冷戦終結の後、著作「歴史の終わり」で、政治制度の最終形態は自由民主主義であり、それが広がれば安定した政治体制が作られて歴史は終わる、と発表して注目を浴びたアメリカ・スタンフォード大学の政治学者、フランシス・フクヤマ氏。 「歴史の終わり」の出版から30年。しかし、世界はその後、想定もしていなかったさまざまな波乱に見舞われ、民主主義の力が失われつつある時代に突入しています。 なぜこうした事態が起きているのか?そして、ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月24日以降の世界はどうなっていくのか?先月、オンラインでフクヤマ氏にインタビューしました。 (NHKスペシャル「混迷の世紀 取材班」)