京都市北区の上賀茂地域に、戦隊ヒーローの青い衣装を身に付けて、ごみ拾いをする集団が月に1度現れている。一見、風変りな光景に映るが、すれ違った住民が笑顔で手を振るなど、日常にすっかり溶け込んでいる。実はこの集団、12年にわたり150回も清掃を続けている。 集団の正体は、北区で福祉事業所を運営するNPO法人「Swing(スウィング)」の利用者やスタッフ、有志の市民。障害者の生活支援を通じて多様な生き方を提案する同法人は、生産性にとらわれない働き方や活動を模索し、2008年に「ゴミコロリ」と名付けたごみ拾いを始めた。 50回目からスウィングの広報に使っていた戦隊ヒーローのマスクや衣装を着るようになった。当初は警察に通報される騒ぎもあったが、清掃を続けるうちに見た目のインパクトも手伝って地域に親しまれるようになった。 4月21日には150回目の活動を迎えた。13人がごみ袋とはさみを持って2時間ほど