”ベースメントジャックスのメンバーがUKジャズの人気デュオと組んでスピリチュアルジャズのプロジェクトを立ち上げた” と聞くと、なんだか胡散臭くも感じてしまうが、Village of the Sunの音源を聴いてもらえば、その素晴らしさに驚くはずだ。 ベースメントジャックスのサイモン・ラトクリフがコラボレーションしたのはビンカー&モーゼス。2010年代末から盛り上がっているUKのジャズ・シーンの中でも特に人気と知名度があるデュオだ。そして、サックスのビンカー・ゴールディングス、ドラムのモーゼス・ボイドのふたりともUKを代表するプレイヤーだ。 ビンカー&モーゼスの二人は普段はハイブリッドなサウンドを中心に様々な文脈の音楽を演奏している。ただ、このVillage of The Sunでは普段の彼らとは異なる演奏を聴くことができる。 コルトレーン系譜のファラオ・サンダースからカマシ・ワシントン、ケ