道路が冠水して泥水などで覆われると、道路やその周辺にある危険性が全く見えなくなります。フタのあいたマンホール、増水した河川、側溝、田畑などがあるからです。こういった危険性を溺水トラップと呼んでいます。 大雨が去って、天候が良くなり危険性が感じられなくなっても、冠水した道路に出るのは要注意。思わぬ危険が待っています。油断大敵です。 マンホールのトラップ カバーイメージで示した通り、道路には下水につながるマンホールがあります。普段は鉄のフタで口が閉じられています。洪水の時、水は河川から溢れるばかりでなく、河川に流れ込むことができない雨水が下水路を逆流して、マンホールから吹き出します。その威力でしばしばマンホールのフタが飛び上がり、外れて口があいていることがあります。 避難途中にマンホールのトラップにはまった事故が過去にありました。マンホールに体がすっぽりと入ってしまうと、脱出はほぼ不可能です。