奨学金返還の負担の重さについて訴える元高校教員の女性=東京都千代田区で2022年9月21日午後3時22分、李英浩撮影 労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」(ポッセ)などが21日、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金を利用した元学生らに生活状況を尋ねたアンケートの結果を発表した。返還負担の重さから、劣悪な労働環境でも仕事を辞められなかったり、結婚や出産などのライフプランを諦めたりしたケースが多くあることが明らかになったほか、回答者の1割が「自己破産を検討したことがある」とした。 調査は7~9月、かつて貸与型奨学金を利用し、返還中か、返し終えた人を対象にSNS(ネット交流サービス)などを通じて尋ねた。20~30代を中心に約2700人から回答を得た。 JASSOの貸与型奨学金は2021年度時点で有利子の「2種」と無利子の「1種」を合わせ延べ約116万人が利用している。 アンケートで