗読

                                                                        アニメ『北斗の拳』ラオウ役などで知られ、2013年に亡くなった声優・内海賢二さん。このほど、内海さんの声が生前の音源をもとに「AI音声」で再現され、日本の名作文学の序章を朗読した音声コンテンツが配信された。 【写真】その他の写真を見る 電子書籍ストア「Reader Store」で独占配信される、AI音声の朗読付き電子書籍「YOMIBITO Plus(ヨミビト・プラス)」のコンテンツとしてリリースされたもので、夏目漱石の小説『吾輩は猫である』『坊っちゃん』の冒頭部分や、宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』が朗読されている。 YOMIBITO公式YouTubeチャンネルでは「YOMIBITO Plus」の制作過程を追ったメイキング映像を公開。今回は内海さんのほかに、小西克幸、梅田修一朗もAI音声化にチャレンジしており、それぞれ声のサンプルを収録し、合成していく様子などが記録されている。 内海さんの息子

                                                                          声優・内海賢二さん、没後10年の節目にAI音声化 夏目漱石など名作文学を朗読
                                                                        • 夏目漱石《夢十夜》第一夜 より:百合の花の香で思い出すこと - chinorandom

                                                                          最近訪れた温泉旅館で、「ユリ根」を使った料理が提供された。 初めて見るそれは文字通り植物の「『百合』の根っこ」であるらしく、人間でもこういうものが食べられるのだとは今まで全く知らなかったので、詳細を教えられながら味わった。小鉢の中央におこわが盛られ、その丘の頂上にユリ根の切片がふたつかみっつ、まとめて乗せられているもの……。 温かく、やわらかな食感がよく蒸したじゃがいもに似ていて美味しかった。印象や形がにんにくにも近いというのは後から調べて気付いて、なるほど確かにそういう感じだったかもしれない、と回想する。 きちんと味を知ってしまったので、もしもこれから先に見る夢のなかに百合の花が出てくるとするなら、きっと私は真っ先にその根を喰らおうとするに違いない。手足のない虫に姿を変えて、土に潜って、陽光の及ばない場所で宝物のように守られている根を目の当たりにしては恍惚とする運命にあるのだと思う。 表

                                                                            夏目漱石《夢十夜》第一夜 より:百合の花の香で思い出すこと - chinorandom
                                                                          • KANさん、葬儀まで“らしさ”貫いた 自ら「演出」返礼品はPOPなポップコーン、遺影は“夏目漱石”(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

                                                                            メッケル憩室がんを患い闘病中だったシンガー・ソングライターのKANさんが12日に61歳の若さで亡くなったことが17日に公表され、音楽界からは続々と追悼や惜しむ声が上がっている。 【写真】KANさんの葬儀で参列者に配られた“らしさ”あふれる返礼品 KANさんがレギュラー出演したFM COCOLO「Wabi-Sabiレディオ・ショー」の18日放送分では、共演者で長年の親交があったスターダスト☆レビューの根本要と、馬場俊英が思い出を語り合った。 無二のユーモアにこだわるKANさんの仕事ぶり、ギャグやダジャレや遊び心に長年近くで触れてきたのがこの2人。根本は「皆さんに報告させていただきますけど、KANちゃんのお葬式の遺影は、本人の意向で夏目漱石のやつでした」と笑った。かつてアーティスト写真として使われていた、夏目漱石の自画像を模した写真が祭壇に飾られたことを明かした。 馬場も「それと、還暦の記念に

                                                                              KANさん、葬儀まで“らしさ”貫いた 自ら「演出」返礼品はPOPなポップコーン、遺影は“夏目漱石”(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
                                                                            • Panasonicメロディアスライブラリー最終回 夏目漱石 こころ 2023年3月26日(日) TOKYO FM - 流浪ブログ 日々是好日 本とラジオと飯を作る日々

                                                                              Panasonic Melodious Library【パナソニック メロディアス ライブラリー】- TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 - 今週で最終回でした。なんだかんだとずっと日曜日はメロディアスライブラリーを聴いていましたね。最終回ということで特別版のCMが流れていました。これにはちょっと驚きです。 さて、夏目漱石の―こころ―ですが、改めてこういう内容だったんだなぁと再認識しました。かなり悲しいお話です。 夏目漱石の時代で話しされていた心と、令和の今、話されている心はそんなに変わってないのかなぁと思いました。仕事や健康の意味は明治の頃とはだいぶ変わったはずです。 日曜日の10時台はかなり良い時間なので後継の番組はどういう感じになるのかチェックしたいものです。15年以上の長きにわたり読書会を開いてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。

                                                                                Panasonicメロディアスライブラリー最終回 夏目漱石 こころ 2023年3月26日(日) TOKYO FM - 流浪ブログ 日々是好日 本とラジオと飯を作る日々