東京電力福島第1原発の視察を終え、東電の小早川智明社長(手前左端)らと意見交換する公明党・山口那津男代表(奥右端)=福島県大熊町の福島第1原発・新事務本館で2023年3月4日午前11時43分、畠山嵩撮影 公明党の山口那津男代表が4日、東日本大震災から12年となるのを前に東京電力福島第1原発を視察した。同党は「原発に依存しない社会」を掲げるが、岸田政権は次世代原発の推進や既存原発の60年超の運転を認めるグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた基本方針を2月に閣議決定するなど「原子力回帰」路線を突き進む。党が原発政策の理想と現実のギャップに頭を悩ませるなか、山口氏にとっては約11年ぶりの同原発視察となった。 「『原発に依存しない社会』というのは、かなり中長期的な視点からの提案で、今回、政府のとった(GX基本方針の閣議決定の)対応は、我が党の政策の方向性の範囲内だ」 山口氏は2012年6