第1回札幌国際芸術祭「SIAF(サイアフ)2014」でゲストディレクターを務めた世界的音楽家、坂本龍一さん(昨年3月死去)をしのぶトークイベントが21日、札幌市資料館で開かれ、歴代ディレクターらがこの10年を振り返った。 2月25日まで開催中の「SIAF2024」実行委などが主催。1回目をよく知るSIAFコミッティー(委員)の飯田志保子さんは「坂本さんには、長い尺度で札幌の近代化を再考して未来への展望を描く思いが根底にあった」と言う。作品「一石を投じる」の会期終了後の扱いを巡り、市民が自発的に討議したことなどを成果に挙げた。 開催中の「2024」ディレクター小川秀明さんは今回、教育の場や民間企業が関わる仕組みを充実させたことを解説。「坂本さんがまいた種を、持続的な『花』にしなければ」と言い、「2017」ディレクターの音楽家大友良英さんも「いろんな人が入り込める芸術祭になるまで10年かかった