11月25日、政府・民主党が長期化する円高に頭を悩ませているが、決定的な打開策を見い出せない状況が続いている。写真は10月撮影(2011年 ロイター/Truth Leem) [東京 25日 ロイター] 政府・民主党が長期化する円高に頭を悩ませている。史上最大の為替介入や民間マネーの流出を促す円高対応策、中小企業の資金繰り対策などを相次ぎ打ち出したが、歴史的な円高が震災後まだぜい弱な日本経済を脅かす構図は依然として変わらず。 新たに欧州債務危機やタイの洪水といったリスク要因も加わる中、なんとか円高に歯止めをかけようと水面下で「奇策」も含め、様々な追加策を検討しているが、決定的な打開策を見い出せない状況が続いている。 <揺れる「国家ファンド」構想> これまで党内で、円高対応の追加策と目されていたのが「国家ファンド」の設立構想。一時は、円換算で90兆円超に積み上がった外貨準備の活用を模