PC市場でインテルを圧倒する勢いのAMD。しかしインテルは、2000年代後半から2010年代前半にかけて、PC用CPU市場を支配してきました。対してAMDは、2016年頃までインテルの競争相手とはほとんど見なされていませんでした。 では、なぜインテルはAMDに敗れ去ったのでしょうか?これについて、海外の投資情報を取り扱うYouTubeチャンネル『Wall Street Millennial』が解説しています。 * Category:テクノロジー technology * Source:Wall Street Millennial インテルの台頭とAMDの成長 ◇ なぜインテルは巨大企業へと成長できたのか インテルは1968年にゴードン・ムーアとロバート・ノイスによって設立されました。ゴードン・ムーアは、半導体分野のパイオニアであり、ムーアの法則を発明したことでも有名な人物です。ムーアの法則
Appleが新型MacBook Proに搭載したM1 Max/Proは強力なGPU性能を持つとされ、これまでにGeekbenchやGFXBenchといったベンチマークプログラムでの性能が公開されてきました。 これに対して、今回公開されたのは実際のゲームでの性能であり、より現実的なM1 MaxとM1 Proの実力が明らかになったといえます。 ディスクリートGPUには及ばないM1 Max/Proのゲーム性能 この比較で使われたのは、Shadow of the Tomb RaiderとBorderlands 3です。 まず、Shadow of the Tomb Raiderにおいて、M1 Maxは85fpsという性能を記録しました。 これに対して、Core i9-11980HK + NVIDIA GeForce RTX 3080Lの組み合わせは140fps、Ryzen 9 5900HX + Ra
AMDのサーバー用CPUである第2世代「EPYC」は、Googleのクラウドサービスに採用されるなど、これまでIntelが支配していたサーバー市場に少しずつ変化をもたらしています。そんな第2世代「EPYC」を、コンテンツデリバリネットワークを提供するCloudflareが自社の次世代サーバーで採用しました。 Cloudflare’s Gen X: Servers for an Accelerated Future https://blog.cloudflare.com/cloudflares-gen-x-servers-for-an-accelerated-future/ Cloudflareのサーバーは非常に高負荷な処理を行うため、CPUがボトルネックになることが頻繁にありました。Cloudflareがブログにつづった内容によると、Cloudflareが持つソフトウェア群はCPUコアを追
2017年には一般のPC向けCPU販売シェアでIntelを抜いたAMDが、サーバー向けCPUの分野でも着々とシェアを伸ばし、Intelを猛追している指摘されています。 Chipzilla or Chipzooky? If Intel's server CPU sales keep on shrinking, El Reg will have to update the branding ? The Register https://www.theregister.co.uk/2020/03/02/intel_sever_cpu_share/ AMD vs. Intel CPU Market Share Q4 2019: EPYC and Desktop CPU Growth Decelerates, Mobile Ryzen Roars | Tom's Hardware https://w
チップメーカーのAMDはCPUやGPU、カスタムSoCのほとんどを、世界最大の半導体ファウンドリであるTSMCで製造しています。そんなAMDがTSMCの2021年度の収益シェア第2位に躍り出る可能性が報じられています。 Samsung Won't Overtake Taiwan Semiconductor Despite Massive Capex Spend (OTCMKTS:SSNLF) | Seeking Alpha https://seekingalpha.com/article/4414346-samsung-won-t-soon-overtake-taiwan-semi-despite-massive-capex-spend AMD Expected to Become TSMC's Second Largest Customer | Tom's Hardware https:
Windows 11ではAMD製CPUのパフォーマンスが低下する問題が報告されており、MicrosoftとAMDはソフトウェアアップデートで問題を修正すると発表していました。しかし、Windows 11初のアップデートが配信されたところ、「パフォーマンスがさらに悪化した」と報告されています。 First Windows 11 Patch Tuesday Makes Ryzen L3 Cache Latency Worse, AMD Puts Out Fix Dates | TechPowerUp https://www.techpowerup.com/287786/first-windows-11-patch-tuesday-makes-ryzen-l3-cache-latency-worse-amd-puts-out-fix-dates Windows 11’s first update
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する制裁の一環として、2022年2月末ごろからアメリカの半導体大手であるIntelとAMDなどがロシアへの半導体販売を停止しています。その一方でロシアへの半導体供給の経路は開かれたままとなっており、その原因や実態についてロイターがまとめています。 The supply chain that keeps tech flowing to Russia https://www.reuters.com/investigates/special-report/ukraine-crisis-russia-tech-middlemen/ China bans export of its Loongson CPUs to Russia | TechSpot https://www.techspot.com/news/96966-china-bans-export-lo
AMD、Apple、Intelと、米大手IT企業を渡り歩きプロセッサの開発を手掛けてきた天才、ジム・ケラー氏の設立した会社・カナダTenstorrentが、日本に上陸した。AIフィーバーの真っただ中ともいえる日本市場で、AI用プロセッサ・RISC-Vプロセッサに関する事業を展開していく。 Tenstorrentは2016年設立のスタートアップ。しかし、CEOのジム・ケラー氏だけでなく、CCO(最高顧客責任者)もレノボ・ジャパンやNECパーソナルコンピュータの社長を歴任してきたデビット・ベネット氏と豪華な面々だ。日本法人のテンストレント・ジャパンは1月18日に設立。代表取締役社長にはこれまでHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)業界で実績を積んできた中野守氏が就任した。 テンストレント・ジャパンの主な事業はプロセッサのデザインだ。同社ではディープラーニングなどのAI技術に特化したサー
無料のSSL証明書を発行するLet’s Encryptが、データベースサーバーにAMDのサーバー向けCPU「EPYC」を採用したことを明らかにしました。Googleのクラウドサービスやコンテンツデリバリネットワークを提供するCloudflareに追従する形であり、サーバー業界へのAMDの進出が加速しています。 The Next Gen Database Servers Powering Let's Encrypt - Let's Encrypt - Free SSL/TLS Certificates https://letsencrypt.org/2021/01/21/next-gen-database-servers.html Let’s Encryptは安全なインターネット通信に不可欠なSSL証明書を無料で発行している認証局です。2億3000万以上のウェブサイトがLet’s Encry
AMD,Ryzen 4000シリーズ,Radeon 5600シリーズを発表。まさかのFreeSync仕切り直し? 新技術SmartShiftで消費電力そのままノートPCの描画性能を10%アップ ライター:西川善司 北米時間2020年1月6日,AMDはCESの開催に先駆けてプレスカンファレンスを実施した。 年末に,Radeon RX 5500/5700シリーズや,Ryzen Threadripper 3970Xなどをアナウンスしたばかりだったため,年明けてのCESプレスカンファレンスでどの程度のニュースが出てくるのか予想が難しかったのだが,発表の手数は意外と多かったと思う。ただ,発表された内容は予想の範囲内のものが大半で,多くの人が待ち望んでいるウルトラハイエンドクラスのNavi系列GPUや,リアルタイムレイトレーシング対応技術などの発表はなかった。 とはいえ,細かいところに「想定外の小ネタ
2022年12月某日、AMDのエグゼクティブ・バイスプレジデントのリック・バーグマン氏(コンピューティング/グラフィックス事業部)と、同社シニア・バイスプレジデントのデビッド・ワン氏(エンジニアリング、Radeonテクノロジー部門)が来日した。 肩書からも分かる通り、両氏は「Radeonシリーズ」を始めとする同社のGPU製品の企画/開発において重要な役割を果たしている。 →AMDが新GPU「Radeon RX 7000シリーズ」を正式発表 米国では12月13日発売(899ドルから) AMDのGPUに関する戦略について、筆者は日本滞在中の両氏から話を伺う機会を得た。この記事では、その模様をお伝えする。
AMDは2023年6月13日に、AIに用いられる大規模言語モデルのトレーニング用に設計されたアクセラレータ「AMD Instinct MI300X」を発表しました。MI300XはCPUタイルとGPUタイルの組み合わせではなく、GPUタイルのみを使用して最大192GBのHBM3メモリをサポートしています。 AMD Expands Leadership Data Center Portfolio with New EPYC CPUs and Shares Details on Next-Generation AMD Instinct Accelerator and Software Enablement for Generative AI https://www.amd.com/en/newsroom/press-releases/2023-6-13-amd-expands-leadershi
Linuxの開発者であるLinus Torvalds氏は7月31日(現地時間)、メーリングリストに「Let's just disable the stupid fTPM hwrnd thing(バカなfTPMを無効化しよう)」と題したメッセージを送信した。AMD Ryzenプロセッサが内蔵するfTPMのバグがLinuxカーネルに問題を起こしており、fTPMを使う機能を無効化すべきだという。 リーナス・トーバルズ氏、「AMDのfTPM機能を無効化するのはどうか」と発言 画像はASUS YouTubeから Ryzenプロセッサにはセキュリティ機能としてfTPM(IntelではIntel PTTを内蔵)が内蔵されており、Windows 11のインストールにおいては要件としても掲出されている。このAMD fTPMのハードウェア乱数生成器にバグが存在していたことが発端となっており、一部の環境でシステ
AMDの「AMD EPYC 7C13」は、価格が2000ドル(約30万円)前後とサーバー向けCPUとしては安価なのにもかかわらず、負荷テストで優れた結果を出したと、テクノロジー系メディアのServe The Homeが報じています。 AMD EPYC 7C13 is a Surprisingly Cheap and Good CPU https://www.servethehome.com/amd-epyc-7c13-is-a-surprisingly-cheap-and-good-cpu/ Serve The Homeは、通販サイト・Neweggでそれまで見たことがなかった「AMD EPYC 7C13」というCPUを搭載したサーバーを発見し、さっそく数台購入してその性能のテストしてみました。 lscpuコマンドを用いてCPUの情報を表示すると、AMD EPYC 7C13は64コアと256
2023年12月6日に発表されたAMDのAI特化型チップ「MI300X」は、NVIDIA製AI特化型チップ「H100」と比べて優れた性能を発揮できることがアピールされています。一方でNVIDIAはMI300XとH100の比較の際のテスト環境が同一ではなかったと主張しました。そこでAMDはNVIDIAの指摘に対する検証を行いました。 AMD strikes back at Nvidia with new MI300X benchmarks — MI300X shows 30% higher performance than H100, even with an optimized software stack | Tom's Hardware https://www.tomshardware.com/pc-components/gpus/amd-strikes-back-at-nvidia-
IntelとAMDのチップ戦略が「逆転」? 最新Core UltraとRyzenを分解:この10年で起こったこと、次の10年で起こること(81)(1/4 ページ) 今回は、IntelとAMDのモバイル向けCPUの新製品を分解する。Intelの「Core Ultra」(Meteor Lake世代)はチップレット構成、AMDの「Ryzen 8000G」(Zen 4世代)はシングルシリコンになっていて、両社のこれまでの傾向が“逆転”している。 IntelとAMDは2023年12月、2024年1月に、それぞれ新プロセッサ(CPU+GPU+NPU)を発売した。Intelは「Meteor Lake」世代、AMDは「Zen 4」世代のプロセッサとして発売されていて、2024年1月以降、多くのPCに採用され発売されている。2024年のPCの最大訴求ポイントは「AI(人工知能)パソコン」。プロセッサ内にNP
AMD,新型ミドルクラスGPU「Radeon RX 5500」シリーズを発表。Navi世代初のノートPC向けGPUも登場 ライター:西川善司 2019年10月7日22:00,AMDは,新型GPU「Radeon RX 5500」シリーズを2019年内にリリースすると発表した。具体的な発売スケジュールや価格帯については,今後公開するとのことで,近年のAMDがよく行う,段階的に情報を公開していく広報戦略の一環だろう。 本稿では,AMDによる事前ブリーフィングで明らかとなった情報を整理してレポートしたい。 ミドルレンジクラスのNavi,Radeon RX 5500シリーズ登場〜ノートPC向け5500Mも同時に発表へ Radeon RX 5500シリーズは,2019年7月に発売となった開発コードネーム「Navi 10」こと「Radeon RX 5700」シリーズの下位モデルに相当するGPUとなる。
米AMDは1月13日、“Zen 3”ベースのデスクトッププロセッサのラインアップに「Ryzen 7 5800」「Ryzen 9 5900」を追加した。 Ryzen 7 5800は「Ryzen 7 5800X」、Ryzen 9 5900は「Ryzen 9 5900X」のTDP(熱設計電力)を65Wに抑制したもので、消費電力の増加を抑えつつもパフォーマンスを向上したいというニーズに応える製品となっている。主なスペックは以下の通り。 Ryzen 7 5800:3.4G~4.6GHz、8コア16スレッド、36MBキャッシュ Ryzen 9 5900:3G~4.7GHz、12コア24スレッド、70MBキャッシュ Ryzen Threadripper PROは一般販売開始へ AMDは合わせて、Ryzen Threadripper PROシリーズの一般販売を3月から実施することを発表した。対象となるモデ
2023年の世界景気は下降傾向にあり、コンシューマー向けPCなどもその影響を大きく受けている状況ですが、IntelはAMDに対してコンシューマー向けCPUシェアを取られないために収益度外視の行動に躍り出ている可能性が指摘されているようです。 Intelの生命線であるコンシューマー向けCPU市場。AMDからシェアを守るために収益度外視? Intel Engaging in ‘Semi-Destructive’ Actions Against AMD, Says Firm | Tom’s Hardware 2023年はアメリカをはじめ世界各国での利上げに伴い景気後退傾向に陥る事が予測されており、実際に海外の大手企業ではレイオフ(リストラ)などが行われ始めています。また、この傾向は企業だけではなく個人の消費行動にも及んでおり、コンシューマー向けPCの販売台数などは2022年末にかけて大きく下落し
2019年から従来のIntel製プロセッサに代わって米AMDのプロセッサが採用されるケースが劇的に増えている。 図1の2機種は2020年に発売にされた大手PCメーカーのノートPCである。内部には、AMDが2017年に販売を開始した「Ryzen」シリーズの、7nmプロセス適用の第4世代プロセッサ(4000番台)が採用されている。 左の機種は10万円を切る普及モデルだ。6コア/12スレッドのCPUと、6コアの「Radeon」GPUを1チップ化した「Ryzen 5 4500U」を搭載している。右のモデルは8コア/16スレッド、8コアGPUの「Ryzen 7 4800H」だ。 パッケージサイズ、シリコンサイズも図1のように同じものである。シリコンチップでは、ウエハー上の欠陥に当たってしまい、設計が正しくても動作に不具合が生じてしまう場合がある。8コアの動作をテストしたところ、1コアが動作しないとい
中国政府は2024年3月、政府機関向けのPCやサーバにIntelとAMDのCPUを使用することを使用することを禁じるガイドラインを発表したという。 この措置は、Intel/AMDの競合にあたるHygon Information Technology(以下、Hygon)のような中国企業の売り上げ拡大を後押しするとアナリストらは指摘している。 IntelとAMDには打撃 英Financial Timesは2024年3月24日(英国時間)、中国が政府機関向けのPCやサーバへのIntelとAMDのCPUの使用を制限する方針を発表したと報じた。この報道を受け、米国EE TimesはIntelとAMDにメールで問い合わせたが、Intelからはコメントを拒否する旨の返信があり、AMDからは返信がなかった。 Bernstein ResearchのシニアアナリストであるStacy Rasgon氏は、米EE
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