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民族浄化の検索結果1 - 10 件 / 10件

  • イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——前編|じんぶん堂

    記事:平凡社 パレスチナ・イスラエル問題に関するオンラインセミナー「パレスチナ連続講座」に登壇する東京経済大学教授の早尾貴紀さん 書籍情報はこちら ヨーロッパ植民地主義を反復するイスラエル イスラエルは1948年の建国の際に、およそ500のパレスチナの村や町を破壊し、住んでいた人々は難民となって周辺の地域に逃れました。とりわけガザ地区は住民の70%以上が難民という状況が生じました。 1967年から軍事占領されたガザ地区では、抵抗運動とそれに対する弾圧、空爆や侵攻も繰り返されてきました。2000年代からは陸海空の封鎖が強化され、ガザ地区は外部との出入りがほぼできない「巨大監獄」のような状態に置かれています。2023年10月7日の武装蜂起は、このような軍事占領に対する最終的な一斉蜂起、最後の抵抗でした。 それを受けてイスラエルは大規模な空爆、侵攻、虐殺を始めました。抵抗運動を組織してきたハマー

      イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——前編|じんぶん堂
    • 早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」 - 達而録

      今回は、『ユリイカ』の『鋼の錬金術師』完結記念特集(2010年12月号)より、早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」を取り上げる。 私は読んだ漫画の数でいうと同世代の人と比べてかなり少ない。自分が読んだことのある「超人気作」は数少なく、その中でもさらに数少ないお気に入りの一つが『鋼の錬金術師』である。 まず、この文章の紹介に入る前段階として、自分の言葉で『鋼の錬金術師』の特徴を紹介しておく(例によって若干のネタバレを含むので、注意してください)。ざっと好きなところを箇条書きにしておくと、以下のような感じ。本当は一つ一つについて詳しく論じたいところだが、またの機会にする。 壮大かつ緻密な物語展開から、きっちり伏線を畳み切って完結した作品である。 当たり前のように見えて、その時の人気によって打ち切りの可能性を常に秘めている連載漫画では、このこと自体がまず奇跡的である。無駄な引き延ば

        早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」 - 達而録
      • アート界の「先住民族ブーム」の陰で進む、歴史の忘却に警鐘を鳴らす。2024年3月11日に国立西洋美術館で起きたこと、2023年10月7日から——あるいは、もっと以前より、そして、この瞬間も——ガザで起きていること #3(文:山本浩貴)

        イスラエル人歴史家の言葉から1954年にイスラエルで生まれたユダヤ系イスラエル人歴史家のイラン・パぺは、2006年に『パレスチナの民族浄化——イスラエル建国の暴力』を著した。2017年に邦訳が出た同書は、パレスチナ人がアラビア語で「ナクバ(大災厄)」と呼ぶ1948年前後の出来事を詳細に描く。その年にイスラエルが建国されたとき、そこに先住していたパレスチナ住民は計画的に追放され、さらには組織的な虐殺さえ被った。「シオニスト」はパレスチナにユダヤ人の民族的拠点を創設することを悲願とする人々を指すが(「シオニズム」は、そのイデオロギー)、戦後、こうした人々はそこにあった元々のパレスチナ社会を不可逆的に破壊した。パぺの本は、このナクバを一貫して「民族浄化(エスニック・クレンジング)」として解析している。 そこでパぺは読者に、こう問いかける。 「こういうことを想像してほしい。あなたのよく知る国で、少

          アート界の「先住民族ブーム」の陰で進む、歴史の忘却に警鐘を鳴らす。2024年3月11日に国立西洋美術館で起きたこと、2023年10月7日から——あるいは、もっと以前より、そして、この瞬間も——ガザで起きていること #3(文:山本浩貴)
        • 「ガザ攻撃は民族浄化の総仕上げ」 早稲田大教授が講演 高知 | 毎日新聞

          2023年10月から続くイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻をテーマに、早稲田大文学学術院の岡真理教授(アラブ文学)が5月25日、高知市で講演した。岡氏は、イスラエルの攻撃で女性や子どもを含む多くの犠牲者が出ていることに触れ、「紛争は『どっちもどっち』ではなく、イスラエルの(パレスチナ)占領と封鎖という暴力がもたらしたとの歴史的経緯を知る必要がある」と訴えた。 高知県内の有志や市民団体が主催し、約120人が参加した。岡氏は1948年のパレスチナにおけるユダヤ人国家「イスラエル」の建国宣言以降、パレスチナ人が故郷の土地から強制的に排除された結果、パレスチナ人の7割が難民やその子孫になったと説明。シオニズム(ユダヤ民族国家建設運動)に批判的なイスラエルの歴史家、イラン・パペ氏の「(パレスチナに)ユダヤ国家を作ろうとする限り、民族浄化は本質的、不可避的に内包されていた」との主張を紹介

            「ガザ攻撃は民族浄化の総仕上げ」 早稲田大教授が講演 高知 | 毎日新聞
          • 親パレスチナ団体はなぜ絵画を切り裂いたのか。環境問題やパレスチナ侵攻とアートについて「セトラー・コロニアリズム(入植植民地主義)」の視点から考える(文:Maya Erin Masuda)

            今回標的にされたバルフォア卿(アーサー・バルフォア、イギリス元首相)は、 パレスチナで後に民族浄化を引き起こす原因のひとつとなった1917年のバルフォア宣言に外相としてサインをした人物である。当時イギリスの領土でもない、かつ当時先住のアラブ人・キリスト教徒などが人口の90%を占めていたパレスチナに、シオニストの「郷土」を建てることへの支持を約束するその宣言は、中東におけるイギリスの戦争責任を問うものとして、現在でも国際社会で物議を醸している(*4)。こうした入植行為はセトラー・コロニアリズムと呼ばれ、植民者が特定の土地を永久的に占領し、すでに存在する社会を植民者のもので置き換える行為のことを指す。 今回絵画への攻撃を通して抗議を行ったパレスチナ・アクションは、こうしたイギリスの戦争責任を追及するとともに、イスラエル最大の武器会社であるエルビット社と、エルビット社に出資をするイギリスの共犯関

              親パレスチナ団体はなぜ絵画を切り裂いたのか。環境問題やパレスチナ侵攻とアートについて「セトラー・コロニアリズム(入植植民地主義)」の視点から考える(文:Maya Erin Masuda)
            • なぜガザでこんなことが起きてるのか?ちゃんと知りたくて 歴史から現在の状況 各国の関与まで 全て網羅するくらいの気持ちでまとめてみた 〔イスラエル・パレスチナ問題〕 - Thoughts and Healing

              昨年10月ハマスの襲撃をきっかけにしたイスラエル軍のガザ侵攻が始まるまで、パレスチナの問題を私はまったくわかっていませんでした。恥ずかしいことに本当に全くと言っていいと思います。知らなければのんきにしていられたかもしれない。けれどそうした無知や無関心が、どこかの誰かを見殺しにしているかもしれないし、いつか自分にも降りかかる災厄を生むかもしれない。この理不尽な暴力が日本にだけ自分にだけは向けられないという根拠はなにもないと思いました。そもそも、見ないふりをするにはガザで行われていることは残虐非道すぎて耐えられないということがあります。 もちろん、世界中で同じように理不尽で凄惨なできごとがたくさんあることも、過去にあったことも、日本が加害者でも被害者でもあったことも知ってるのですが、それでも、こんなにもたくさんの赤ちゃんや子ども達が殺される、戦争とは言えない、強い者が弱い者たちを皆殺しにしてい

                なぜガザでこんなことが起きてるのか?ちゃんと知りたくて 歴史から現在の状況 各国の関与まで 全て網羅するくらいの気持ちでまとめてみた 〔イスラエル・パレスチナ問題〕 - Thoughts and Healing
              • イアン・ブレマー、卒業式での問いかけ「なぜ中東ばかり注目するのか?」

                ユーラシア・グループの創業者であるイアン・ブレマー氏。2013年1月撮影。 REUTERS/Keith Bedford 5月からアメリカは卒業式シーズンに入る。大学のある町にとっては、卒業式は町全体がめでたい雰囲気に包まれる「季節の風物詩」的イベントで、直接大学と関係ない人たちも、地元にある大学の卒業式の日程は何となく知っている。 だが、今年の卒業シーズンは、例年とは様子が違った。理由はこの1か月以上全米各地の大学キャンパスを揺るがせ続けている学生たちの抗議活動だ。逮捕者の数が増え続けていた4月後半には、「こんな状況で、卒業式なんてできるのか?」という疑問が語られだした。緊迫した雰囲気の中、それでも多くの卒業式が行われ(規模が縮小されたものもある)、例年通り、各界の著名人たちがスピーカーとして招かれた。 大学の卒業式のスピーチは、アメリカでは毎年注目され、場合によってはニュースでも報じられ

                  イアン・ブレマー、卒業式での問いかけ「なぜ中東ばかり注目するのか?」
                • 【第168回】アイヌ民族差別の背景には何がある?|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

                  ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2024年5月号より転載。 自民党・杉田水脈衆院議員の差別発言が止まらない。「LGBTは生産性がない」(2018年)とか、「女性はいくらでもウソをつける」(20年)とか、彼女はもともと全方位的に差別発言を撒き散らす人ではある。が、最近目立つのはアイヌ差別だ。 度重なる差別発言で総務政務官は辞任したものの(22年12月)、23年にはアイヌ文化振興事業に公金不正流用疑惑があるとし、関係者を「公金チューチュー」と揶揄。同年、札幌法務局と大阪法務局が彼女のブログやツイートに人権侵犯があると認定したのは、16年の国連女性差別撤廃委員会について「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装の

                    【第168回】アイヌ民族差別の背景には何がある?|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
                  • ポール・ウェラー、イスラエル・ガザ紛争についてパレスチナを支持すると語る | NME Japan

                    ポール・ウェラーはイスラエル・ガザ紛争についてパレスチナを支持することを表明している。 ポール・ウェラーはギター・アンプにパレスチナの旗を掲げて最近のライヴを行っている。『ガーディアン』紙のインタヴューでこのことについて訊かれたポール・ウェラーは次のように語っている。「大量虐殺や民族浄化に反対かって? そうだよ。笑えるくらいね」 ポール・ウェラーは次のように続けている。「なぜもっと多くの人々が今起こっていることに反対しないのか理解できないよ。自分たちを恥じるべきだと思う。弾丸や爆弾や銃を提供したかと思えば、今度は食料を送りつけるんだ。それってどういうことなんだ?」 Paul Weller performs with a Palestinian flag on display. Asked about it, he replies, “Am I against genocides and e

                      ポール・ウェラー、イスラエル・ガザ紛争についてパレスチナを支持すると語る | NME Japan
                    • 東大駒場パレスチナ連帯キャンプの要求書 - 達而録

                      いま、東京大の駒場キャンパスにて、パレスチナ連帯キャンプが行われています(私も少しだけ手伝いをしています)。そのキャンプから出された要求書が以下です。 【要求書】 (1/2) 本日5/6、東京大学に要求書を提出しました。 #utokyo4palestine #TKYU4palestine pic.twitter.com/OXcGEEMiWt — 東大駒場パレスチナ連帯キャンプ運営委員会 (@ut4palestine) 2024年5月6日 東大特有の文脈がありながらも、他の大学に対してもある程度通用する内容であり、他の大学で活動する場合にも参考になると思います。 文字データでの一括掲載がなさそうなので、自分のメモ用に、文書の全文をそのままここに転載しておきます。 ---------------------------- 東京大学本部 御中 東京大学総長藤井輝夫様 東大駒場パレスチナ連帯キャン

                        東大駒場パレスチナ連帯キャンプの要求書 - 達而録
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