現在は、現実空間でもソーシャルディスタンスを保ちながら、音楽イベントが開催されるようになった。後編となるこの記事では、前回に引き続き配信での取り組みを紹介しつつ、人同士の距離を取りながら行われる音楽イベントについて紹介していきたい。 また記事の最後に、これまでさまざまな配信ライブの演出を手がけてきた真鍋大度(Rhizomatiks)、としくに(huez)へのインタビューも掲載。事例の紹介のみではなく、演出家側の意見も聞いた。 文 / 高岡謙太郎 ヘッダー写真 / MESが制作した東京・Contactの床のグラフィック (写真提供:MES) 見入ってしまうロケーションからの配信まずは、配信機材の進歩によって、どこからでも配信できるようになった事例から。 室内にいるアーティストに向けてCG映像を合成するのではなく、景色のいい場所を背景にする配信も増えている。DJ機材がターンテーブルからCDJに