将棋の羽生善治さん(48)らを輩出した将棋道場「八王子将棋クラブ」(東京都八王子市)が24日に閉鎖し、41年間の歴史に幕を下ろす。羽生さんは23日に道場を訪問し、子どもたちと対局。「40年前からここで学んだ。私のホームタウンです」と別れを惜しんだ。 羽生さんは21日の竜王戦に敗れ、27年ぶりに「無冠」となったが、「これからも第一線でがんばります」と決意を新たにもした。 「好きな将棋でメシを食っていければ」。経営者の八木下(やぎした)征男(ゆきお)さん(75)が脱サラし、道場を開いたのは1977年。羽生さんは翌78年に門をたたいた。まだ小学2年生。駒の基本的な動かし方しか知らなかったが、八木下さんは「意欲的な子で強くなる」と感じた。小4になると負かされるようになり、「一直線に駆け上がった」という。 八木下さんは、中村太地(たいち)七段(30)、阿久津主税(ちから)八段(36)らの指導にもあた