リニア中央新幹線整備を巡ってJR東海の丹羽俊介社長と会談する阿部知事(左)=22日午後4時1分、長野市の県庁 リニア中央新幹線整備を巡り初めて報道に公開して行われた阿部守一知事とJR東海の丹羽俊介社長のトップ会談。3月末に同社が東京・品川―名古屋間の2027年開業断念を表明し、県内工区での工期延長方針も示す中、飯田下伊那はじめ地元に広がる疑問や不安を払拭する狙いとみられる。ただ、県内工区の完了めどなど地元の関心を巡る突っ込んだやりとりは乏しかった。 「早い時期に開業時期を明らかにしていただきたい。これは強くお願いしたい」。阿部知事は会談の冒頭、27年開業断念について「落胆は大きい」とした上で見通しを重ねて尋ねた。「新たな開業時期は見通せない」。丹羽氏は表情を変えず答え