ロシア中央軍管区のミンネカエフ副司令官は22日、軍事作戦は第2段階に入ったとし、ウクライナに次ぐ標的としてモルドバの国名を挙げた。ロシアでは、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の攻略を断念したことへの不満がくすぶっており、親欧米政権が2年前に誕生したモルドバへの侵攻を示唆することで、ロシア国内の主戦論者らの不満を鎮めたい思惑があるとみられる。 モルドバ 九州ほどの面積でワインが特産。ロシア帝国、オスマン帝国(トルコ)、ルーマニアの間で編入争いの対象となったが、ソ連が1940年にナチス・ドイツとの独ソ不可侵条約秘密議定書に基づき併合した。親ロ派住民が樹立した自称「沿ドニエストル共和国」は独自の行政機構や通貨があり、ロシア語が公用語。欧州連合(EU)入りを目指す一方、NATO加盟は希望していない。