警官4千人、装甲車に放水車まで出動 ドイツで2013年にできた新党AfD(ドイツのための選択肢)のことは、このコラムでよく取り上げるので、すでにご存じの方も多いだろう。そのAfDをめぐって、ドイツで信じられないようなことが起こっている。 4月22日、23日に、ケルン市でAfDの党大会が開催されたのだが、すでに前日の21日金曜日、メディアは次のような報道一色に染まっていた。 シュピーゲル・オンラインは、「ケルンのAfD党大会の安全 警察は『大変懸念』」、フランクフルター・アルゲマイネのオンライン版は、「ケルンのAfD党大会 警察は5万人の反対デモを予想」、また、第1テレビと第2テレビは共に、ケルンが厳戒態勢に入っている様子を、危機感を煽るように報道した。抗議デモの暴動化が予想されたからだ。 党大会の会場となっていたマリティムホテルの周りは、すでにこの日、4千人の警官が動員され、装甲車まで配置