能登半島地震から4カ月が経過し、地震の復興において女性たちに課された無償のケア労働の負担が、明らかになりつつある。 避難所での炊き出し、二次避難先での両親のケア、家族の事情で失職など、平常時から女性たちが負っているケア労働や仕事の脆弱性が、さらに深刻化していた。 炊き出しを担うのは女性 地震後に結成された能登の女性ネットワークら4団体が、キー・インフォーマントの(ここでは能登半島で生活・就業などをして、震災前の地域の様子と課題を把握し、地震発災直後から避難所などで地域の人々の命と健康を守る活動に従事した)女性たちにインタビューした。 家が全壊し、自らも避難所で生活しながら炊き出しを開始した女性は、 「ボランティアが入る前は炊き出しに1日7時間使っていた。そのほかミーティング2回、部屋のリーダーの代理などもしなければならず、睡眠が 2〜3 時間しかない日が続いていた」 と語っている。 「私が