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山崎元の検索結果201 - 219 件 / 219件

  • 日経平均株価、一時3万3853円をつけた戻り高値の「教訓」とは?

    58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 株価を決めるのは 「海外勢」と「海外要因」 記事には「相場を押し上げている主体は海外投資家だ」とある。記者はそう思ったのだろうし、多くの市場関係者がそう感じていたはずだ。もちろん、筆者もそう思った。 日本取引所グループによると、8〜9月は現物株を2.4兆円売り越していた海外勢が、10月以降に1.1兆円買い越しているという。市場関係者が注目する主体別売買動向の数字だが、よく考えてみると、海外勢の売り越し・買い

      日経平均株価、一時3万3853円をつけた戻り高値の「教訓」とは?
    • WBC優勝が突き付ける「競争を奪う」ことの罪深さ

      やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 20~30年の時間単位で考える 「学力大国」の未来 現在の人口構造を前提として、また人々の行動を考えたときに、少子化からの脱却は数十年単位で難しい。少子化対

        WBC優勝が突き付ける「競争を奪う」ことの罪深さ
      • そのアドバイス料、妥当?個人のポートフォリオ見直し例と経済価値 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

        ●相談者のポートフォリオのざっくりした把握 ●ビフォー・アフターの改善 ●アドバイスの経済価値は? 相談者のポートフォリオのざっくりした把握 今回は、過去の本連載の内容を使って、具体的な(架空のものだが)お金の運用の相談例に対するアドバイスの価値を考えてみる。 次のような条件の相談者がいるとしよう。年齢は関係ないが、定年退職から日が浅い裕福な元会社員くらいのイメージだろうか。読者がFP(ファイナンシャル・プランナー)で、この相談者から運用の相談を受けているように考えてみてほしい。 相談者の概要

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        • 岸田首相の「メガネ」は何を見間違えているのか?

          58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 財務省に言いたい 岸田内閣を無様にし過ぎていいのか 推測するに、財務省は、そもそも税収の還元などしたくないのだろう。ごく近い将来に増税するなら、もっともだ。加えて、何よりも将来に及ぶ恒久的な形での増税を実現させて、税収の拡大と安定を図りたいのだろう。 タイミングの判断が重要であることが前提だが、長期的に税収の安定を図ること自体は悪くない。 増税するのは「ごく近い将来」ではない方がいいと筆者は思うが、将来増税

            岸田首相の「メガネ」は何を見間違えているのか?
          • 首相がいまさら「資産運用特区」をぶち上げるトホホな日本

            やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 自社商品の運用の中核部分を他社に再委託するなど、「十字架を立てた仏壇」を宗教団体が売るがごとき愚挙である。運用会社として「お陀仏以下」というしかない。ちなみ

              首相がいまさら「資産運用特区」をぶち上げるトホホな日本
            • 新NISA:成長投資枠とつみたて投資枠、どう組み合わせる? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

              ●新NISA、成長投資枠とつみたて投資枠の違いをまず確認 ●積立投資とスポット投資を組み合わせることが活用の鍵 ●売買、リバランス時には「つみたて枠からの流出」に注意したい ●工夫をしながら、1,800万円の上限を目指していこう 新NISA、成長投資枠とつみたて投資枠の違いをまず確認 2024年からスタートする新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)、書店にも書籍が並び始めました。かくいう私も、NISAとiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の併用戦略について一冊書いて、7月下旬には書店に並ぶ予定です。よろしくお願いします。 さて、本書を書いていて改めて感じたことが「成長投資枠とつみたて投資枠の使い分け、あるいは組み合わせ」の戦略が必要になってくる、ということです。 改めて二つの枠のポイントを確認しますと、 同じ投資信託を購入しても「枠」としては別もので把握される つみたて投資枠は定期購

                新NISA:成長投資枠とつみたて投資枠、どう組み合わせる? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
              • 日銀・植田総裁「何でも知っているけど何もしない」就任100日は何点か?

                やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 だとすると、批判的な意見があるなら、早めに記事にして世に問うてくれる方がいい。欧米のジャーナリストのように気取って「100日」を費やすことは無駄だ。議論は早

                  日銀・植田総裁「何でも知っているけど何もしない」就任100日は何点か?
                • 日銀・植田総裁「何でも知っているけど何もしない」就任100日は何点か?

                  やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 内田副総裁の 「結果的」ファインプレー ここで植田総裁は円安について、動向と影響を注視すると言いながら、デフレ脱却のためには円安の方が円高よりも好ましいこと

                    日銀・植田総裁「何でも知っているけど何もしない」就任100日は何点か?
                  • 株式市場の「公平性」について | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

                    ●新人ファンドマネジャーに先ず言う事 ●「中抜き」の透明性と小ささ ●「分からない」と「危ない」の違い ●「市場の効率性」とのちがい ●高速取引(HFT)と公平性 ※本記事は2015年6月12日に公開したものです。 新人ファンドマネジャーに先ず言う事 筆者が投信会社や信託銀行などでファンドマネジャーの仕事をしていた頃、ファンドマネジャーとして配属されてきた若手の後輩によく言って聞かせた話がある。それは、「市場で値が付いて取引されている株は、大まかにいってどれを買っても売っても、有利・不利は同じだから、まあ気を楽にして仕事をして下さい」というものだった。 どれを買っても売っても、もっと厳密に言うとどの銘柄をどんなウェイトで持つかで、完全に「有利・不利は同じ」というわけではなく、「少しの違い」を探して利用しようとするのがファンドマネジャーの仕事なので、仕事に慣れてからも「どの銘柄を買っても売っ

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                    • 株式ポートフォリオ運用におけるアマ・プロ3つの「悪い癖」 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

                      ※本記事は2011年7月1日に公開したものです。 ポートフォリオ運用の「心」 複数の資産に分散投資した状態を総称して「ポートフォリオ」と呼ぶことは、多くの読者がご存じだろう。ポートフォリオはもともとフランス語で、紙を挟んだファイルのことを指す。かつてパリの株式市場の参加者が有価証券を何枚も挟んで持ち歩く様子から、複数の有価証券を保有した状態をこう呼ぶようになったらしい。現在でも、デザイナーが作品を持ち歩く際に、絵をまとめたものをポートフォリオと呼ぶような使い方がある。 資産運用を語るに当たってはなしに済ませようとすると不都合な言葉だが、単行本や雑誌の原稿では、初心者読者向けの文章では、ポートフォリオという言葉を使うと、「読者に難しい印象を与える」という理由で、編集者が難色を示すことが多い。 そういう意味では、今回の拙文は、ある程度投資に慣れた読者、主に個別株での運用経験のある読者に向けた内

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                      • ベーシックインカムなら「小さな政府で大きな福祉」を目指せる理由

                        やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 これまでの経済的な議論の文脈では、政府による支出(特に投資的支出)は非効率的な点がまずいとされてきた。政府が民間よりも賢いわけではないし、政治的な利害によっ

                          ベーシックインカムなら「小さな政府で大きな福祉」を目指せる理由
                        • 老後に本当に必要な金額は一体いくらなのか?

                          個々のケース別の「自分の数字」に応じた計算は、筆者がかつて本欄で説明した「人生設計の基本公式」を使って行うことができる(図)。 (図)【人生設計の基本公式】 詳しい意味と使い方は、拙稿(毎年マジで貯めないとヤバイ金額はいくらか)、あるいは書籍『人生にお金はいくら必要か』(山崎元・岩城みずほ著、東洋経済新報社)などを参照していただきたい。また、計算用のサイトは「人生設計の基本公式」で検索するとすぐに見つけられるだろう(例えば、https://www.officebenefit.com/calculate/)。 「23歳から働き、平均手取り月収30万円」なら老後は? 仮に、23歳から働き始めて65歳で退職し、現役時代42年間を通じた平均手取り収入がひと月30万円、年額360万円のサラリーマンを考えてみよう。将来の年金の受取額を手取り収入の3割と見て、老後を30年と想定すると、必要貯蓄率は19.

                            老後に本当に必要な金額は一体いくらなのか?
                          • 防衛費増額で財源にこだわる人の根本的な問題点

                            そう考えると、個々の支出ごとに個別の資金調達を対応させるのでは、まるで事業部がたくさんあって、財務部がない会社のような非効率であることがわかる。 企業なら、資金調達さえできるなら低収益な事業でも行っていいというものではない。個々の支出項目が財源さえ見つかるならば承認されるということなら、異なる支出項目間の優先度や効率性(例えばコスト・ベネフィットの比較)が問われる仕組みがないことになる。 また、例えば消費税の増税は、社会保障支出と軽重を比べるのではなく、まずほかの税目と比較されるべきだった。 現在の支出・財源対応システムでは、支出間、財源間それぞれの内部で適否に関する比較が十分働かない。この仕組みがもたらしている累積的な非効率性の影響はすでに莫大だろう。 現実の予算編成にあっては、個々の項目の査定や省庁間の交渉は行われても、異なる分野のコスト・ベネフィット分析を行ったことがないのが現実かも

                              防衛費増額で財源にこだわる人の根本的な問題点
                            • 名門クレディ・スイスを葬った金融ビジネスの「毒」

                              やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 欧州系の銀行を席巻した 「投資銀行」という悪夢 1990年代、ヨーロッパの銀行は軒並み「米銀化」した。米銀と書くと正確ではないかもしれない。より正確には、「

                                名門クレディ・スイスを葬った金融ビジネスの「毒」
                              • 【経済快説】コロナ・ショックも「積立投資」は今止めないで! 将来の状況は…「大変もったいない」可能性も(1/2ページ)

                                近年、iDeCo(イデコ)と呼ばれる個人型確定拠出年金や、NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)、つみたてNISAなどの制度の導入や拡充で、積立投資を行う個人投資家が増えた。こうした投資家の多くは投資の初心者で、今回のコロナ・ショックのような大きな株価の下落を経験したことがない。大きな率の評価損が出て、投資を続けていいものか迷っている方が少なくないのではないか。 問題は、投資を始めてみたものの、今回のような大きな株価の下落に対して、どう対処するかだ。 ことが「投資」なので、「絶対に」とは言えないのだが、積立投資は今止めない方がいいと強く申し上げておきたい。 コロナウイルスの問題は経済にも深刻な影響を与えつつあるが、株式市場の参加者は、問題の影響を日々織り込みながら株価を形成している。 将来の状況は、彼らが思っているよりも悪くなるかもしれないし、良くなるかもしれない。誰にも確かなことは言えな

                                  【経済快説】コロナ・ショックも「積立投資」は今止めないで! 将来の状況は…「大変もったいない」可能性も(1/2ページ)
                                • 【経済快説】全国一斉休校で要注意! 在宅中の子供が気を付けたい「家の中の危険」と「ネット利用」(1/2ページ)

                                  新型コロナウイルスの感染拡大が生活と経済の各所に影響を拡げている。 はじめは海外との行き来に関する制約だったが、やがてオフィス一般でも「不要不急の集まり(10人くらいがめど)は避けるように」というお達しが出るようになり、会議、研修、講演、セミナー、パーティーなど人の集まる催しが次々と中止ないし、延期されるようになった。「日常業務のこれほど多くのイベント(特に会議!)が不要不急のものだったのか」と気づいて、日頃の働き方に改めて疑問を持った読者が多いのではないか。 2月27日には、ついに安倍晋三首相から全国の小中高校を3月2日から休校にするよう「要請」が出るに至った。最終的には、それぞれの学校の設置者の判断になるが、大半の小中高校が、少なくとも2週間程度休校になりそうだ。 唐突な要請で学校関係者は大いに戸惑っているようだが、感染の爆発的な拡大を抑える上で、また感染対策の重要性を周知する上で、適

                                    【経済快説】全国一斉休校で要注意! 在宅中の子供が気を付けたい「家の中の危険」と「ネット利用」(1/2ページ)
                                  • 老後資金はいくら必要? 山崎元さんは「平均にだまされるな」と

                                    クロワッサン(8月25日号)の「貯まる家計塾」で、経済評論家の山崎元さんが「平均」に一喜一憂する愚かしさを説いている。なんの平均かといえば老後の生活資金、いわゆる「人生100年時代」のやりくり設計である。山崎さんはこう始める。 「ファイナンシャル・プランナーなどが老後のお金の問題について書いた記事を目にする機会が増えました。記事には、役に立つものも、そうでないものもありますが、役に立たない記事の判定基準を一つお教えしましょう」。読者はぐいと引き込まれよう。 「冒頭の数行を読んでみて、『ゆとりのある生活を送るのに必要な金額は月34万9000円』といった調子で、生活費の目処となる数字をいきなり具体的に挙げている記事は、経験的に言って、ほとんど役に立ちません」 言い切ることで読者をぐいぐいと先導(扇動ではない)する、指南型コラムの常道である。なんでも月34~35万円という数字は、生命保険文化セン

                                      老後資金はいくら必要? 山崎元さんは「平均にだまされるな」と
                                    • あなた自身が大きな「資産」かも知れない。個人の株価「人的資本」について考える | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

                                      ・「人的資本」とは?概念とその価値について考える ・あなたは株か?債券か? ・人的資本とレバレッジ ・退職と人的資本 個人の経済生活を考える上で「人的資本」は有用な概念だ。人的資本は、将来の稼ぎ(将来受け取ることが期待される収入)を割り引き、現在価値にして合計したものだ。正確に計測や計算することはできないが、個人の稼ぐ力を株価のように評価したものだと考えるといい。 例えば、健康で安定した職に就いている若いサラリーマンなら、貯金をほとんど持っておらず、金(カネ)の運用を考える上で人的資本の重要性を強調することがある。人的資本について、今回あらためてこの概念について考えてみるきっかけになったのは、モシェ・ミレブスキー著「人生100年時代の資産管理術」(鳥海智絵監訳、野村證券ゴールベース研究会訳、日本経済新聞出版社刊)を読んだことだ。個々人の人的資本の大きさとリスクの性質を考慮した上で、資産運用

                                        あなた自身が大きな「資産」かも知れない。個人の株価「人的資本」について考える | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
                                      • 日経平均株価、一時3万3853円をつけた戻り高値の「教訓」とは?

                                        58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 さて、こうして戻り高値の要因を振り返ってみたが、海外勢の売買と、その背後にある海外の株価形成要因を除くと、いずれも、日経平均3万円割れ寸前から約1割高い戻り高値が形成された3週間の中の変化ではないことが分かる。 より正確には、この3週間の変化の中に将来の株価説明要因になるような大きな変化を「示唆」する情報はあったのかもしれないが、それはデータで確認できるようなものではなかった。 投資家はうまくやれたか? 今

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