参議院選挙が公示され、日本全国で各陣営が選挙戦を戦っています。 目下選挙活動の現場での取材を行っている著述家・菅野完さんと、各紙の世論調査結果をもとに最新の選挙情勢を発表し続けている『武器としての世論調査』著者・三春充希さんが、今回の参議院選挙の見方を語ります。 (2019年7月6日収録) 『武器としての世論調査』を読んで 菅野 『武器としての世論調査』、めちゃめちゃ面白かったです。まずは、これまで選挙をやってきた人――政治家本人、自民党なら各種業界団体、民主系なら労働組合の人――がなんとなく経験則として知っていたことが図表化されている、数値化されているというのが新しい。でもなによりも、三春くんが本職の社会学者じゃないってところがすごく斬新だと思った。これは本来は、新書で本職の社会学者ないしは政治学者がやっておかなきゃいけなかった話なんですよ。そこに本職の人たちが手を出してこなかったという