コロナワクチン ©️時事通信社 超過死亡とは、例年のデータから統計学的に推定される死亡の予測値に対し、実際の死亡がどれだけ上回ったかを示すものだ。これまでも厚労省の審議会などでコロナワクチン接種との関係が議論となることがあったが、国立感染症研究所の鈴木基・感染症疫学センター長は、超過死亡数の増加とワクチン接種のタイミングとはズレがあるため関連づけるのは合理的ではない、という結論を出している。 だが、福島氏はこの結論について「早計ではないか」という見解を持っている。 〈なぜなら超過死亡を適切に評価するには、以下の3つの条件を満たす厳密な解析をすべきだからです。 (1)年齢調整死亡率を用いること (2)死因別に調べること (3)少なくとも10年は遡って死亡率の推移を見定め、統計学的に正しい手法で証明すること 厚労省の議論は死因別ではなく、全死亡の超過死亡数を扱ったものでした。また、高齢化著しい