ツイッターは一日でやめるつもりだった。だが、福島県内の避難所や全国各地からたくさんのメッセージが届き、和合亮一さん(52)は驚いた。 「読んでいて不思議と静かな気持ちになりました」「福島に残した父を思って泣きました」「心が折れそうになっていましたが、進むべき道が見えてきました」「あしたも読ませてください」 一日目の二〇一一年三月十六日夜に、和合さんが投稿したのは四十回以上。社会が崩壊し、日常生活が奪われそうな中で、ひたすら頭に浮かぶ言葉を、ツイッターという一回百四十字の枠組みに投げ込んでいった。怒りと絶望でいっぱいになっていた。