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円安とは
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睡眠薬とアルコールに依存したコザック前田さんは、精神科病院に入院しました。それ以来、どうやってやめ続けていられるのか、聞きました。 睡眠薬とアルコールをやめ続ける日々を送るコザック前田さん(撮影・岩永直子) 睡眠薬と酒に依存し、ライブ前にも薬でハイテンションを維持していたガガガSPのヴォーカル、コザック前田さん(44)。 2017年11月に精神科病院に入院して以来、酒も睡眠薬も飲んでいない。 どんな道のりだったのだろうか?(編集長・岩永直子) フェスが終わるのを待って、精神科病院に入院2017年のゴールデンウィークに、9月に開くフェスを終えたら精神科に入院して酒と睡眠薬を断つことを決断したコザック前田さん。 フェスまでは酒と睡眠薬に頼る毎日を続けたが、決意は揺らがなかった。 「なぜかはわかりませんが、その決断はずっと変わりませんでした。意志が強いというより、もう限界だったのでしょうね」 フ
ギャンブル依存症者が高額な借金を作ると、良かれと思って尻拭いする雇用主が多いのです。でも、その配慮がさらに当事者を大きな借金や犯罪に導き、自他の命を奪う問題にまで悪化するケースも後を絶ちません。ではどうすればいいのでしょうか? ギャンブル依存症問題を考える会が作った職場の依存症対応マニュアル 大谷翔平さんが記者会見で今回の経緯を語った際に、この対応は素晴らしいと思ったことがある。 それは水原一平さんを、捜査機関に引き渡したことだ。 もちろん「裏切られた」という怒りもあったと思うが、同時にこれまで苦楽を共にしてきたパートナーを捜査機関に引き渡すことは断腸の思いもあったはずだ。 「このギャンブル依存症者が犯罪を犯した際に、きっぱりと司法の手に引き渡す」という処置が、日本の中小企業の社長や飲食店等の店主にできない人が多く、二次三次の被害を招いている。 驚くことに、家族が警察に突き出すことを懇願し
大谷翔平選手が会見で、水原一平さんに嘘をつかれていたと説明しました。なぜすぐにバレてしまう嘘をついたのか。ギャンブル依存症の当事者で家族でもある田中紀子が解説します。 ギャンブル依存症者が嘘をつくのは、悪人だからではなく、病人だからだ(ギャンブル依存症問題を考える会作成のポスター) 日本時間の2024年3月26日、大谷翔平選手が、通訳だった水原一平さんの違法賭博の件に関して記者会見を開いた。 大谷さんはご自身の言葉で改めて一平さんの肩代わりを否定し、まったく知らぬ間に勝手に送金されていた旨を語った。 これは捜査機関が調べれば、真偽のほどはすぐに判ることなので、おそらく大谷さんは本当のことを話されたのだと思う。 ぼんやりとだが全容が見えてきたことで、現時点でギャンブルの依存症者だからこそ理解できることをお伝えしたい。 嘘をついたことで問題が大事にこの問題がここまで大事になってしまったのは、そ
大谷翔平さんの通訳をつとめていた水原一平さんのギャンブル依存症問題が世界中を駆け巡った。私にも様々な取材依頼があり、そこで「まだまだギャンブル依存症は知られていない」と実感した。そこでマスコミの皆さんから疑問点の多かった質問について、改めてポイントをまとめたいと思う。 1)金額に驚いた!記者の皆さんが一様におっしゃっていたのは、「6億7000万円という金額に驚いた」だった。 だが我々から見れば、「あれだけ大金持ちの大谷翔平さんのそばにいて、ご自身も高い年収を得ている方なのだからそれぐらいは十分あり得るだろう」という感想で、金額的な驚きはそれほどなかった。 これはひとえにアンテナの立て方の違いなのだと思う。 我々の団体では、「ギャンブル等の理由で起こった事件簿」というデータをまとめており、新聞報道されたギャンブルが原因の横領事件等を日々拾っている。 例えば最近でも、 8億円余詐欺事件元従業員
元アイドルグループKAT-TUNのメンバーで、ミュージシャンの田中聖(こうき)さん(38)は今、薬物依存症からの回復を目指して新たな道を歩み始めている。2月15日に収監された田中さんを、Addiction Reportは事前に独占インタビューした。 収監前に新曲をレコーディングした田中聖さん(撮影・後藤勝) 元アイドルグループKAT-TUNのメンバーで、ミュージシャンの田中聖(こうき)さん(38)は今、薬物依存症からの回復を目指して新たな道を歩み始めている。 なぜ薬物に頼らざるを得なかったのか。そして止めようと決意したきっかけは何だったのか。 懲役2年8月の実刑判決が確定し、2月15日に収監された田中さんを、Addiction Reportは事前に独占インタビューした。 メディアに書き立てられてきたイメージとはあまりに違う、ありのままの姿を4回連載でお届けする。(編集長・岩永直子) 実刑判
子供の頃から人に頼れない性分だった田中聖さん。逮捕後のメディアやSNSのバッシングで孤立し、再び薬を使ってしまいます。 「弱音を吐けない性格だった」と話す田中聖さん(撮影・後藤勝) 独立後、仕事をすべて自分で抱え込んで、プレッシャーから覚醒剤を使い始めたミュージシャンの田中聖さん(38)。 子供の頃から人に頼れない性分だった。どんな人生を歩んできたのだろうか? そして、なぜ再び薬を使用してしまったのだろうか? (編集長・岩永直子) 弱音は吐けず「誰をどう信用していいかわからない」——人に頼るのが苦手なのは昔からですか? そうかもしれないですね。 ——ご長男でしたっけ? いえ、5人兄弟の次男です。 ——家族の中でご自分はどのような存在でした? 長男は10歳上で、俺が10歳ぐらいの時に結婚して家を出ています。実家の中では途中からは実質長男のような位置付けでした。 ——頼られるような存在でしょう
刑期を終えて罪を償っても「本当に反省したのか?」と度々叩かれてきた田代まさしさん。そんな厳しい目は回復に役立っているのでしょうか? 刑期を終えて罪を償っても度々叩かれてきた田代まさしさん(撮影・後藤勝) 覚せい剤取締法違反などで度々逮捕され、メディアの取材対象にもなってきた田代まさしさん(67)。 刑期を終えて罪を償ってからも「本当に反省しているのか」と叩かれ続けてきた。 その批判やバッシングは回復につながったのだろうか? 叩かれるのを覚悟で「ヒロポン酢」C Mに出演——田代さんは刑期を終えて出所してからも「本当に反省したのか?」とメディアに度々叩かれてきましたね。 だって、「ヒロポン酢(※)」のC Mにも出ていますから、「お前反省してないだろう」と思われてもしょうがないでしょう(苦笑)。 ※大阪の企業が作っているポン酢の名前。田代さんがCMのメインキャラクターになっている。 ヒロポン酢の
複雑な家庭環境で育ってきた田代まさしさん。一人で問題を解決しようとする癖はどんな人生から生まれてきたのでしょうか? 「薬物の問題を生い立ちのせいにはしたくない」と話す田代まさしさん(撮影・後藤勝) 仕事のプレッシャーや孤独を感じるたびに、薬物を使うことを繰り返してきた田代まさしさん。 「生い立ちのせいにはしたくない」と言うが、複雑な家庭環境で育ってきた。 田代さんの根底にあるどうしようもない寂しさや一人で問題を解決しようとする癖は、どんな人生から生まれてきたのだろう。(編集長・岩永直子) 過酷な子供時代 寂しさを紛らわせるためのギャグ——結構大変な家庭環境で生きてきましたね。田代さんがお腹にいた時には既に父親は家を出ていて、母親が再婚した後は生活費の負担をかけないよう実の父親の愛人と暮らすことになりました。そこも追い出されて実の父親の元に行ってもうまくいかず、家出して一人暮らしを始めていま
シャネルズ、ラッツ&スターのメンバーやコメディアンとして人気を博しながら、覚醒剤などで逮捕されることを繰り返してきた田代まさしさん。なぜ違法薬物を使ってしまうのか、やめ続けるためには何が必要なのか聞きました。 最近、徐々に音楽活動も始めている田代まさしさん(撮影:後藤勝) シャネルズ、ラッツ&スターのメンバーやコメディアンとして人気を博しながら、覚醒剤などの違法薬物で逮捕されることを繰り返してきた田代まさしさん(67)。 2022年10月に3度目の服役を終えてから薬物依存症の回復支援施設「ダルク」に通い続け、今は徐々に歌手や依存症の当事者として体験を語る活動を始めている。 なぜ違法薬物を使ってしまうのか。そして止め続けるためには何が必要なのか。 Addiction Reportは田代さんにお話を聞いた。(編集長・岩永直子) 徐々に増やし始めている音楽活動——2022年10月に出所されて、ど
日本でも依存症からの回復者に拍手を送り、応援する社会を作りたい。そんな願いを持つ3人が、どうやったらそれが実現できるのか語り合います。 「日本にもリカバリーカルチャーを作りたい」と語り合う右から田中紀子、松本俊彦さん、岩永直子(撮影・後藤勝) 日本では、依存症になる人は「意思が弱い人」「反社会的な人物」など誤ったイメージが流布されています。 そんな差別や偏見の眼差しの背景には、「ダメ。ゼッタイ。」に代表されるこの国の依存症教育があります。 これを払拭するために、私たちはどんなことができるのでしょうか?そして、欧米のように回復した人を賞賛する「リカバリーカルチャー」はどのようにしたら作ることができるのでしょうか? 国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長の松本俊彦さん、Addiction Reportを運営する公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子、編集長の岩永直子で
水原一平さんの銀行詐欺の手口が明らかになって以来、人格攻撃に転じるメディアが増えています。犯罪まで手を染めるのは、人格の問題ではなく、ギャンブル依存症という病気ゆえです。田中紀子がメディアに対する苦言を呈します。
「意思が弱い人がなる」「反社会的人物」と間違ったイメージがついている依存症。特に違法薬物によって逮捕されるとメディアは率先してバッシングを繰り返し、回復や復帰を拒みます。Addiction Reportはそんな報道や社会をどう変えたいのか。専門家と共に語り合います。 依存症の報道について何が問題で、どう変えたいのか語り合う松本俊彦さん(真ん中)、田中紀子(右)、岩永直子(左)(撮影・後藤勝) 依存症は「意思が弱いからなる」「反社会的な人物がなる」と間違ったイメージが染み付いています。 特に違法薬物によって逮捕されると、日本ではメディアが率先して容疑者の過去の言動の粗探しをし、罪を償って元の場所に戻ろうとしても回復や復帰の足を引っ張ることを繰り返してきました。 そんな報道や社会的制裁について、専門家や支援者、そしてメディアの一員である私はどう見てきたのか。どう変えたいのか。 国立精神・神経医
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