大日本青少年団の機関誌『青年』でこんな広告を見つけた。 『青年』(工商版)昭和17年12月号より 『青年』(女子版)昭和18年1月号より 「鼻の悪い人は必ず頭が悪い」とは、鼻炎撲滅に賭ける湊ドクトルの信念的信念であったのかもしれないが、こりゃあひどいコピーであります。しかし、〈当時の価値観〉からすればこれはOKであったのだろう。それどころか「頭が悪い」のが直るというのがこの広告のフックでもあったわけで、みなさんはバカにつける薬を真剣に探し求めていたのでありましょう。 ちなみに、このミナト製薬株式会社は現在もあります。WEBサイトを見る限り、いろいろ系サプリ商品を主力にしているらしい。不朽の名品「といれぽっと ゲロぽっとお徳用」も売ってるみたいです。「広告の左上にあるメガネオヤジのマークも健在です。 で、そんなことよりも真に驚愕したのは、「会社案内」のこの一節。 昭和18年7月 戦時企業整備