作詞・作曲・編曲はもちろん、ほぼ全パートの演奏や打ち込み、さらにはアートワークまでを自身が手がける音楽家、君島大空。最新作『縫層』(読み:ほうそう)は、そうした手腕と豊かな音楽的バックグラウンドが結実し、繊細でありながらも強靭な音像を響かせる快作だ。マルチな才能を発揮する君島だが、実はそのルーツはギターにあり、現在も根っからのギタリスト。君島のライブ・バンドである“君島大空合奏形態”では共にツイン・ギターを務める西田修大を交え、若き鬼才のギタリストとしての側面に迫りたい。 取材=田中雄大 撮影=西槇太一 君島とは、ギターを弾くうえでの 美観が似ているんです。(西田) 以前より西田さんから、“君島はめっちゃギターが好きでうまくて……”って話をたびたび聞いていたんです。ということで今日はギタリストとしての君島さんの話を、西田さんを交えて聞いていきたいと思います。 君島 ありがたいです。 西田