「子どもの生活と学びに関する親子調査」はベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が共同で実施しているもので、2015~2022年にかけて同じ親子2万組を対象に行った7年間の追跡調査となっています。この調査結果をもとに、さらにベネッセ教育総合研究所は、子どもたちの読書行動に関するデータをまとめ、「子どもの読書行動の実態―調査結果からわかること―」を発表しました。 本記事ではその中から、読書量が子どもたちの文化体験や能力、将来の目標などとのかかわりを調べたデータをご紹介します。 まず、読書量によって文化体験をしたり、将来のことを考えたり、調べごとをしたりする行動に違いはあるかを見てみましょう。「この1年間で次のようなことを経験したか」を尋ねた結果を学校段階別・読書量別に分析したグラフが次の通りです。 これを見ると、不読層のグループに比べ多読層のグループは、「美術館や博物館に行く」「自分の