薬物依存症からの回復施設で覚醒剤を使用していたとして入所者が逮捕された事件。依存症の専門家や回復支援団体が抗議をしています。何が問題なのか、関係者に取材しました。 容疑者の実名と共に逮捕を報じた産経新聞(ぼかしを入れています) 薬物依存症からの回復支援施設「木津川ダルク」(京都府木津川市)の入所者3人が、施設で覚醒剤を使ったとして、京都府警木津署が5月8日に逮捕した事件を、マスメディアが一斉に報道し、毎日新聞、産経新聞などは実名も報道した。 初犯で、任意の尿検査の求めにも素直に応じ、施設長が「出頭させる」と警察側に伝えたのに、警察は「逮捕するので出頭は不要」と身柄拘束に踏み切った。 警察は、捜査に協力的で証拠隠滅や逃亡の恐れもない容疑者を逮捕する必要性があったのか。 また、ダルクでは回復できないような印象を世間に与え、社会復帰を阻害する実名報道は適切だったのか。 専門家や依存症者の支援団体