バラエティ番組の「困った時の〝髪〟頼み」 自民党・豊田真由子議員が秘書(現在は退職)に向かって叫んだ「このハゲーーーー!」という暴言は、当事者のコンプレックスとそこへ向かう差別意識をリセットさせてしまった感がある。 無論、そうやって言葉で陵辱したことは問題だが、録音された音声を追えば、豊田議員が暴力を浴びせたと思しき鈍い音が記録されているし、秘書は医師から「顔面打撲傷」「左背部打撲傷」等の診断書をもらったと明らかにしており、彼女が傷害罪に問われる可能性もある以上、こちらを問題視すべき。 でも、報じる側が優先したのは「このハゲーーーー!」発言なのだった。「ハゲ」発言は問題だが、これほどまでに「ハゲ」発言を中心に紹介されていく様子もまた異様に思えた。 先日、個々人がいつまでもコンプレックスを引きずることで数多の文化が生まれた、との仮説に立ち、「天然パーマ」「背が低い」「下戸」「一重」「親が金持