中国・安徽省合肥で17日、問題となった粉ミルクを撤去するスーパーの店員=ロイター 【北京=峯村健司】中国で有害物質メラミンに汚染された乳児用粉ミルクの被害が広がっている。北京五輪スポンサーの伊利(内モンゴル自治区)や蒙牛(同)などの大手を含む計22社の製品から検出され、合計シェアは中国製の5割を超える。17日から一斉に回収が始まり、スーパーの商品棚からほとんどの国内産粉ミルクが消えた。 北京市中心部の大手スーパーでは17日朝から、数十人の店員が中国産粉ミルクの撤去を始め、高い外国産を買い占める客が目立った。北京市内の王樹芬さん(56)は問題となった施恩(広州市)製のミルクを1歳半の孫に飲ませていた。「中国産なんか信じないわ。命にはかえられない」 17日に会見した国家品質監督検査検疫総局の李長江総局長によると、死亡した乳幼児は3人となり、患者数が6244人に達した。このうち腎臓結石など