中国の不動産開発大手、万科企業のドル建て債が26日午後の取引で急落し、一部の銘柄は過去最大の値下がりとなりそうだ。中国不動産業界を巡る懸念がいっそう広がっている。 同社の2024年3月償還債は額面1ドルに対し7.5セント下落し84セント、25年償還債(表面利率3.15%)は同9セント安の59.2セントと、このまま引ければいずれも1日の下げ幅として過去最大となる。 アジアの投資適格級ドル建て債に関するブルームバーグ指数を構成する発行体の今年のパフォーマンスを見ると、万科は同業の龍湖集団に次いで2番目に悪い。2社の年初来下落率は25日時点で30%を超えていた。