◆東京五輪 陸上 男子マラソン(8日、札幌大通公園) 男子マラソンで現役ラストレースに挑んだ大迫傑(30)=ナイキ=が、五輪では日本男子最速の2時間10分41秒で6位入賞を果たした。日本人では12年ロンドン五輪6位の中本健太郎以来、2大会ぶりの入賞だった。見守ってきた父・猛さん(58)がスポーツ報知に手記を寄せた。 * * * 傑、お疲れさま。満足できる走りができたかい? 正直、親からしたら運動会を見ているのと同じだからね。たとえ五輪が中止になっても、それを糧に次のレースをがんばってくれたらいいと思っていたから…。無事の開催と自分で納得できる走りができたなら、それが一番です。 これを最後にするって聞いたのは、発表する前の日だったね。「なんで?」とは聞かなかった。自分で決めた道だから、その選択に傑なりの理由があるのは分かっていた。今までの進路もそうだったし、そういうふうに育ててきたつもり。と