険しい表情で出口調査の結果を見る与党「国民の力」の幹部や党員ら=ソウルで2024年4月10日午後6時0分、日下部元美撮影 4月10日の韓国総選挙で保守系与党「国民の力」は300議席中108議席しか取れずに惨敗し、尹錫悦(ユンソンニョル)政権に大きな打撃を与えた。2027年の大統領選、28年の次期総選挙に向け、保守系与党が復活するには若年層の支持が必要だが、22年の大統領選で大挙して尹氏を支持した20代男性も今回総選挙では一部が保守支持層から離脱。一方で20代女性は進歩系政党支持の傾向がさらに強まっている。その背景と若年層の今後の動向を探った。 韓国では軍事政権下での経済成長を経験した60代以上が保守系支持、1980年代に学生運動で民主化を推進し、その果実を実感した40~50代が進歩系支持と支持傾向が世代別に分かれやすい。それだけに中道志向が強く浮動票が多いとされる都市部の20~30代の支持