GRAPEVINE 田中和将、ロックバンドによる“2021年の問題提起” 「楽曲はただの感情吐露ではいけない」 GRAPEVINEが、2年3カ月ぶりのニューアルバム『新しい果実』を5月26日にリリースする。図らずも本作には、コロナ禍の時代を反映した表現が随所に織り込まれ、過去の音楽や文学からも、その時その時の人間の困難を象徴する表現が引用されている。田中和将らしい歌詞や節回し、亀井亨らしい美しいメロディ、西川弘剛らしいクールなギターアレンジが相乗効果となり、バンドアンサンブルとして放出された時に無二の衝撃を生む。そんなロックバンドらしさを、今の時代なりにアップデートしているのが『新しい果実』の聴きどころだ。先行配信シングル「目覚ましはいつも鳴りやまない」が配信された今、田中にアルバムについて深く語ってもらった。(編集部) 「宗教観の理解が音楽やアートの見方を変える」 ーーアルバム『新しい果