【帯広】北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される函館線函館―長万部間の貨物路線維持に向け、道は16日、地域の意見を聞く会合を帯広市内で開いた。首長からは道内の農作物を安定的に全国に届ける「食料安全保障」の観点から、国が主導して鉄路を維持していく必要があるとの声が上がった。...
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沼津市と県が進めているJR沼津駅付近鉄道高架事業の前提となる貨物ターミナルの移転用地を巡り、未買収地に植えられている立ち木の売買契約書を偽造し、市に提出したとして、沼津署と県警公安課は13日までに、有印私文書偽造・同行使の疑いで反対派グループの事務局長を務める同市桃里、アルバイトの男(72)を逮捕した。 関係者によると、同署などは同日までに、複数の反対派関係者の自宅などを家宅捜索した。市は2018年10月、用地取得に向け土地収用法に基づく立ち入り調査を実施。市や県は今秋にも、土地収用に向けて土地や物件調書を盛り込んだ裁決申請を行う方針で、同署などは、反対派がこうした手続きを遅らせる狙いがあったとみて調べる。 容疑者の逮捕容疑は17年2月ごろから18年10月ごろまでの間、沼津市内で立ち木売買契約書を複数枚偽造し、19年1月15日午前10時ごろ、沼津市役所に提出した疑い。同署によると、容疑者は
ラッピング機関車「Ai−Me」と記念撮影する地元の保育園児ら。車体側面に愛知県(左)と三重県(右)の沿線風景が描かれている=16日午前、愛知県稲沢市で JR貨物東海支社は16日、愛知、三重両県の沿線風景をデザインしたラッピング機関車を、愛知県稲沢市の愛知機関区で公開した。23日から稲沢−四日市間で1日1〜2往復運行する予定。ラッピング機関車の運行は東海支社管内の東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)では初めて。 ラッピングしたのは、愛知機関区の「DF200形式電気式ディーゼル機関車」。沿線住民に親しみを持ってもらおうと企画した。機関車の愛称は、一般からの公募で両県の頭文字を取って「Ai−Me(アイミー)」に決まった。 車体には濃尾平野の夕焼けをイメージしたオレンジ色の塗装を施し、名古屋城やバンテリンドームナゴヤ、名古屋駅のビル群、四日市の石油コンビナートなど名所を描いた。JR貨物の入社3年目の
国鉄若松駅に続く電車道の路上には、昼休みで無人の市電(電気機関車)がポツンと佇んでいた。その横をよれよれのダイハツ三輪トラックが走り抜けていった。中川通七丁目(撮影/諸河久:1968年3月15日) 1960年代、都民の足であった「都電」を撮り続けた鉄道写真家の諸河久さんに、貴重な写真とともに当時を振り返ってもらう連載「路面電車がみつめた50年前のTOKYO」。今回も、街中の電車道をゴトゴト走る貨物列車の話題を続けよう。 【買い物客でごった返す市街地の真ん中を貨物列車が走る貴重な写真はこちら】 * * * 筆者の学生時代には鉄道による貨物輸送が盛んで、工場地帯や港湾地区では至る所に専用線や引込線が敷設され、貨物を満載にした列車が足繁く走りまわっていた。前回の日光編では路面電車が走る路線に貨物列車も走り、異色の情景を演出していた。その記事のコメントやSNSでも今回の北九州市市電について触れ
大井川鉄道井川線終点の井川駅(静岡市葵区)で列車の入れ替え線として使われていた鉄道橋が今月上旬、解体、撤去された。約70年前に作られた銀色の鉄橋は、戦後の高度成長期の礎となった奥大井での電力開発を支えた建造物の一つ。関係者からは「無事に役目を終え、『お疲れさま』と言ってあげたい」との声も聞かれた。 井川線(通称・南アルプスあぷとライン)は、井川ダムや畑薙ダムなどの建設資材輸送用に中部電力が敷設し、1954年から運用を始めた。今月撤去されたのは、全長10メートルの「西山沢橋梁(きょうりょう)」。井川駅に隣接する県道の上をまたいで架けられていた。かつては資材を積んだ貨物列車が同橋梁を渡り、当時終点だった堂平駅へと向かった。 奥大井のダム開発が一段落した71年、井川線井川-堂平間の約1・1キロは廃止に。畑薙湖上流でダム建設が始まった86年に再び線路が整備され、95年ごろまで使われた。レールが残る
ラオスとタイ間の鉄道による初の越境貨物輸送が8月1日に開始され、タイのレムチャバン港とタイ・ラオス国境のノンカイ駅を経由した10コンテナがラオスの首都ビエンチャンのタナレーン駅コンテナヤードに到着した。初回の貨物はラオス国内工場で使用するビール醸造用のモルト(麦芽)だった。 ラオスとタイ間の鉄道は、タイ国有鉄道がラオス国内に3.5キロ延伸するかたちで整備が進められ、2009年3月にまず客車のみで開通した(2008年7月8日記事参照)。その後、2013~2015年に6億5,500万バーツ(約22億9250万円、1バーツ=約3.5円)の建設費でコンテナヤード、倉庫、積み替え施設、引き込み線などが整備された。協議に時間を要したが、2018年5月にタイ国有鉄道とラオス鉄道局が貨車利用の技術的覚書を締結し、開通から実に10年を経て貨物輸送の開始に至った。 貨物輸送はこれまでの客車に貨車を接続した混成
東京都葛飾区は、旅客化を目指している新金貨物線について、モノレールやAGT(ゴムタイヤ式ガイドウェーシステム)などの新交通システムの導入による旅客化も検討する。既に確保している複線分用地の活用も視野に入れている。国道6号との交差部が技術的課題となっているため、6号以南区間の先行整備も検討する。 区はこれまで既存軌道などの活用を検討してきたが、さらに新たな視点による旅客化も検討することにした。モノレールには、車両を吊り下げる懸垂式と、軌道上を車両が走る跨座式がある。一方のAGTは、臨海部の「ゆりかもめ」や荒川区・足立区の「日暮里・舎人ライナー」などが採用する方式で、専用軌道に案内軌条(ガイド)を設け、ゴムタイヤで走行する。両方式ともにそれぞれメリット・デメリットがあり、実際の整備条件などを踏まえて比較検討する見通しだ。 新金貨物線は単線だが、既に複線分の用地を確保済みで、現在は一部を駐車場な
全国的に珍しい「DD51形ディーゼル機関車」をはじめ、現役最古の鉄道可動橋などをJR貨物職員の案内で見学する女性限定のツアーが六日、JR貨物四日市駅(四日市市本町)などで催された。 市内の新たな魅力を発掘する「四日市ツアー」の一環。コロナ禍で地域密着型の観光スタイルを展開しようと、四日市商工会議所と任意団体「大ナゴヤツアーズ」(名古屋市)が共同で企画した。 市内や名古屋市などから二十人が参加。現役最古の鉄道可動橋「末広橋梁(きょうりょう)」の稼働シーンを見た後、JR貨物四日市駅でDD51形ディーゼル機関車などの車両やコンテナ車などを間近で見学した。参加者は「かっこいい」「初めて見た」など声を上げ、...
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電車を運転してみたい−。鉄道ファンのそんな期待に応えようと、岳南電車(富士市)は、懐かしの車両を実際に運転できる体験会の準備資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。今は使われていない旧貨物用線路を活用する計画で、CFはそれらの修繕費に充てる。目標額は八百万円。達成できれば十二月に第一回、その後定期開催を目指す。新型コロナウイルス禍で乗客が減る中、新たな収益の柱としても期待する。 (佐野周平) 同社は約十年前まで貨物列車が走っていた側線が一部、ほぼ手つかずの状態で残っている。鉄道ファンからは「電車を運転してみたい」との声があり、同社は、吉原駅近くの側線約二百メートルを活用できないか検討してきた。 ただ老朽化した線路の修繕費がネックだった。コロナ禍による休校やテレワークの普及などで乗客が激減し、昨年度の旅客収入は、前年度比で約三割減に落ち込んだため、会社が自ら修繕費を捻出する余裕はな
昨年5月に三井化学専用鉄道の運行が終わり、さらに同7月の豪雨で浸水して動かなくなった炭鉱電車5両のうち、3両が走行できる状態に復活した。新天地での活躍を願って修復した所有者の三井化学大牟田工場(福岡県大牟田市浅牟田町)は「(走行できる状態での)動態保存の要請に応じられるよう丹精込めて手入れしていく」と話している。 炭鉱電車は明治期から、大牟田市や熊本県荒尾市に点在した坑口などを結んだ旧三池炭鉱専用鉄道で石炭や客車をけん引した。閉山後は、同工場が炭鉱鉄道の一部を原材料の搬入などに利用してきたが、昨年5月7日に廃線になった。 工場には、送電線からパンタグラフで電力を受ける45トン車2両と、バッテリーで動く20トン車3両がある。昨年7月6日の豪雨で旧宮浦駅一帯が60~80センチ冠水。操車場や機関庫に停車していた5両は、車輪付近のモーターが冠水して動かなくなった。 同工場は、動態保存しやすい20ト
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