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森達也の検索結果41 - 67 件 / 67件

  • 「心失者には生きる意味がない」この解釈の錯誤は事件をミスリードする(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

    映画監督・作家の森達也氏が3月19日、死刑判決直後の植松聖と面会した。2016年、入所中の知的障害者19人が殺害されたあの事件の深層とは何か? 第1回はこちら:相模原障害者殺傷事件とは何だったのか?「普通の人」植松聖との会話 植松の精神鑑定をどう見るか 「植松の精神鑑定について、発達障害をよく知る見地から郡司(真子)さんは、どのように評価しますか」 僕のこの質問に郡司は数秒だけ考えてから、「ASDスペクトラムや知的障害スペクトラムなど発達障害についての知識がある精神科医は、現状としてはとても少数派です」と答えた。「発達障害を専門にしている児童精神科医じゃないと、そこまでの知見や考えかたを持たないんです。精神科医が発達障害について関心を持ち始めたのはここ10年ぐらいです。いわゆる引きこもりになっている人たちの多くは、発達障害や知的障害スペクトラムの場合が多いと思います。でもその観点で見ないで

      「心失者には生きる意味がない」この解釈の錯誤は事件をミスリードする(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
    • 森達也「表現の不自由」問題を斬る。なぜ自粛が広がり、炎上するのか | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

      劇場公開中の社会派ドキュメンタリー映画『i −新聞記者ドキュメント−』を手がけた森達也監督。東京新聞社会部の望月衣塑子記者を通じて、政治や社会問題、メディアの在り様にまで一石を投じている。 森監督と言えば、1998年に、オウム真理教の信者たちの生活を追ったドキュメンタリー『A』で鮮烈な映画監督デビューを果たし、ベルリン国際映画祭など海外の映画祭を中心に高く評価を得た。 『A』では、教団の内部にまでカメラを持ち込み、画一的に「絶対悪」として描かれるオウム真理教への報道とは異なる面を描き出した。かつてテレビのディレクターであった森が、テレビでは放送できなかった信者の姿を浮き彫りにしたのだ。 続編に、教団施設を追われ、日本各地に分散して活動していたオウム真理教の出家信者と地元住民との対立と融和を描く『A2』(2016年)がある。 20年前、『A』も上映拒否に いま、「表現の自由」を巡って様々な議

        森達也「表現の不自由」問題を斬る。なぜ自粛が広がり、炎上するのか | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
      • あさま山荘事件50年連合赤軍メンバーに話を聞いた映画監督 森達也さん取材メモ - ニュースウオッチ9

        https://www.nhk.jp/p/nw9/ts/V94JP16WGN/blog/bl/pKzjVzogRK/bp/p1Jwz3r9lo/ 作家で映画監督の森達也さんに、あさま山荘事件を含む連合赤軍が起こした一連の事件について聞きました。 これまで複数の連合赤軍メンバーに話を聞いてきた森さんは、放送で紹介したインタビュー以外にも、「グループ・シンク」「凡庸な悪」などの視点から、現代につながる読み解きをしています。取材メモから、森さんの話を記事にまとめました。 (取材・長野局 斉藤光峻記者) 【事件は“グループ・シンク”の典型】 アメリカの社会心理学者※が提唱したグループ・シンク、日本語だと「集団浅慮」と言いますが、集団になると人は考え方が浅くなって非論理的になる。あさま山荘事件を含む連合赤軍によるリンチ殺人から始まる一連の事件は、その典型だと思う。とにかく閉鎖された集団の中で、非常に

          あさま山荘事件50年連合赤軍メンバーに話を聞いた映画監督 森達也さん取材メモ - ニュースウオッチ9
        • 森達也(映画監督・作家) on Twitter: "この件に関しては、ドキュメンタリーを仕事にする立場としてとても嫌な返り血を浴びる可能性がある。でも「松江哲明が日本映画界にいる限り僕は攻撃をやめない。松江哲明を守る日本映画界が許せないから」との発言が事実ならば、映画監督からの引退を強要しているならば、もうこれ以上は看過できない。"

          この件に関しては、ドキュメンタリーを仕事にする立場としてとても嫌な返り血を浴びる可能性がある。でも「松江哲明が日本映画界にいる限り僕は攻撃をやめない。松江哲明を守る日本映画界が許せないから」との発言が事実ならば、映画監督からの引退を強要しているならば、もうこれ以上は看過できない。

            森達也(映画監督・作家) on Twitter: "この件に関しては、ドキュメンタリーを仕事にする立場としてとても嫌な返り血を浴びる可能性がある。でも「松江哲明が日本映画界にいる限り僕は攻撃をやめない。松江哲明を守る日本映画界が許せないから」との発言が事実ならば、映画監督からの引退を強要しているならば、もうこれ以上は看過できない。"
          • 森達也テレビドキュメンタリー集というものすごいDVDを見たので感想を書きたいです。①ミゼットプロレス伝説~小さな巨人たち~

            ミゼットプロレス伝説~小さな巨人たち~(1992年放送) 内容 主に3つのテーマから成り立っていて、それぞれが絡み合っています。 ①ミゼットプロレス(小人プロレス)のたった二人だけのレスラー、リトルフランキーさん、角掛ひとしさんをメインに語られる小人プロレスの歴史、女子プロレスとの関係、現在(1992年時点) ②その二人のもとに「一度逃げ出したがやっぱりもう一度やらせてほしい」と戻ってきたコブッチャーさん(後のミスター・ブッタマン)の復帰戦への道。(タッグマッチ。リトル・タイガー&リトル・フランキーVS ミスター ・ブッタマン & 角掛ひとし 戦) ③小人プロレス、花形時代を支えたOB達の現在(プリティ・アトムさん、隼大五郎さん、天草海坊主さんなどの1992年時点での近況) この3つを、それぞれの選手にスポットを当てながら丹念に紡いでいくドキュメンタリーです。 私、このドキュメンタリー見た

              森達也テレビドキュメンタリー集というものすごいDVDを見たので感想を書きたいです。①ミゼットプロレス伝説~小さな巨人たち~
            • 映画「福田村事件」森達也監督インタビュー | NHK

              ことし9月に公開が予定されている映画『福田村事件』。関東大震災直後、流言が飛び交う中、福田村(現在の千葉県野田市)で日本人が朝鮮人と間違われ殺害された事件だ。この実際の事件を題材に劇映画を撮影したのは、森達也監督。オウム真理教に密着して実態を撮影した「A」など数々のドキュメンタリーを世に送り出してきた。今回は、監督にとって初となる長編の劇映画で福田村事件を描く。事件から100年。映画でこだわったのは、善良な群衆が刻々と「加害者」に変貌していく姿だった。森監督に、インタビューでその思いを聞いた。 (千葉放送局記者 武田智成) 福田村事件とは 事件は大正12年9月6日、関東大震災から5日後の福田村で起きた。香川から訪れた薬売りの行商の一行15人が、村にある神社で休憩していたところ、地元の自警団らに朝鮮人と疑われたことをきっかけに一方的に襲われ、子どもや女性を含む9人が殺害された。 当時、「朝鮮

                映画「福田村事件」森達也監督インタビュー | NHK
              • 青木美希 『地図から消される街』(講談社)8刷/『いないことにされる私たち』重版決定 on Twitter: "「最初はおかしいと思っても、声をあげないうちに、どんどんそれが当然になっていく」 森達也氏は「ローマの休日」の脚本家、ダルトン・トランボが、共産主義的な思想を持つ人々が糾弾された「赤狩り」で追放された歴史に触れ、警鐘を鳴らしました… https://t.co/kKOfyy7wuq"

                「最初はおかしいと思っても、声をあげないうちに、どんどんそれが当然になっていく」 森達也氏は「ローマの休日」の脚本家、ダルトン・トランボが、共産主義的な思想を持つ人々が糾弾された「赤狩り」で追放された歴史に触れ、警鐘を鳴らしました… https://t.co/kKOfyy7wuq

                  青木美希 『地図から消される街』(講談社)8刷/『いないことにされる私たち』重版決定 on Twitter: "「最初はおかしいと思っても、声をあげないうちに、どんどんそれが当然になっていく」 森達也氏は「ローマの休日」の脚本家、ダルトン・トランボが、共産主義的な思想を持つ人々が糾弾された「赤狩り」で追放された歴史に触れ、警鐘を鳴らしました… https://t.co/kKOfyy7wuq"
                • 話題作『由宇子の天秤』に足りないのは? 春本監督に伝えたいこと(森達也)

                  <カメラは由宇子と共に動いてゆく。由宇子がいないシーンはほとんどない。徹底して禁欲的な手法は理解するが、見ながら不満がたまってゆく。志は大いに共感できるし、テーマも素晴らしいのに...> 見たほうがいいよと何人かに言われた。絶賛している友人も多い。だから見た。見終えて吐息が漏れた。感嘆の吐息ではない。微妙過ぎる仕上がりに漏れた吐息だ。 『由宇子の天秤』の由宇子は、女子高生と教師の自殺事件を追うテレビドキュメンタリーのディレクター。保身を優先するテレビ局上層部と対立を繰り返しながら、少しずつ事件の真相に近づいてゆく。しかし由宇子はある日、学習塾を経営する父が隠していた衝撃的な事実に直面する。それはまさしく、自分がいま撮っている作品のテーマに、際どく抵触する事態だった。 ......ざっくりとストーリーを紹介した。ここまでは前半。後半ではドキュメンタリー制作と父親のスキャンダルに絡めて、由宇子

                    話題作『由宇子の天秤』に足りないのは? 春本監督に伝えたいこと(森達也)
                  • 地下鉄サリン直前のオウムの状況は、今の日本社会と重複する(森達也)

                    オウム真理教の後継団体アレフの施設の近隣には「オウム(アレフ)断固反対」ののぼりが立つ(足立区) Photograph by Hajime Kimura for Newsweek Japan <麻原彰晃は側近たちによって危機意識をあおられ続けていた――。『A』『A2』でオウム信者たちを追った作家・映画監督の森達也が、オウム後継団体アレフの荒木浩へのインタビューも敢行し、日本社会「集団化」の意味を問う(後編)> ※前編:地下鉄サリン25年 オウムと麻原の「死」で日本は救われたか(森達也)から続く 村井が麻原にかけた電話 『A』『A2』という2本のドキュメンタリー映画を発表して以降、僕は6人のオウム死刑囚に面会し、手紙のやりとりを続けた。会った順番で書けば、岡崎一明、広瀬健一、林泰男、早川紀代秀、新實智光、中川智正だ。殺人マシンとメディアから呼称された林とは最も頻繁に面会と手紙のやりとりをした

                      地下鉄サリン直前のオウムの状況は、今の日本社会と重複する(森達也)
                    • 植松聖の裁判が「死刑にするためのセレモニー」だったと言える理由(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

                      映画監督・作家の森達也氏が3月19日、死刑判決直後の植松聖と面会した。2016年、入所中の知的障害者19人が殺害されたあの事件の深層とは何か? 今回は、植松に「60回くらい」面会してきた、「創」編集長・篠田博之氏へのインタビューをお届けする。 第1回はこちら:相模原障害者殺傷事件とは何だったのか?「普通の人」植松聖との会話 「宮崎事件のときも精神鑑定は大きなテーマになりました」と篠田は言った。「でも最終的には、責任能力ありとなる。それは国家意思であると同時に、もしも責任能力がないと裁判所が判断したら国民感情が許さない、との判断が働いたことも確かだと思います。そしてあの判決以降、裁判所がこれを前提というか暗黙の判例にしてしまったことも確かです」 そう言ってから篠田は顔を上げる。ずっと視線を下に向けていた理由は、おそらく資料を読んでいたのだろう。長い付き合いだけど、Zoomで話すのは初めてだ。

                        植松聖の裁判が「死刑にするためのセレモニー」だったと言える理由(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
                      • Eleni / エレニ 🇺🇦🐱 on Twitter: "あー… 一水会の鈴木邦男のお遊び誕生会に、山本太郎出てたのか…(森達也も)。 てかアーチャリーと並ぶなよ。 それこそ彼女は、麻原の死刑絡みで鈴木や森と一緒に妙な動きをしていて、強く批判されていたんだから。 1/ https://t.co/tiW52z2lzq"

                        あー… 一水会の鈴木邦男のお遊び誕生会に、山本太郎出てたのか…(森達也も)。 てかアーチャリーと並ぶなよ。 それこそ彼女は、麻原の死刑絡みで鈴木や森と一緒に妙な動きをしていて、強く批判されていたんだから。 1/ https://t.co/tiW52z2lzq

                          Eleni / エレニ 🇺🇦🐱 on Twitter: "あー… 一水会の鈴木邦男のお遊び誕生会に、山本太郎出てたのか…(森達也も)。 てかアーチャリーと並ぶなよ。 それこそ彼女は、麻原の死刑絡みで鈴木や森と一緒に妙な動きをしていて、強く批判されていたんだから。 1/ https://t.co/tiW52z2lzq"
                        • 異色の監督・森達也の新作映画『i』について、これまた異色のこの人が斬り込んだ(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                          オウム事件についてテレビ局と反対の教団側からカメラを回した映画『A』『A2』や、世間やマスコミから袋叩きになっていた人物に密着した『FAKE』など、常に世の中と違った視点から社会問題を提起してきた森達也監督が、今回、被写体にしたのは、菅官房長官追及で知られる東京新聞の望月衣塑子記者だった。 11月15日から森達也監督の最新ドキュメンタリー映画『i』が全国公開されている。観客が1万人を超えればヒットと言われるドキュメンタリー映画で、プロデューサーは50万人を狙うと公言している。確かに、ドキュメンタリー映画としては異例のシネコン展開で、それは森さんにとっても初めてだという。 2019「i-新聞記者ドキュメント-」製作委員会 どうして強気の展開ができるかといえば、同じく望月記者をイメージした劇映画『新聞記者』を今年大ヒットさせた実績を持つ河村光庸プロデューサーによる、望月記者を、一方は劇映画、他

                            異色の監督・森達也の新作映画『i』について、これまた異色のこの人が斬り込んだ(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                          • 池上彰のこれ聞いていいですか?:負の歴史、忘れようとする日本 森達也さん「自分のために記憶を」 | 毎日新聞

                            歴史に埋もれた事件が、映画によって注目されている。100年前に起きた関東大震災の5日後、千葉県福田村(現野田市)で、行商人15人が朝鮮人だと疑われ、幼児や妊婦を含む9人が殺された「福田村事件」。命を奪ったのは自警団員といった普通の人々だった。この事件をテーマに映画を撮った森達也さん(67)は、ジャーナリストの池上彰さんとの対談で「負の歴史」から目を背けない大切さなどについて語った。 きっかけは中途半端な記事 池上 関東大震災の発生後、東京やその周辺で朝鮮人の虐殺があったことは知っていましたが、朝鮮人に間違えられて日本人が殺された事件があったことは知りませんでした。どのように「福田村事件」を調べたのですか。 森 「A2」という映画を公開した2001年前後でした。当時、テレビの仕事もしていて、局のスタッフルームで小さな囲み記事が目に入りました。野田市で慰霊碑を建立するという記事でしたが、何のた

                              池上彰のこれ聞いていいですか?:負の歴史、忘れようとする日本 森達也さん「自分のために記憶を」 | 毎日新聞
                            • かくも完璧な世界 第4回 ただこの事実を直視しよう 森達也

                              灼熱の一日が終わろうとしている。利根川の川面は西陽をぎらぎらと反射して、河原に作られたゴルフ場では帰り支度の男たちが、和やかに声をかけ合っている。しばらく川沿いを歩き回ったけど、渡し場の痕跡らしいものは見つからない。土手の草の上に僕は腰を下ろす。 当然だけど惨劇の余韻などどこにもない。一陣の風が汗ばんだ頬を撫でる。たぶん78年前のその日も、きっと同じような風は吹いていたと思う。 大正12年9月6日、関東大震災から6日過ぎたこの日、千葉県葛飾郡福田村(現野田市)で事件は起きた。大八車に日用品を積んだ15人の行商人の一行がこの地を通りかかった。福田村三ツ堀の利根川の渡し場に近い香取神社に彼らが着いたのは午前10時ごろ。 この行商人の一行は五家族で構成されていた。一人が渡し場で渡し賃の交渉をする間、足の不自由な若い夫婦と1歳の乳児など6人は鳥居の脇で涼をとり、15メートルほど離れた雑貨屋の前で、

                              • 毎日新聞 on Twitter: "「学問の自由だけでなく表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦だ」 青山真治、是枝裕和、瀬々敬久、塚本晋也、森達也各監督や脚本家、プロデューサーら22人の映画人有志が抗議声明を発表しました。 #学術会議問題 https://t.co/IZuuM4Oq2A"

                                「学問の自由だけでなく表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦だ」 青山真治、是枝裕和、瀬々敬久、塚本晋也、森達也各監督や脚本家、プロデューサーら22人の映画人有志が抗議声明を発表しました。 #学術会議問題 https://t.co/IZuuM4Oq2A

                                  毎日新聞 on Twitter: "「学問の自由だけでなく表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦だ」 青山真治、是枝裕和、瀬々敬久、塚本晋也、森達也各監督や脚本家、プロデューサーら22人の映画人有志が抗議声明を発表しました。 #学術会議問題 https://t.co/IZuuM4Oq2A"
                                • 19人殺害の相模原事件が「死刑判決」だけで終わってはいけない理由(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

                                  もしも私の空想に多少とも当たっている部分があったならば、やはりこの事件、「死刑判決」だけで終わってはならないと思うのだ。というのも、彼の信念の大半は、彼の内部から自発的に出てきた言葉ではなく、あらかじめ社会に漂っていたものを拾い集めて作られたものだからだ。(『パンドラの箱は閉じられたのか』175ページ) 「こう書いた後に松本さんは、『だからこそ我々はあの事件を自分の問題として考え続けなければいけない』と宣言します」 はい、と小声で言いながら松本はうなずく。この男はこの後に議論をどこへ持ってゆきたいのだろう、というような表情だ。 「基本的には僕も同じ思いです。でも社会に漂っていたものとは何か。真っ先に思いつくのは障害者差別、そして最近では在特会が体現する在日外国人への差別、あるいはヘイトクライム、女性蔑視やドメスティックバイオレンス、こうした要素は確かに社会に満ち溢れている。でも同時に、これ

                                    19人殺害の相模原事件が「死刑判決」だけで終わってはいけない理由(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
                                  • かくも完璧な世界 第1回「小人」を変換しない社会に住む 森達也

                                    晶文社の編集者である安藤さんからランチをご馳走になって、ホームページに何か書いてみないかと誘われたのはもう一ヶ月も前だ。題材は自由。文字数も厳格な制限はない。つい一年前までは原稿の依頼など皆無に等しかった僕にとってはありがたい申し出で二つ返事で引き受けたけど、締め切りの月末までもう数日しかないのに何も書けない。筆が進まないというレベルではなく全く着想すら浮かばない。理由は分かっている。制限がないからだ。テーマを与えられていたのならたぶん三日で書き終えていたと思う。エッセイでよいと言われたけどたぶん僕のエッセイなど誰も読まない。とにかくキーボードに向かう。書いているうちに何とかなるだろうとすがる思いで書き始めたのだけどやっぱり何も浮かばない。でもせっかくの機会を失いたくない。今回は無理やりにでも書く。 小人のことを書こうと思う。 9年前、僕はフジテレビで放送された「ミゼットプロレス伝説」とい

                                    • 【開高健ノンフィクション賞受賞作】青島顕『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』<選評>加藤陽子・姜尚中・藤沢周・堀川惠子・森達也

                                      [発表] 第二一回 開高健ノンフィクション賞 受賞作発表 正賞=記念品 副賞=三〇〇万円 主催=株式会社集英社 公益財団法人一ツ橋綜合財団 【受賞作】 『МОСТ(モスト) 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』 青島 顕(けん) 【選考委員】 加藤陽子/姜尚中/藤沢 周/堀川惠子/森 達也 (五十音順・敬称略) 【選考経過】 第二一回開高健ノンフィクション賞は、一三四編の応募作品のなかから慎重に検討し、左記の通り最終候補作を選び、七月八日、選考委員五氏によって審議されました。その結果、上記の作品が受賞作と決まりました。 【最終候補作品】 『ラスト・フタバ・イン・サイタマ』 日野行介 『ライチョウ、翔んだ。』 近藤幸夫 『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』 村瀬秀信 『МОСТ 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』 青島 顕 『ウクライナの「戦場」を歩く』 伊藤めぐみ ロシアがウクラ

                                        【開高健ノンフィクション賞受賞作】青島顕『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』<選評>加藤陽子・姜尚中・藤沢周・堀川惠子・森達也
                                      • <書評>『千代田区一番一号のラビリンス』森達也 著:東京新聞 TOKYO Web

                                        プロローグ。テレビを見ながら会話する、いかにも幸福そうな夫婦の情景が描かれる。ほのぼのとしていると、妻の名は「美智子」、夫は「明仁」と知らされ愕然(がくぜん)となる。書名の「千代田区一番一号」でそのことははっきりする。つまり、これは譲位前の天皇と皇后の物語なのだ。 二人の話に並行して描かれるのが文筆業を兼ねるドキュメンタリスト。名前は森克也で、過去にオウムを撮って物議をかもした、とあるから著者が重なる。フジテレビのドキュメンタリー番組制作の声がかかり、森が提出した企画が「憲法一条」。これは表向きで、彼の存念は天皇と皇后を被写体に、二人の日常を撮るというものだった。バックアップを買って出た編集プロダクションを経営するレーニン(椎野礼仁)は言う。「この国の表現においてのブレイクスルーになるかもしれない」。と同時に皇室のタブーに切り込み、難攻不落の砦(とりで)を落とす大冒険譚(たん)となるはずだ

                                          <書評>『千代田区一番一号のラビリンス』森達也 著:東京新聞 TOKYO Web
                                        • 事件が凶悪であればあるほど、なぜメディアと社会は煩悶を停止するのか(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

                                          映画監督・作家の森達也氏が3月19日、死刑判決直後の植松聖と面会した。2016年、入所中の知的障害者19人が殺害されたあの事件の深層とは何か? 第1回はこちら:相模原障害者殺傷事件とは何だったのか?「普通の人」植松聖との会話 ALS嘱託殺人事件の衝撃 2020年7月23日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に薬物を投与して死亡させたとして、京都府警捜査1課は二人の医師を嘱託殺人の疑いで逮捕した。学生時代に知り合って現在は東京と仙台でそれぞれクリニックを経営している二人の医師は、昨年11月30日に京都市に住む林優里さんのマンションを訪ね、大量に服用すれば致死量となる「バルビツール酸系」の薬物を投与して殺害した。安楽死の報酬は130万円。林さんから山本容疑者の口座に振り込まれていたことが確認されている。 被害者の(自分を殺害してほしいとの)意に沿うことが前提である嘱託殺人は、普通の殺人に比

                                            事件が凶悪であればあるほど、なぜメディアと社会は煩悶を停止するのか(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
                                          • 森達也監督、東京新聞記者・望月衣塑子氏を「泣かせたかった」 勝負の行方は「完敗」 : 映画ニュース - 映画.com

                                            東京新聞社会部記者・望月衣塑子氏(右)と森達也監督[映画.com ニュース]第32回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品されたドキュメンタリー「i 新聞記者ドキュメント」が11月4日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、出演した東京新聞社会部記者・望月衣塑子氏、メガホンをとった森達也監督が舞台挨拶に登壇した。 映画「新聞記者」の原案者としても話題を集めた望月氏を追った社会派ドキュメンタリー。望月氏の姿を通して、日本の報道の問題点、ジャーナリズムの地盤沈下、そして、日本社会が抱える同調圧力や忖度の正体に迫っていく。「シネコンとは、ほとんど縁がない監督だったので、悪夢を見ているような、天にも昇るような……非常に落ち着かない気持ちですが、同時にとても嬉しいです」と感慨深げな森監督。「よくぞこの映画を、東京国際映画祭で上映するという決意をしてくれた。矢田部(吉彦)さんの決断――

                                              森達也監督、東京新聞記者・望月衣塑子氏を「泣かせたかった」 勝負の行方は「完敗」 : 映画ニュース - 映画.com
                                            • オウムで加速した善悪の二極化、相模原事件の裁判はその延長にある(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

                                              映画監督・作家の森達也氏が3月19日、死刑判決直後の植松聖と面会した。2016年、入所中の知的障害者19人が殺害されたあの事件の深層とは何か。相模原事件はオウム事件の延長にある? オウム事件と麻原判決公判の光景から見えてきたこととは――。 第1回はこちら:相模原障害者殺傷事件とは何だったのか?「普通の人」植松聖との会話 麻原の異常な言動 オウム真理教の教祖だった麻原の一審判決公判が行われた2004年2月27日、僕は東京地裁104号法廷の傍聴席で、目の前の光景に唖然としていた。 刑務官たちに支えられながら被告席に座った麻原は、少し間を置いてから、奇妙な動作を始めた。しかも循環している。同じ動作の反復だ。頭を搔き、唇を尖らせ、何かをもごもごとつぶやいてから口のあたりに手をやり、それからくしゃりと顔全体を歪める。その瞬間の表情は笑顔のようにも見えるし苦悶のようにも見える。順番や間隔は必ずしも規則

                                                オウムで加速した善悪の二極化、相模原事件の裁判はその延長にある(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
                                              • 「これほどひどい映画は記憶にない」森達也が「ソフト/クワイエット」を推薦(予告あり)

                                                本作はマイノリティへの偏見を持つ白人女性たちを軸に、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の狂気をえぐり出す“体感型”クライムスリラー。あるトラブルをきっかけに、閑静な町の平凡な日常が絶叫の飛び交う地獄絵図へ変貌していく。予告には食料品店でアジア系の姉妹との激しい口論が勃発し、緊迫した空気が流れ、やがて取り返しのつかない事態へと発展していく様子が切り取られている。 内田は全編ワンカット風の映画として有名な「ロープ」を引き合いに「途中から加速する登場人物たちの暴走と救いのない精神崩壊は『ロープ』を凌駕している」とコメント。瀬々は「黄昏の〈逢魔が時〉がリアルに過ぎる92分。暮れゆくワンカットの中、人々は狂気に陥り、魔物に出会ったと自ら信じ込む。それは『分断』の時代を生きる我々自身の姿だ」とつづり、森は「これほどひどい映画はちょっと記憶にない。でも絶対にあなたは最後まで目を離せない。悔しい。すごい。悲しい。

                                                  「これほどひどい映画は記憶にない」森達也が「ソフト/クワイエット」を推薦(予告あり)
                                                • 映画監督・森達也氏がJアラート批判「日本上空といっても高度800~1000㎞。それなら飛行機が飛ぶたびに鳴らさなくてはならない」 | KSL-Live!

                                                  北朝鮮が弾道ミサイルを発射した4日朝に発出されたJアラートについて、映画監督の森達也氏が「日本上空といっても高度は800~1000㎞」としたうえで「それならば飛行機が日本上空を飛ぶたびにJアラートを鳴らさなくてはならない。」とツイッターで批判している。 日本上空といっても高度は800~1000㎞。ちなみに国際宇宙ステーションの高度は400㎞。弾頭も搭載していないはず。確かに万が一落ちてきたらそれなりの被害は出るけれど、それならば飛行機が日本上空を飛ぶたびにJアラートを鳴らさなくてはならない。沖縄ではもっといろいろ落ちてくる。 — 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) October 4, 2022 高度での評価は誤り 弾道ミサイルの高度を「800~1000㎞」として国際宇宙ステーションより高いなどと評価して、Jアラートの意味がないとする投稿がSNSを中心に流布され

                                                    映画監督・森達也氏がJアラート批判「日本上空といっても高度800~1000㎞。それなら飛行機が飛ぶたびに鳴らさなくてはならない」 | KSL-Live!
                                                  • 精神鑑定書は「宮崎勤・麻原彰晃・植松聖」をどう描いたか(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

                                                    映画監督・作家の森達也氏が3月19日、死刑判決直後の植松聖と面会した。2016年、入所中の知的障害者19人が殺害されたあの事件の深層とは何か? 第1回はこちら:相模原障害者殺傷事件とは何だったのか?「普通の人」植松聖との会話 植松をめぐる二つの鑑定書 「精神鑑定においては、その人物の生育歴の調査と分析がとても大きな意味を持っています。犯行に至る性格や動機の形成がどうだったか、法廷でこれを解き明かすためには、絶対に不可欠な要素だから」と(ノンフィクション作家の)吉岡忍は言った。 「ところが宮崎勤の責任能力を認めた鑑定書では、両親や、(実家の)敷地内にあった印刷所の従業員の聴き取り調査すら行われていない。その部分は警察が短くまとめた調書の引き写しですよ。宮崎本人に対しては、いきなり犯行時の心境を聞いている。こんなの、専門家の鑑定と言えないよ」 そう言いきってしばらく沈黙してから吉岡は、「植松の

                                                      精神鑑定書は「宮崎勤・麻原彰晃・植松聖」をどう描いたか(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
                                                    • 「福田村事件」映画化、CF募る 森達也さんが監督 関東大震災で起きた日本人虐殺 | 毎日新聞

                                                      「福田村事件」をご存じだろうか。関東大震災(1923年9月1日)で起きた朝鮮人虐殺の過程で発生した日本人虐殺事件だ。その知られざる惨劇の初の映画化にドキュメンタリー番組の制作などで知られる森達也さんが挑む。大震災から100年となる来年の公開を目指し、クラウドファンディング(CF)で製作資金を募っている。 事件をひもといておこう。大震災から5日後の9月6日、福田村(現千葉県野田市)で、香川県の被差別部落から行商に来ていた薬売りの一団15人を、地元自警団が「日本語が変だ」などとして襲い、2~6歳の幼児3人を含む9人を殺害したのだ。

                                                        「福田村事件」映画化、CF募る 森達也さんが監督 関東大震災で起きた日本人虐殺 | 毎日新聞
                                                      • 井浦新が胸を張る命の物語、俳優力の映画 森達也監督「福田村事件」:朝日新聞デジタル

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