並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 8 件 / 8件

新着順 人気順

astronomyの検索結果1 - 8 件 / 8件

  • 研究史上最古、37億年前の地磁気の証拠を発見 強度は現在並

    地球は固有の強い磁場を持つ天体の1つです。陸上に棲む多くの生物にとって欠かせない存在であるこの「地磁気」は、地球誕生から徐々に強くなっていったと理解されています。ただし、その正確な時期はよくわかっていません。 マサチューセッツ工科大学のClaire I. O. Nichols氏などの研究チームは、グリーンランドから産出した極めて古い岩石を調査し、約37億年前の地球に地磁気が存在した証拠を見つけました。これは最も古い時代の地磁気の証拠です。また、その強度は現在と比べてもそれほど弱くない値であることから、地磁気の形成や、古代の生命がどのように進化し、数を増やしたのかを探る上でも重要な発見となります。 【▲ 図1: 有害な太陽風を遮断する地磁気は、生命と大気の両方にとってシールドの役割を果たします。(Credit: NASA)】 ■「地磁気」は生命と大気の両方に重要 方位磁石が北を向くことからも

      研究史上最古、37億年前の地磁気の証拠を発見 強度は現在並
    • 天文学界ではいじめや嫌がらせが横行していると英国王立天文学会が報告

      英国王立天文学会(RAS)が「天文学と地球物理学の両分野において、陰湿ないじめが横行している」とする報告書を発表しました。RASは問題に対処するために緊急の行動が必要だと警鐘を鳴らしています。 A bullying problem reveals an astronomy and geophysics community in crisis | Nature Astronomy https://www.nature.com/articles/s41550-024-02232-9 'Urgent' change needed to tackle bullying in astronomy and geophysics | The Royal Astronomical Society https://ras.ac.uk/news-and-press/news/urgent-change-nee

        天文学界ではいじめや嫌がらせが横行していると英国王立天文学会が報告
      • 銀河系にはエイリアンの巨大構造物が星を包み込む「ダイソン球」の候補が7つあるとの研究結果

        人類は地球上にソーラーパネルを敷き詰める太陽光発電で太陽からエネルギーを得ていますが、より高度な文明は直接星をおおうダイソン球で星が放つエネルギーを余すことなく収集しようとするかもしれません。そんな異星人の巨大構造物を探す地球外知的生命体探査(SETI)計画「プロジェクト・ヘパイストス」により、人類が住む天の川銀河にダイソン球以外では説明が難しい天文現象が7つ特定されたことが報告されました。 Project Hephaistos – II. Dyson sphere candidates from Gaia DR3, 2MASS, and WISE | Monthly Notices of the Royal Astronomical Society | Oxford Academic https://academic.oup.com/mnras/article/531/1/695/766

          銀河系にはエイリアンの巨大構造物が星を包み込む「ダイソン球」の候補が7つあるとの研究結果
        • 「エディアカラ紀」の地磁気は弱かった 生物が大型化した理由の可能性

          約6億年前の「エディアカラ紀(エディアカラン)」は、目に見える大きさの多細胞生物が発見されている最も古い時代として注目されています。しかし、なぜエディアカラ紀に生物の身体が複雑化・大型化したのか、その理由はよく分かっていません。 ロチェスター大学のWentao Huang氏などの研究チームは、エディアカラ紀の「地磁気」の強さを調査しました。その結果、エディアカラ紀の約2600万年の間、地磁気の強さは現在の10分の1以下、最小で約30分の1というかなり低い水準だったことが判明しました。詳しくは後述しますが、この出来事は最終的に海水中の酸素濃度を増加させ、生物の進化を促した可能性があります。 【▲ 図1: 今回の研究により、エディアカラ紀の地球は地磁気が極端に弱かった可能性が示されました。当時の生物にとって、オーロラは極地以外でも見られる、日常的な現象であったかもしれません。(Credit:U

            「エディアカラ紀」の地磁気は弱かった 生物が大型化した理由の可能性
          • 天の川銀河で「ダイソン球」の候補を7個発見? 違ったとしても興味深い発見

            非常に高度な文明が建造すると予想されているものの1つに、恒星から放出される全てのエネルギーを利用するための巨大な構造物「ダイソン球(Dyson sphere)」があります。ダイソン球は赤外線の形で熱を排出するので、遠く離れた地球から完成したダイソン球を観測した場合、赤外線を過剰に多く放出する “恒星” として観測されるでしょう。 ダイソン球を捜索する「プロジェクト・ヘーパイストス (Project Hephaistos)」は、地球から比較的近い距離にある恒星約500万個を対象にダイソン球の捜索を行いました。その結果、ダイソン球の可能性を否定できない天体が7個見つかりました。もちろん、現段階では単なる自然天体である可能性の方がずっと高く、ダイソン球を実際に見つけた可能性は低いでしょう。しかしそれでも、かなり変わった性質を持つ恒星を発見したことになるため、興味深い発見と言えます。 【▲ 図1:

              天の川銀河で「ダイソン球」の候補を7個発見? 違ったとしても興味深い発見
            • Woke invades the sciences | Alan Sokal | The Critic Magazine

              The intrusion of irrational ideology is distorting and censoring science A quarter-century ago, the “Science Wars” — an unfortunate military metaphor applied to an intellectual debate — pitted a motley crew of postmodernist-influenced literary scholars and social scientists, often (but not always) of a leftist and feminist political bent, espousing an extreme social-constructivist view of science

                Woke invades the sciences | Alan Sokal | The Critic Magazine
              • 木星の手前を横切っていく物体の正体は? NASA探査機ジュノーが撮影

                こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」に搭載されている可視光カメラ「JunoCam(ジュノーカム)」を使って撮影された木星の姿です。2024年3月7日に実施された59回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ59(Perijove 59)」の最中に取得された2つの画像が並べられています。 実はこの画像には、木星の手前を横切っていく“ある物体”が写り込んでいます。解像度の都合により掲載した画像では見つけづらいかもしれませんが、どこに写っているのかわかりますでしょうか? 【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ジュノー」の可視光カメラ「JunoCam」で撮影された木星。2024年3月7日に取得されたデータをもとに市民科学者のGerald Eichstädtさんが作成(Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/M

                  木星の手前を横切っていく物体の正体は? NASA探査機ジュノーが撮影
                • 地球に似ていても色は違う? 植物が生息する太陽系外惑星の色を予測した研究

                  宇宙から地球を見ると、植物に広く覆われた陸地が緑色に見えます。この緑色は植物の光合成を支えるクロロフィル(Chlorophyll、葉緑素)と呼ばれる物質と関係があります。植物の葉などに含まれているクロロフィルは太陽光を吸収する役割を果たしていますが、緑色の光は吸収されにくく、葉から漏れ出た緑色光を私たちの目が捉えることで植物は緑色に見えるのです。 【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙天気観測衛星「DSCOVR(ディスカバー)」の光学観測装置「EPIC」で2024年5月5日に撮影された地球(Credit: NASA EPIC Team)】 しかし、植物のように光合成を行う生物が繁栄している太陽系外惑星も緑色に見えるのかというと、そうとは限らないようです。コーネル大学の博士研究員Lígia Fonseca Coelhoさんを筆頭とする研究チームは、光合成生物が存在する系外惑星の色は地球と

                    地球に似ていても色は違う? 植物が生息する太陽系外惑星の色を予測した研究
                  1